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小林私リスナーによる男女ドルオタ座談会/自担編

小林私リスナーによる男女ドルオタ座談会~~!!!

 

挨拶・自己紹介

ささじま「私たちキングレコード所属、東京都あきる野市出身、新進気鋭のシンガーソングライター小林私、のリスナーであることがきっかけで出会ったんですけど、蓋を開けてみたら2人ともドルオタでして。タイトルでは"ドルオタ"とぼかしましたが、ジャニオタでしたっていうね。」

(協議の上、今のところは「ジャニーズ」という名称を使わせて頂きます。)

「とりあえず自己紹介ということで、私たち何者なのか。」

「ささじまと申します。30歳でジャニオタになったらオモロいかなと逆張り逆張りで、結果4年弱どっぷりジャニオタを楽しんでおります。令和生まれのジャニオタです。よろしくお願いします。」

 

焼きたてのコテンパン「焼きたてのコテンパンと申します。ヘンな名前なのは気にしないでください。ジャニオタ歴といたしましては、私現在20歳なのですが、小学2年生からですね、10年以上…。ですが中身はあまり詰まってませんので間違っていることがあれば御教授ください。よろしくお願いします。」

 

Twitterスペースで急遽始まった座談会。

まずは焼きたてのコテンパン氏(@yakitate_ktnpn)との出会い、そしてこの座談会の趣旨を話そう。彼は小林私の配信、Twitchでもラジオでもどこにでもいる強火の男性小林私リスナーという印象だった。

私とコテンパン氏、三好(小林の友達)主催の同接一桁配信にも一緒にいたり、ラジオでも互いにメールを読まれたり生電話企画に参加していたりした(私は小林リスナーをめちゃくちゃ認知している、皆オモロいから)。特に生電話企画では攻めの姿勢で小林に挑む喋りが面白すぎたので勝手に「こいつには負けるぜ…」と思っていた。突然の生電話に焦って食器をカチャカチャさせていた回が特に良かった。

ちなみに"焼きたてのコテンパン"という名前がゴチゴチのラジオネームすぎたので「どこかのラジオでハガキ職人として名を馳せているのか?」と尋ねたところ、「深夜ラジオは好きだが採用されたのは数回だ」と返ってきた。私の中では数回でも採用されればハガキ職人なのだが。

Twitterをフォローするまでにはなかなか至らなかったが、どうもなにわ男子やSixTONESに関するツイートをしていたので「小林のリスナー、かつジャニオタなのか?!!」と相互フォローまで到達した。

小林のラジオが終了することや配信の頻度が減っていることに嘆いていた彼に、「じゃあ君が、君こそが喋るんだ…」と言わんばかりにスクショ3枚に渡るジャニオタ座談会の企画書をDMに投げた。

 

正直勝手にジャニオタと定義するのは失礼ではないか?、と思いつつ企画書を送った夜に打ち合わせをした。

結果、前述の自己紹介の通り、ジャニオタとしての歴はコテンパン氏の方がずっと長く、気付いたら私の知らないSexy Zone中島健人のJr.時代について教えてもらうハメになっていた。た…立場が逆転している…。マジでどんな話題も拾ってくる…。

企画についても「企画書読んですぐ台本作りました!でも本番までもっと考えます!」と、ドチャクソ仕事が早く熱量が半端なかった。本当にジャニーズが好きなんだな。よかった~~!

そんなこんなで調子に乗って計5時間打ち合わせ。「これはまだ言っちゃいけないやつだ」「~、ということを話すんだよな…」みたいなポロリも。お互い喋りすぎだ。

驚いたのが、後にも話すがハロプロを通っていたこと・ダンス経験者であることなどジャニーズについて語るのに面白くなりそうな共通点があった。

こんなことを書くと本当に小林リスナーか?陽キャじゃないのか?と思われるかもしれないが、"夜神月に憧れてデスノートを自作した"という共通点もあるしっかりとしたキモいオタク同士である。

わざわざコテンパン氏にオファーしたのは"オモロく喋れそう"以外にも理由がある。"男性ジャニオタ"としての視点について深掘りしてみたかったのだ。

ということで男女・33歳と20歳・居住地が東(おいはとーほぐだが…)と西という対極の立場からジャニーズについて語る。これは絶対面白くなると確信した。

対戦よろしくお願いいたします。前置きはここまで。

 

ジャニオタになったきっかけ

ささじま「これ短く話せます?」

コテンパン「一応端的には話せると思いますけど…」

ーぶっちゃけこれだけで1時間超えるよな、という話をしていた。脚注多いと読むの怠くなるだろうから逐一ツッコミをしていく。

 

ささじま「私実はジャニーズアンチだったんですよ。ただただ周りにジャニオタが全然いなかっただけで、高校なんて女子校なのにね。特に深い理由はない。で、高校時代からアニオタからハロオタ、宝塚オタクを通って。実力主義的なところがあったからジャニーズどうかなって。でもハロプロも推しが芸能界引退しちゃって…」

ー実は2人ともBerryz工房嗣永桃子推しであった。打ち合わせで発覚して絶叫した。

「宝塚も自担じゃなくて"贔屓"っていうんですけど。贔屓の退団が決まって。どうしようかなって考えてた。で、SexyZoneの中島健人くん、バラエティーとかドラマを本当にちょろちょろ見てて可愛くて面白いなって。で気付いちゃったんですよ。SexyZoneって宝塚じゃん。だって宝塚OGの息子がいるんですよ、マリウス。最強。SEXY ZONE repainting Tourにはがっつり宝塚風の演出があってマリウスのソロダンスが黒燕尾の男役そのものらしいと。そういうのを調べてるうちに年末の音楽番組を録画してて。もう音楽番組録画するってけっこうヤバいじゃん?」

「最後のトドメはぐるナイゴチをクビになったケンティー。本気でケンティー泣いちゃって、生放送で。あそこまで喋れなくなるくらい悔しいとか、寂しいとかで人がこんな泣くんだって。こんな全力で仕事してる人にお金払わないのはおかしいぞ。とFCに入りました。」

「実はその1年前紅白(カラクリだらけのテンダネス)見てて、"ケンティーー♥♥♥"っていう雄叫びと"来年ジャニオタになってたらどうしよう"ってツイートが残ってて、ギャグのつもりだったのに伏線回収しちゃったの。ツイート遡ってて爆笑しちゃった。それが私のジャニオタになったきっかけです。」

 

コテンパン「なかなか端的に話されて…私としてもプレッシャーなのですが…」

「まず私アニメが好きでして、小1の時にヤッターマンに出会う。その次の年?なんとヤッターマンが実写化するという。その実写化の主演をやった方が櫻井翔くんだったんです。」

ーなんとなく大野くんを思い浮かべていてごめん。

「その時櫻井翔くんがジャニーズという認識はなかったんですけど。いざ観に行くと、めちゃくちゃカッコいいぞ櫻井翔…!その瞬間、エンドロールで嵐のBelieveが流れるんですよ。その曲にバチコン!とハマって、小2の僕は感動しちゃって。そのノリで5×10 All the BEST! 1999-2009というアルバムをお小遣いはたいて買ってしまうんですよ。それがジャニオタになったきっかけですね。」

「そこからお金がなくてFCには入れなかったんですけど、高校生になってやっと入れて。なんとFC入った瞬間、嵐が活動休止、と。」

Berryz工房にハマった年に活動休止が発表された私、絶叫。なんかそういうのあるんかな…。

「なかなか私はメンタルに…堪えるものがあったんですが…今でも嵐は大好きで推しているということですね。」

ささじま「始まりは嵐…。他にも好きなジャニーズいろいろいると思うんだけど、そこに広がっていったのはどういう経緯だったの?」

コテンパン「先ほど話させていただいた第一波ですね。第二波が来ちゃうんですよここで。」

「嵐が活動休止を発表して、私は途方に暮れていました。リフレッシュのためにエキスポシティという大阪にある商業施設に友達と遊びに行ったんです。エキスポシティの壁にデカデカと、7人の男の顔が。その中のね、オレンジ色の枠に入った男の子に一目惚れしてしまいまして。誰だあの子は!名前が知りたい!ということで、そこにいたファンであろう子に名前を聞いたら…」

ー周りのファンに話しかける能力が高いコテンパン氏。興奮した時だけ話しかけられるとのこと。コンサートでも隣の子に話しかけて同担だったら気を遣うらしい。いい奴だ。

「なんと、なにわ男子大西流星くんと言うらしく。名前がカッコいい。どこかで聞いたことがある。昔なんか見たぞ。と思って家に帰った瞬間、まいど!ジャーニィ~という番組がありまして、出てたんですね大西流星くんが。伏線回収。そこでなにわ男子にどっぷりハマってしまったのでございます。」

「もう一人、これがなかなかいい男で、第三波ですね。高校生の時にライアー×ライアーという作品に出会いまして。」

ーもともと堀田真由さんのファンだったそう。けっこうジャニーズと共演してるもんね。ブラック校則は名作!もっと見てくれ!

「主演をやっていた松村北斗という男に一目惚れしてしまいまして。ほう…これがウワサのSixTONES…。なんなら少クラ(ザ少年俱楽部)で見たことあるぞ。そんなこんなでラジオを聴き、オタク気質なところに惹かれて、日に日に好きになっていって。今二大巨頭で推しているのは大西流星くんと松村北斗くんです!」

 

好きなグループ、メンバー

ささじま「じゃあこの流れで好きなグループ、自担。他にこの子気になってるな~ってのもあったら話してもらおうか」

「FCに入ってるのはSexy ZoneとSixTONESの2つ。自担はSexyZone中島健人くん、SixTONES田中樹くん。あとはJr.もけっこうアチいなと思ってて、一番好きなグループは7 MEN 侍。その中の本髙克樹くんがめちゃくちゃ好き。あと気になってるのはHiHi Jetsの作間くんと少年忍者の檜山くん。顔が好き枠。」

 

コテンパン「まずは嵐。松本潤くん寄りの箱推し。SixTONESも箱推しだけど、どちらかというと松村北斗くん。で、私の自担、なにわ男子の大西流星!かわいくってしょうがない。現在FCに入ってるのは嵐、なにわ男子。お金ないけど来月あたりSixTONESも入りたい。気になってるのはAぇ!groupのこじけん。」

「他に最近ずっと気になってるのは関西ジャニーズJr.。(まさか…)Boys beというグループの。(あの子どっちだっけ…)伊藤篤志!」

ささじま「アッ………」「今ちょっと声を失いそうになった」

「あちゅし…」「あちゅし~」

ー好みが被っているのか。あちゅしの名前を聞いて息の根が止まりそうになるささじま。あちゅはズバ抜けてかわいい。コテンパン氏は他に伯井太陽くんも気になっているらしい。入所して浅いのに自信に満ち溢れている。自分の魅力を分かっている。綺麗だけど後ろ髪を結んだらカッコよくもある。Jr.のインスタを見て欲しいとのこと。

 

自担、推しの好きなところ

ささじま「これも文字数が…」

コテンパン「ギュギュギュっと凝縮させたので…お先私から喋りましょうか」

「まず、自担が自分自身のアイドル像を持っているところ。そして、僕自身が求めているアイドル像に当てはまっているところ。例えば、キラキラしているとか、かわいいとか……でも!ステージに立った瞬間目の輝きがガラッと変わる。」

「そして僕が求めていることを優に彼らは超えてくるところ。代表的なことと言ったら松本潤くん考案のムービングステージですね。どこまで突き詰めて行ってもアイドル!なところが自担の好きなところです。」

ーライブのステージ構成的な話はジャニーズすげえ!と思ったのでいずれ触れておきたいところ。

 

ささじま「じゃあとりあえず中島健人について話そうと思ってるんだけど、コテンパン氏も"中島健人については思うところがある"とおっしゃっていたので後で話してもらおうかなと。」

中島健人なんで推してるかって言うと、大西流星くんと一緒なのかな?究極のアイドル枠。ももちがいなくなってほぼドルオタ引退になってて。ペンライトも振れない…私は…そんな現場がない…。そんなところに見つけた、究極のアイドルですよ。実力に穴がない。総合力が高い。アイデアがポンポン浮かんできて、それを実現させるセルフプロデュース力も魅力。意外と天然なのも面白さにブーストかけてる。」

「こいつやべーなって思ったのは、それこそジャニオタになってすぐ。アカデミー賞の授賞式、初レッドカーペットの仕事があって。錚々たるスターにガンガン英語でインタビューしたり、ブラピの写真に映り込んだり。」

コテンパン「それっぽい写真見たことあります。」

「"ケンティーってスマートになんでもできちゃうんだろうな"って世間の人は思いがちなんじゃないかな。私もそうだったし。でも、ケンティー自らが用意した分厚い英語の台本。準備しすぎて発熱したエピソード。ただ映画が好きなだけじゃこんな仕事はできない。ファンになりたてなのに"どんな仕事も命懸けで取り組む、努力の中島健人"を見せつけられて。そ~ら泣きますわ。未だにその時のことを考えると眩しくて泣きそうになるんだよな…。ケンティーってすげーな…。」

「さっき実力の話をしたけど、特に歌声はアイドルとしてかなり強いなと思ってて。トランペットとか例える人もいるけど、私は個人的にね"100カラットのダイアモンドを蜂蜜にブチこんだ感じ"と表現したい。なんか脳にね、ガツンと来るんだよね。ブン殴られた感じが。真っ直ぐでインパクトのある声。甘さもクセの強さも愛おしい。タ行がツァとかツェとかツォになっちゃう。好き。」

コテンパン「ケンティーは同性の僕から見ても、ずっと王子様なんですよ。アイドルといっても一人の人間として、アイドルからズレちゃう・ボロが出ちゃうこともあるじゃないですか。ケンティーはど・こ・ま・で行っても王子様。デビューから、なんならJr.の時から。」

ささじま「アタシの知らない健人をキミは知ってるんだよな~~!!!」

 

ささじま「田中樹の話もしていいですかね~!」

ー私の早口オタク喋りが長すぎて次のトークテーマに行きそうになる。

「じゅりはケンティーとは真逆で。アイドルとして、ってよりは生き様が好き。じゅりのどこが好きか聞かれて、"反骨精神…ですかね…。"ってキモい返しをしたことがある。反骨精神なんてあればあるほどいいからな。なんとなく自分に近いものを感じるんだよね。」

コテンパン「ほう…と言うと…?」

ささじま「と言うと言語化しにくいんだけどwなんか狡賢いところとか潔癖ぽいところとかあんま良くないところが似てるかも。」

コテンパン「担タレまではいかない?」

ー"担タレ"というワードがメンズから出てきて怯んでしまう。でもマンションの部屋余らせてるし担タレかも…。

ささじま「それこそケンティーの出すアイデアはぶっ飛び感があるけど、じゅりの考えてることはそうだよな…と思ってしまうことが多い。ケンティーは自分と遠いから好き、じゅりは自分と近いから好き。あんなに涙目で語ったのにケンティーよりじゅりのほうが気にかけちゃうとこがある。じゅり…元気か…。」

「最後にアイドルとして好きなところを言うと、あくまで俺達は歌って踊るのが本業って思ってくれてるのがすごく好きだなって。なんだかんだね、あんなキャラだけどアイドルとしての意識は強いんじゃないかと。信頼のじゅりですよ。」

コテンパン「おお~~…聞いててご飯が進む…」

「田中樹は男性から見たら、カッコいいんですけど、カッコよくないところも見せられるのがカッコいい。受けにも回れるし、前にも出れる。そこのプラスとマイナスの使い分けが上手い。」

ーめちゃくちゃ良い話…。コテンパン氏は菊池風磨も好きということで、ふまじゅりの男性人気・ラップ・伝説の少クラ「スキすぎて」を見てファンになったという話をしていただきました。少クラの与える影響力強すぎる。あとふまじゅりの生ラップ聴け!

 

推す基準など自分の中で大事なものはある?まず何を見て好きになる?

ささじま「ここは私が一番話し合いたかったところ。後者の方が分かりやすいかな?私は男性のジャニオタの方にどこ見てるのかなって聞きたかった。」

コテンパン「何を見て好きになる…とあくまで一人の男性ジャニオタとして言わせてもらうと、最初は歌声ですかね。」

ささじま「歌声なんだ!」

コテンパン「男性って、歌カッコいいって思う人をカッコいいと思うんですよ。歌上手いってモテるじゃないですか。参考になる。歌声の次は。もう一つはダンス。アイドルたるもの歌・顔・ダンス、この大三角形が必須になってくるんで。そこを通ったら後は芝居。ドラマ好きなんで。そして全部合わせて全力なところ。」

ささじま「全力って大事!自担に関して歌・ダンス…ここがすごいってところを教えてくれたらありがたい。」

コテンパン大西流星くんは、元々ダンスがめちゃくちゃ上手いんですよ!ロックダンスがめちゃくちゃ上手くて。」

ーダンス経験者、ロックダンスがスキすぎて興奮。いろいろなにわ男子の動画をおススメして貰いました。

www.youtube.com

軸が素人と全然違う、体幹がしっかりしている、かつ大きく見せられるダンス。こんなになにわがダンス上手なの知らなかった!公式インスタに上がってる大橋和也くんのダンスもおススメだって!

 

ささじま「まあ~私は、正直、から入る。でも私が顔から入った人って皆多才で魅力的。ちなみに顔が四角くて目元バキバキで顎がしっかりしてる人が好き。」

コテンパン「と言うと~田中樹はあまり当てはまってない…?」

ーその先の話は自主規制。コテンパン氏も輪郭がしっかりしている人が好きだそう。見れば見るほどりゅちぇも私のタイプだということに気付いてしまう。助けて~。北斗の骨格と鼻筋も大好きだよねえ。皆で守っていこう。

ささじま「次に実力、というか特に歌の安定感は気にする。自担たち、テクニックがズバ抜けてあるタイプではないけど安定感はバツグンだと思う。でもライブの生歌生ラップは目ん玉飛び出るほどすごい。ライブでの歌がCDを超えてくるとか、そういう付加価値があるといいなって。ダンスはとにかく動きがデカくてキメに全力かけてるのが好き。これに当てはまるのが健人・北斗・克樹。これも上手い下手とは別で、好み分かれるところだよね、アイドル特化ダンス。でさ、この3人骨格はかなり男なんだけど、パフォーマンス中に中性的に見える時があって。表情の作り方もあると思うんだけど。宝塚通ってるのもあるからかな。この3人には宝塚みたいなジャズとかそっち系のダンスを踊ってみて欲しい。」

「まだあるよ。あとはセルフプロデュースの面白さ、ブレなさ。ここに"知性"を使える人がいい。知性ってSexyですから。仕事人って感じの人も好きだな。しごできってカッコいい。」

 

「でも最終的にグループ全体推せるかは楽曲で選んでるな。だからセクスト推し。コテンパン氏はグループ全体を推す基準ってあったりします?」

コテンパン「楽曲もそうですけど、メンバー同士の仲の良さ…ですかね。」

ー人間関係ドライすぎて、私はわりとビジネスライクな感じの方が好きなのでびっくり。セクストの最終的なメンバー振り分けのバランスとか、京本中島シンメの話もしたり。

「なにわはプライベートでも仲良いですよ。それこそ後々コンビ萌えの話になってくると思うんですけど。仲良いからといって怒るところは怒れる。それはダメだよ、と言ってあげる優しさ。そういうのがちょっと見える瞬間に愛を感じる。」

ささじま「誰か統括してシメてる…みたいなのあるの?…なんか言い方が良くないなw」

ーあながち間違いではない表現だったかも。そして沼にハマっていくささじま。

コテンパン「一番強いのは大西流星大西流星による絶対王政。なぜなら可愛いから。」

ささじま「怖いとかじゃなくてそっちかいw でもいい関係だね。他に何か話用意してた?」

 

コテンパン「強いて言えば、同性として、あの大舞台に立ってあのムーブできる自信が好きなんですよ。私自身が持ってないものを彼らは持ってる。そこに対する憧れもあるのかな。見てる方も楽しい。」

ささじま「そうだね。ケンティーもじゅりもどっちかというと自信家だから。じゅりも"自信"に関してすごく良いこと言ってた。私もイキってなんぼだと思うんだよね。」

コテンパン「自信ないとアイドルなんてできないですからね。そこはオタクとしても評価せざるを得ない。」

田中樹「歌や踊りが上手な人はたくさんいるけど、一番カッコいいのはSixTONES。メンバー全員そう思っている点が俺らの強み。自信のない商品を人に勧めるなんて失礼だと思うんですよ。」MAQUIAのインタビューより

 

おまけ 小林私とジャニーズ

ささじま「とりあえずジャニーズ単体の話は全部したかな。こっからはおまけなんだけど、タイトルに小林私って入れたからね。小林とジャニーズの話しよう。」

「まずはこっからだな、ジャニーズと小林私の共演見ました?っていう。」

ージャブとして小林とじゅりがラジオで間接的に共演した話について。スタジオに小林とあっこゴリラさん。コメント出演が崎山蒼志さんとMUSICAの鹿野さんという、言うなれば小林の友達…の中にぽつんと田中樹が。何もじゅりには触れられなくて気まずかった話。

コテンパン「明確な共演と言ったら、SexyZoneとの共演になるんじゃないですかね。」

シブヤノオト、ナイスセクシー事件。2人とも見ていたが録画を残していなかったことに嘆く。

otkssjm.hatenablog.com

ささじま「小林は個として覚えてないかもしれないけどケンティーは覚えてるから。次会った時覚悟しておいて欲しい。あの時セクシーサンキューしてくれましたよねって、きっと微笑みかけてくれるんじゃないかな。」

コテンパン「スタッフの名前も覚えるくらいですからね。」

ささじま「未だに配信でセクシーサンキューの話してくれるけど、小林のリスナーにもケンティーはわりと受け入れられてるよね。セクシーサンキューの人として。それが嬉しい。もちろん擬態しきれてないジャニオタの女もいっぱいいるけどさ。」

ー私はセクシーサンキューより深い話は振らないというプライドを持っています。

「当時"セクシーサンキューしてくれたから小林さんのファンになります!"ってツイートしてたオタク!お前ら本当に残ってるか?!口約束じゃねえよな!!?」

 

ささじま「じゃあ次。ジャニオタと小林のリスナーをやっていて何か共通点を見い出せる?

コテンパン「やっぱじゃないですか?」

ささじまコテンパンiambeautifulface…(小林のインスタID)

コテンパン「実際小林のライブ行ったら大抵が顔ファンなんですよ。Twitchとかにいるキモオタ一人もいない…。」

ささじま「そうなのかなあ~。皆擬態してんじゃない?」

ーTwitchの配信大好きキモオタ、擬態できてるか不安になる。まあ確かにライブは普通に洒落た人が多かったかな。

コテンパン「あとはかな。特徴的な声と歌詞と、音楽好きなジャニオタには刺さるんじゃないかな。」

ーアタシは楽曲に関してはハロオタに刺さると思ってます!!

「そういえば嵐の物真似も推せるポイント。"僕の見ている風景"、あのアルバムだけを聴き続けるw」

ささじま「ストリングスの再現好きすぎる。私は嵐あまり詳しくないけど…。」

コテンパン"マダ上ヲ"、サブスクで聴けるんで是非!」

 

ささじま「私は、じゅりと小林の喋りは少し近いなと思ってる。小林の喋り好きな理由もここにあると思うんだよね。けっこう2人とも攻めた発言もするけど、配慮と優しさが見え隠れするじゃない。」

ーじゅりのラジオやNHKレギュラー番組でのMC力、小林の配信を見続けるきっかけになった発言の話なども。カッコいい。

コテンパン「人として一本芯を持っているというか…。」

ささじま「人付き合いに関しては見習わなきゃいけないことが多い。私LINEの返事遅いし…。」

「あと説得力があるよね、2人とも発言に。小林って発言に説得力を与える顔と声をしてる。カリスマ性?」

コテンパン「じゅりってラップが好きだから、言葉について一層想いは強いのかな。2人とも言葉ってことに関しては共通点はあるんじゃないかな。」

 

ささじま「じゃあ最後。妄想タイムして終わり。小林私に楽曲提供してほしくないか?!

コテンパン「また難しい~議題をw 小林私本人が楽曲提供したいかは置いといて妄想するなら。グループ全体じゃなくて、僕的にはソロ曲を提供して欲しい。小林の楽曲の独特な世界観って、複数人で描いたらちょっと違うものができちゃうんじゃないかな。」

ささじま「そうね、6人とかは多すぎるよね。」

コテンパン「許せて2人…。100歩譲って。やっぱりソロ曲。」

ささじま「え~~でもSexyZoneにめっちゃ暗い曲書いて欲しいなってのはある!SexyZoneって美しいけどちょっと陰があるところもあるし。アルバムで…歌割り細かくしなければ…4人ならギリ。」

ーシブヤノオトきっかけで"神はサイコロを振らない"に曲書いてもらった前例もあるので。今は亡きシブヤノオト、なんとか繋いでくれ!

コテンパン「グループで考えたら消去法になっちゃうけど、今のKing&Princeも…2人になった今だからこそ描けるものもあると思うし。そこに小林と、いい化学反応が起きるんじゃないかと。」

ささじま「良い…!!今私の中のプロデューサーがOKを出した。」

コテンパン「あとソロ曲を推す理由としては、最近のSixTONES。ソロ曲に楽曲提供がいっぱいあったんで…松村北斗に歌って欲しいんですよ。」

ささじま「北斗なんだよな~~~~!!!!(クソデカボイス)

「私も思い浮かんだのが、アルバムのユニット曲。北斗とじゅりのユニット曲を書いて欲しい!」

コテンパン「うわ!めちゃめちゃいい!めちゃめちゃいい!」

ささじま「ほくじゅりのユニット曲が小林だったらな~。北斗とじゅり、どっちもがなるのが上手だし、小林の生み出した韻をじゅりにラップしてもらったら嬉しいかな。」

コテンパン「でもやっぱソロがいいな。」

ささじまコテンパン「青ソニさん(SONYのスタッフ)!北斗と話し合って!お願いします!」

ーここまで2人が松村北斗と小林私を繋げようとしているのには理由がある。北斗は"もののけさん"のファンなのだ。もののけ→小林私ラインでもう曲聴いてる可能性があります。いつかSixTONESのラジオで北斗が小林私の曲を流してくれることを切望している。オタク気質なところも似てるし。全然ある。

 

終わりに

大西流星の鉄オタ話や、コテンパン氏と大西流星の地元が同じであることに話はおよび…

コテンパン「だいたい議題は話尽くしたところでしょうか…これは第2回、第3回はあるんでしょうか?!」

ささじま「やりますね~!(元々3部作で構成済みでした)第2回目は楽曲回、第3回目は現場・オタ活回って感じで今後続いていきますので。今回は自担について喋るっていう責任感があったけど、次回以降はもっとラフでもいいのかな。」

コテンパン「けっこう冷や汗止まんなかったですよ。とりあえず一安心ということで。なかなか楽しいひと時でしたよ。」

ささじま「なにわ男子について知れて良かった!大変勉強になりました。ということで今後ともよろしくお願いいたします。」

コテンパン「あれですよ、これからSixTONESのラジオ聴かないと。」

ささじま「ドラマもちょうど始まる…。あと5分だよ。」

ささじまコテンパン「単身花日リアタイするか~~。ということでまた、インターネットで会いましょう。ありがとうございました!!」

 

 

まとめ

楽しかった~~!!!

21時から始めて約2時間。図らずもじゅりが出てるドラマまであと5分のところで終わりを迎える。

コテンパン氏のジャニオタ度が高いこともあり、かなり深いところまで話せたのではないでしょうか。ほぼそのまま文字起こししていますが、完成度高すぎる。

 

今回自担・アイドル論について各々述べた訳だが、特に男女差というのは見られなかった気がする。2人とも"全力でステージに立っているアイドルが好き!"という結論に。

コテンパン氏は西に住んでいる恩恵をかなり受けているだろう。少クラに加えてまいジャニも見られるのだから。おいの地域はテレ東も映んねんだ。

コテンパン氏に多くの影響を与え続けた少クラ。打ち合わせも含め何回"少クラ"という言葉を発したことか。本当に貴重な番組なのだが…。

また互いにダンス経験者ということもあり、ダンスのジャンルまで話ができたのも面白かった。ロックダンスはやってみたいジャンルの一つである。

小林私リスナーという共通点が功を奏したかどうかは微妙だが、アイドル・パフォーマンスに対する想いはかなり近いものがあったのではないか。今後楽曲・オタ活の話をしていくにあたって差が見られるのかどうか興味深い。

小林私、勝手に名前を出して申し訳ない。キモオタ2人の妄想は忘れて下さい。

 

実年齢が一回り離れているクセに、こちらとしては学ばせてもらうことが非常に多かった。特になにわ男子について。

今後の座談会でも話題に上がるだろうが、私は治安が悪そうだったり陰のある感じに惹かれがちなので、キラキラ王道系は食わず嫌いをしている。

ジャニオタ歴も浅いため、なにわに関してはほぼノータッチで過ごしてきた。

なにわ男子!ダンスが上手すぎる!かわいいだけじゃない!カッコいいぞ!舐めてました!すいません!!

ダンスに関しては"初心LOVE"みたいな、SNS映えする顔周りの振りが多いイメージしかなかった。

そんな私をビンタしに来るコテンパン氏のおススメ動画。座談会の翌朝、Twitterに貼ってくれてデキジュすぎた。

www.youtube.com

全てがカッコよすぎる~~~~~助けろ

まず岡嶋かな多曲が最高 。全編ロックダンス最高。この振りでお衣装がスーツなの"正解" 。大橋くん歌うめえ〜 。りゅちぇ…りゅちぇ…。

楽曲回もあるのでここではあまり触れないが、カッコいい系のなにわがブッ刺さる。

ダンスに着目すると、かわいい系の曲でもステップがエグいことになってたり。なんなんだこの集団。いやあ、やっぱりジャニーズってすごいですね。

大西流星もめちゃくちゃ気になる存在になってます。大西流星大学のコテンパン教授がいっぱい課題をくれたので履修中です。

 

 

さて、座談会は第2回まで収録済みなのですが、まあ、記事にまとめるのが大変。

2人がジャニーズ愛で殴り合いしてますからね。

私の命が持つのか?!しばし待たれよ。

 

「分割・裁断・隔別する所作」みたいなことを言ってください

ヘンなライブに行ってきた。話を聞いて欲しい。

 

8/27 小林私 東阪ワンマンライブ「分割・裁断・隔別する所作」

前書き

前回のブログで予告していた通り、小林私という男のワンマンに行ってきた。

otkssjm.hatenablog.com

※観光話が続くので本編まで飛んでください

3年ぶりに県を飛び出し、第二の故郷(大袈裟)・有楽町に降り立つ。

8/27の公演は実質3公演目のため、後述するが準備しなければいけないことを準備して臨んだ。絶対に負けられない戦いがそこにはある。

まずは銀座にある馴染みのホテルにチェックイン。曲がり角はローソンが教えてくれる。3年ぶりだが足取りに迷いはない。地図も見ない。行き帰りで2回曲がる道を間違えた。

まずは事前の物販だ。会場はサンリオワールド*1がある西銀座デパートの向かいだ。あの日会場にいた客の中で一番サンリオワールドに行った回数が多いんじゃないかと思っている。秒で向かい、秒で買い物を済ませる。タイムスケジュールが完璧だったせいでほとんど人がおらず、気まずさに逃げ出した。

少し前まで雨が降っていたこともあり、案外涼しかった。日比谷まで行ってみよう。

帝国劇場。ちょうど好きだった宝塚OGがミュージカルをやっていたので劇場のポスターを写真に収めた。東京で会うのは3年ぶりだ。あの時はギャングだったが今は綺麗な女性になっていた。

東京宝塚劇場日比谷シャンテ。キャトルレーヴには知らない作品のグッズが並んでいて寂しさを感じた。時がずっと止まっている。

エモに浸り銀座に戻る。案外涼しい、撤回。あと足がクソ痛い。ライブが着席で良かった。

ローソンに寄ってアイスを買おう。銀座のローソン、ハーゲンダッツクーリッシュの二択?!セルフレジ、バーコード全然読めねえ。

ホテルでクーリッシュを吸い込み、グッズのTシャツに着替える。どう考えても日比谷で歩きすぎた。ライブ前に一勝負あるし、早めに会場に戻る。

ほぼ開場と同時に着いたのだが、エレベーターに乗らないといけないため入場列ができていた。どこかの7階まで階段を上らされるライブハウスとは大違いだぜ。

今まではアイコンと文字列でしか認識できなかった小林のリスナー。そこにはリアルなヒトたちがいて不思議な感覚だった。

入場前にはアンケートが置いてある。これこそが勝負だ。ザワつきの中秒で書き上げる。対戦よろしくお願いします。

本編

小林私はギター一本弾き語りのアーティストだ。でもステージにはバンドセットがある。

そう、ワンマンと言いつつお友達をゲストとして呼んでいるのだ。この日はレトロリロンというバンド。

まずはレトロリロンが4曲披露する。Vo&Agの涼音さんが「立ってもいいんじゃない!?」と言ってくれた。本当は小林のライブも立ちたかったので、めちゃくちゃ嬉しかった。

手拍子(一瞬小林も参加)、お手振り、そしてジャンプと貧弱な小林リスナーにも優しく煽ってくれる。うたのおにいさんみたいだった。すごい気を遣われていた。

予習はしていったが、新曲まではチェックしきれていなかった。ヘッドライナーの出だしベースがバッキバキだし、軽快なキーボードもいいし、全編ドラムが良すぎて頭を振った。1曲?のためにシンベ持ってきてくれたのもすごかった。あと涼音さんマジで歌うめえ~~。

小林リスペクト?の長いお辞儀で締め。ここから小林私のワンマンが始まる。

 

登場・MC

レトロリロンの前だったかも?スタッフさんがセッティングしている所を後ろで手を組み、ちょろちょろ着いて回っていた。

もう小林劇場が始まっている。小規模の演劇を見ている気分だった。

念願の初小林私。でも「小林私実在した;;;;」じゃなくて「おっ小林いるや~ん」だった。きっと生配信の見過ぎだ。久しぶりに友達に会った感覚と近い。

シールド挿し林。ちなみに写真・動画撮影OKのライブは初めてで困惑した。

まず「こちらを見るな。目を伏せろ。」みたいなことを言われた気がする。小林私は人と目を合わせるのが苦手だ。歌唱中も客が視界に入らないよう目を瞑る。"人と目を合わせるとパフォーマンスが低下する"めちゃくちゃ分かる。

逆に涼音さんとは100回目が合ったよ。席が真ん中より後ろで凹んでたけど、いうて1桁列だし全然肉眼でいけた。

なんだかもじもじしながら「ヴァンパイアサバイバーズ面白い…」と喋りだす。そういえばライブ前にTwitter(現X)で呟いていた。漫画?

「なんのキャラ使ってる?」「ぶき、なにが好き?」と問いかけてくる。どうやらゲームらしい。

MCは録ってないので全て"だいたいこんな感じ"だ。ライブBD付アルバムを買ってこの先は君の目で確かめてくれ!でも「武器」の発音が平仮名だったのは確かだ。

とにかくヴァンパイアサバイバーズの話をしてくれた。イメルダというキャラを使用しているらしい。

ゲームシステムについても教えてくれたが全く分からなかった。本人も「全然面白くなさそうな説明…」とボヤいていた。「狂乱の森」という「沈黙の森」みたいなフレーズを連呼していた。

そしてギターを弾くにはチューニングが重要だ。…チューナーが見つからない。アプリをポヨンポヨン言わせながらチューニングする小林の姿は録画しておくべきだった。

すごい、まだ1曲目に到達していない。そろそろ書くこともなくなってきただろう。

ギターはカポ2にセッティングされていた。この時点で「線・辺・点か?」と期待していた。歌い始める前にコードを弾いた。「線・辺・点のコードだ!」

 

1.線・辺・点

「線・辺・点だーー!!!」

赤い照明にジャカジャカ、イントロのリフが映える。

収録が入ることは分かっていたが、特に好きな曲の特に好きな歌詞の部分だけ録画しようと決めていた。

線・辺・点1番、急いでカメラを起動する。最新アルバム「象形に裁つ」でも一番好きな楽曲だ。

ちょっとアルバムの話をする。アルバムを出すにつれて、小林の音域が高い方にシフトしていっている気がする。

昔の曲はAメロが低すぎて全く歌えなかったりしたけど、「象形に裁つ」はほぼ原キーでいける気がする。線・辺・点についてはサビ高え~と思っている。いずれ小林に地声最高音で負けるんじゃないか。そしたら女やめますワ。

 

MC

ここか一個前くらいで爪が少し伸びていることから、刃牙の話を始めた。

刃牙の何かを調べようとするも良い検索ワードが浮かばない小林。

小林がスマホをいじった瞬間、キタキタキタとばかりに一斉にカメラを上げるオタクの図が面白かった。

私もギターを持ってる写真はこの一枚しかない。

 

2.並列

ライブで絶対聴きたかった曲2連続でうれし~~。

歌い出し少しタメてたのがめちゃくちゃカッコよかった。(並列だったよね?)

とにかく良すぎて私も弾きたいので早くコード教えてください。

 

3.HEALTHY

MC挟まず!カポ3コンビ!

照明が赤と緑でキモくて良かった。補色。目下Ⅱ含め暗い曲は照明が不穏で良かったな。

こちらも前回のブログで取り上げた歌詞は収めねば、と2番からラストまで録画しました。

 

MC

レコ発だけどアルバムの曲やりません。新曲!

 

4.新曲

のちにタイトル「落日」となる。

配信やラジオでポロポロ聴いていたけど、「象形に裁つ」の曲たちよりも歌詞が初期のものに近い気がします。

「人見知り特有のぎこちなさは瞳を覗き込めば分かるでしょ」

「死にたいくらいじゃないけどずっと息がし辛くて世界が狭い」

YouTube版の方が指弾き多めだった。ラジオで「ピック持ったまま指弾きしない」って言っててライブでもそう見えたけど、動画だと急にピック現れるよね、謎。(残飾とかも)

 

MC

きっとMCなしで始めたかったんだろうが、冒頭から歌詞を忘れてスマホで調べる。まあ冒頭はね、曲始まってないからセーフ。

「ス~…」と言いながらメモかネットか、何で歌詞を確認していたのだろうか。

 

5.スープが冷めても

サビかどこか照明が眩しくてびっくりした。

 

MC~ラジオパート~

架空のCM・交通情報・沈黙の森*2が流れる中、机・イス・光る"ON AIR"が運ばれてくる。

小林私のラジオ(風MC)が始まるぞ!!

ついさっき帝国劇場のついでにニッポン放送本社ビルを拝んできたばかりだ。この記事も「SixTONESオールナイトニッポンサタデースペシャル」でジャニーズが生放送中に作ったアヒージョをなすなかにし食レポする回を聴きながら書いている。また小林もANN呼んでくり~。

小林の身の上話から始まり、入場前に書かされたアンケートが読み上げられる。

小林に伝えたいこと。自由記入欄。自由記入欄に迷路を書きかけたオタクが面白かった。普通にゲームの話をつらつら書いてしまった自分を恥じた。(普通のライブではアンケートに自分語りを書かないし求められないが)

そして"準備"だの"勝負"だの言っていたのはこれだ。

2.「分割・裁断・隔別する所作」みたいなことを言ってください

これは、大喜利だ。ライブタイトルで大喜利をさせられるオタク。

結果、何日か頭を悩ませた大喜利は敗北した。ていうか、ちゃんとした解答は読まれていなかった。

確かにこの大喜利も3公演目だ。私みたいに準備してくる奴も多いだろう。じゃあ準備してきてない奴のを読んだ方が絶対面白い。

他の公演でどんな解答が選ばれていたのかは知らないので、模範解答を教えて欲しい。アンケートコーナー全部面白かったから配信で続きをやって欲しい。

前半が思いつかなくてボツにした「客室乗務ショタ」、もっと頑張った方が良かったかな。

 

大喜利の後はレトロリロンも合流。最初呼んでも出てこなかったので本当に帰ってしまったのかと思った。

このMCの雰囲気に包まれ、「大丈夫かな…」と縮こまるレトロリロンの4人が可愛かった。全然気付いてなかったけど、このMC、ヘンか…。

小林がレトロリロンとのなれそめを話しながら「延期延期、エンドウエンキ……」*3と言い始めた時が一番ヤバかった。終わりのコミュニケーションだ~いすこ。

そんなこんなでCMが再放送され、ラジオセットが撤収される。ここで「沈黙の森」を録画したら両隣の「…フ!」が入っていて良かった。ちいかわの笑い声。

 

6.Slow time lover

ここから2曲はレトロリロンとのコラボだ。ものすごい久しぶりに曲の話をする気が。

小林はギターを置いて歌う。なんか、歌はもちろんだけどノリ方とかも純粋にカッコいいと思ってしまった。

バンドのフロントマンとしてメインボーカルを務める姿も容易に想像できるな。それでも皆弾き語りが好きだけど。

 

7.生活

やっぱレトロリロンとバンドやるなら「「生活」」なんだよな~~。

www.youtube.com

フル尺なので1番2番で主旋律交替。小林と涼音さんのハモり良すぎ良すぎ。あと生活のドラムほんとすこ。

皆で顔合わせながら楽しそうに演奏してるのが良かった。HAPPY。

 

MC

レトロリロンありがとうございました。ということで再び小林ワンマンのターン。

「へへ…また来ちまいました…」みたいな顔しててウケた。

どうやら次週参加する大喜利イベントのコメント動画を録りたいらしい。大喜利に対して本気すぎる。

おもむろにスマホをセットするが「まだいいか」と曲へ。

 

8.遊歩する男

小林のマイブーム遊歩。

 

MC

ここだけ何も覚えてない。

今日のライブのことを「ヴァンパイアサバイバーズのオフ会」って言ってたのどこだっけ。

 

9.飛日

幻のアコースティック飛日だ!!

最初の音数少ないギターがしびい。

ドライブの曲だからか、翌日4時起きで撮り鉄&乗り鉄する京成スカイライナー*4のことを考えていた。

 

MC

コメント動画録ります!

 

10.目下Ⅱ

目下Ⅱ、他の会場でもやってたかと思ったら違った。やった~~。

ほんとに突然動画録り始めたのにけっこうええ感じのアングルで録れててすごい。

照明が一番良い。

 

11.biscuit

MCなし!何かギターの技術を盗んで帰ろうと思ったけど、「MC挟まずにやった曲全部カポ3だったな…」くらいしか考えられなかった。

「光を投げれば」「冬、頬の綻び、浮遊する祈り」あたりをやらなかったおかげで案外レコ発セトリになっている。

軽快なリズムで突っ走っていくのに、「暖かな日が溜まり二酸化炭素混ざるあの居間の居心地の悪さを貴方にどう伝えようか」で一気に空気が"終わり"になるの大好き。

家族って良くないですからね。

 

MC

歌いそうで歌わない。「歌えばいいんでしょ?!!」とお母さんヒス構文を決める。ヒス構文で沸く会場。

「ライブしたくない…家でテトリスしてたい…」みたいなことをずっとゴニョゴニョ言っていた。

だよね、私も働かないで逆転裁判してえ~~。御剣、お前は敵なのか味方なのか?!(令和に逆裁を始める女。今2の最終話。)

ゴニョゴニョの終盤に「カスのMOROHAみたいだな…」と言っていて、笑いすぎて記憶が飛んだ。

 

12.花も咲かない束の間に

カスのMOROHAを引きずる。

照明が温かいオレンジで良かった。照明の色って小林が決めてるんだろうか。

 

MC

アンコールとか、本当にないから。

 

13.サラダとタコメーター

Bメロのギターに合わせて光る赤い照明がクソカッコよかった!!…とここで歌詞忘れ、中断。これが噂の歌詞忘れ中断スマホ確認か……

しかも後半同じタイミングで再び中断。「今日は大きなミスなかったんだけどな~」

確かに、ペットボトルが置いてある小テーブルにぶつかる→ペットボトルを落とす→キャップを飛ばすなど小テーブル周り以外のアクシデントはほとんどなかった。

小テーブルで何かある度に自分含め女性客が「アァ…」と声を漏らしていた。こうやっておばさん心が育っていくのだな。

「惹句に忠実を~」のブリッジミュートの箇所、"静"が強くなってるアレンジが良かった。

 

MC

気を付けて帰れ、という主旨の話をダラダラと。万引きはダメだとか、転ばないで、俺はよく転ぶとか。

気付いたら小林が捌けて閉幕。

 

なんだかお腹がいっぱいになるライブだった。食欲などないが一応帰りにコンビニ寄るか。さっきのローソン以外にコンビニないかな。

…銀座、真ん中らへんにコンビニがない。渋々セルフレジの調子が悪いローソンでおにぎりを買う。セルフレジの調子が悪い。店員にキレられた。

もうあのローソンにはいかん…とホテルに帰る。自動ドアが私を感知しない。お前も調子悪いのか。

気を付けて帰れと言われたのに、こんな30分の間にトラブルに巻き込まれることがあるんだな。もう銀座には泊まらん…。

 

そういえば会場から出る時、最後列に、レンタル図々しいデブ・おこめたべおさんがいた。他にも目撃情報があったので幻ではなかったようだ。

なんだろう、昔嗣永桃子芸能活動最後のチェキ会のために新宿に行った際、ももち結びをしている有名オタクのおじさんが鏡でももち結びをチェックしているのを見た時と同じ興奮があった。

東京ってすげえな。おこめさんと帰宅トラブル、幸と不幸プラマイゼロか。

 

ライブって喋れば喋るほどいい

最初のレトロリロンパートも含め、公演時間は約2時間半だった。

さて、大して覚えていないのに全てのMCについて言及したのには意味がある。

ライブ前に衝撃のツイートを見た。

MC、8回"しか"ない…?!3曲駆け抜けたことに驚いているということは、普段2曲までしか連続でやらないということだ。喋る喋ると聞いていたがいったい俺は何を体験してくるのか。

今回MCと打った回数、11回。ひれ伏すしかない。

でも、別に「もっと歌えよ!」とか思わなかった。何ならあと30分喋って3時間公演にしてもらっても良かった。だって楽しかったし。

私、歌ももちろん聴くけど、話を聴きたくてライブに行ってるところあるな?

ジャニーズのライブでもそうだ。SixTONESは特によく喋る。MCの長さにスタッフがブチ切れると会場の照明が消えたりご飯が生米になる。

今年の宮城公演も40分近く喋っていった。内容も「ずんだシェイクってうめえよな~~!!!」「シェイクって少し咀嚼するから俺は飲むって言いたくないな」からの、「飲む」「食べる」論争がメインだった。味噌汁は飲む。豚汁は?*5

クッッソ雑談である。雑談すぎて良い。本人らも歌とトークの比重をひっくり返してもいいと思っているようだ。

そして今回の小林スタイルに近いのが及川光博のワンマンショー*6だ。30分近いMCが2回、他に小MCが数回。その内の1MCがアンケートをランダムで引き、回答する「愛と哲学の小部屋」コーナー。ガチの人生相談に発展することもしばしば。おそらく20年近くこのスタイルを続けている。最近行ってないから分からんけど。

元々演者が喋りすぎるライブに足を運んでいるのだ。だから小林が途中でラジオを始めようと何も思わない。

今は説法より雑談を聴きたい精神状態だ。だからもっと皆雑談してよ。喋れば喋るほどいいんだから。

これは振り付けがないと頭・首・足(+ペンラ)でリズムを取りすぎてしまう自分のライブノリにも原因がある。MC中は休める!(長いMCするところは大体座らせてくれるしね)

曲とMCの緩急、大事。ずっと頭振ってると酔うんで。

 

そう、今回の小林のライブは円盤収録日だった。ライブでも舞台でも、収録日参戦の悩みがある。それはMC・アドリブが収録に備えて大人しくなることだ。

特に過激な発言や、よそ様の権利に関わることには慎重になるだろう。

今回の小林のライブ、どう円盤化するのだろう。

あまりにもヴァンパイアサバイバーズの話が多いので、キングレコードに漫画の話はなるべく控えるよう言われたのかと思ったくらいだがそうではないようだ。ヴァンパイアサバイバーズもOKなのかは分からないが。

とにかく収録があるとは思えない、かなり攻めたMCをしていた。何回も言うが面白かった。

ノーカットで収録されたらすごいし、逆にMC全カットのダイジェストBDになっていたらそれはそれでウケる。結果を楽しみに待っている。

 

互いに観客がノイズ説

小林私のライブ、歌もギターも最高だった。声量デカい歌唱は良いものだ。ヘンなMC・アクシデント(歌詞忘れ中断スマホ確認のルーティン)も全部見せてくれた。チェンソーマンの話がもっと長ければ完璧なライブだった。

しかし、終演後から謎のモヤモヤがあった。京成スカイライナーの中でも、帰りの新幹線でも考えた。成田で買ったJALカップ麺を食べながら家でも考えた。

気付いてしまった。原因は全て自分にある。

まず、普段のライブでもそうなのだが、より他の観客が気になってしょうがなかった。

開演前から近くの二人組の会話に脳内で全ツッコミしていた。ぼっちあるある。観客がスマホをいじる姿も目に入ってしまい、漫画かTwitter(ライトモード。オタクはダークモードじゃろがい。)の二択なんだなとかしみじみ考えてしまった。

開演後も開演後で"オタクはどこで撮影するのか"を統計してしまう。人間観察癖の暴走。

これは"着席"というスタイルも影響していそうだ。私が着席で観るものと言えば宝塚、でなくともミュージカルしかない。

劇団員が数十人いて、ステージから橋がせり出してきたと思えば盆が回り民家に変わる。このライブではそんなことは起きない。見るべきものは小林私とギターのみ。

座るとどうしても視野が広がってしまう(立てば頭を振って視覚情報が減る)。もはや照明レポになっているのもそういうことである。

着席指定も小林の気遣いなので、いずれ慣れるのかもしれないが、あまりの集中力のなさに自分でドン引きした。

また、私の周りだけかもしれないが異常に発声を避ける雰囲気があった。

極力笑い声は抑え、うっかり大きい笑い声を出してしまって口を塞いでいる人もいた。

ここ、絶対に笑ってはいけないライブ会場?!大阪はまた雰囲気違っただろうな。

既視感がある、ここだけ2021年のライブなのだ。有観客ライブが再開して間もなく、少しでも声を出すことが許されない雰囲気のライブ。2022年は笑い声くらいは許されていた。

MCで縮こまるレトロリロンも、2021年MCの静けさにビビるKing Gnuと一緒に見えた。

自由奔放な小林に対して、ネットではタメ口のクセに何故か慎ましい小林のリスナー。

いうて私は無歓声ライブは好きだった。会場ごと歓声を比べられたり、アンコール待ちの歓声で揉めたりする今年の雰囲気にはうんざりしている。演者からの「歓声頼むよ」の圧もちょっと苦しい。

そういう意味では小林のライブは居心地が良い。そもそもアンコールないし。何も強要されない。でも、好きなだけ笑いて~~。

つまりだ、一人で他人に気を遣わず観たいのだ。でも小林と私の一対一ライブもヘンだ。絶対気まずい。

小林にとって観客の目線はノイズになる。私にとっても周りの観客がノイズになる。

???…家で見られればいいのでは?でもそれって、YouTubeの配信じゃね?*7

あまりライブ会場という場所にこだわらなくてもいいみたいだな…行けたら行くくらいのスタンスが丁度いいのか…ライブ好きなんだけどな…撮った動画も毎日噛みしめながら大切に見てるんだけどな…。

小林私との関わりは、インターネットでまた会いましょう、が一番適切なのかもしれない。

 

 

*1:世界最大のサンリオショップ。何を買うでもなくポムポムプリンの扱いをチェックする。

*2:デルトラ・クエスト

*3:元ネタ「あんれあんれのエンドウアンレ、只今参上いたしやしたでござんす、ヒュルルールルー」

*4:外装・内装までSexy Zone中島健人でラッピングされたケンティースカイライナーのこと

*5:汁だから飲むでいいだろ、と思ったけど豚汁は食べるな。個人的にカロリーが高ければ精神的には食べるに分類している。スタバも余裕で私の1食分のカロリーを超えてくるから食べるだ。だからスタバ行かない。

*6:レトロリロンの4曲を含めれば曲数も公演時間も大体同じくらいなのでソロのお喋り歌手ってこうなりがち?だから小林が2時間半に対して曲数が少なすぎるということはないような。でもミッチーはワンマンといいつつ、バンド・コーラス・ダンサー・執事と喋る人10人以上いるからね。

*7:ギター弾かないし顔も出ないけど、なんだかんだTwitchの配信がコメント込みで一番好きかもしれない。大抵インターネット老人会になるし。どんだけ小林の話を聴きたいんだよ。

"兎角この世"をプロパガンダして/逆張りの先に小林私

昨年末から一人ラジオを始めて、近況やオタク事はそちらでベラベラ話していた。

が、ついに文章を書きたくなったので、同じく年末からハマっている小林私という人物について語ろうと思う。長文を書かせろ。13000字を超えたぞ。

※どこの配信で何を喋ったか再確認が難しいので間違ったことを書いていたら申し訳ない

 

いつも通りファーストインパクトから話そう。

「ワイは常田大希になるんや!!」エレキギターを衝動買いした私。

もちろんギターを買って数か月で常田大希になれる訳はなく、じゃあCreepy Nutsでも弾くかとYouTubeで「クリーピーナッツ ギター」と検索した。

本当に身の程知らずのため「ぬえの鳴く夜は」なんかを弾ければいいなと思っていたがTAB譜なんてなかったので、他にサムネを見て気になった動画を再生した。

www.youtube.com

これがシンガーソングライター、小林私との出会いである。2022年1月のことであろう。

珍しく時期まで覚えてるのは何故だろうか。それに邂逅からハマるまでずいぶん期間が空いていないか。それはまあ、後ほど。

動画を見た感想はこうだ。

綺麗なおねえさんがクリーピーを弾き語り?!→めっちゃ低音のがなり声が聞こえてくるのだが→おねえさんに戻った……

クッッソおもんなくて100万回は言われているだろう、本人ももう聞きたくないと思われるタイプの感想。なのでこういう話はもうおしまい。

私は男女問わず、がなり強めの歌唱をする人が好きだ。つんく♂にそう教育されている。

他の人気動画に目を通すと、「異邦人」*1と「ハッピー・ジャムジャム」をカバーしていて、この人は信頼できる人だと確信した。

とりあえず本人のTwitterを見ると(おそらく半年ROMれの方)、近々ラジオに出ることが分かった。この時点では大して調べたりせず、ラジオを聴けば大体人柄が分かるだろうと思っていた。

結果、そのラジオは小林私が寝坊し欠席となった。そこからしばらく彼に関する記憶はない。

本人も寝坊したことがトラウマになっているようだし、今思えばすごくすごく大変な時期だったと思われる。もっと寛容でいりゃよかったな。

月日は経ち、そこからの再会は明確に覚えていない。

なんでか知らないが生配信を見るようになっていて、「この人、カバーだけじゃなくオリジナル曲も出してて、それがとてつもなく良い。あとすごいオタクだ!!」ということに気付いてしまう。

12月に雪の中チャリでCDを買いに行った。そこからはわりと小林私しか聴けない身体になっている。念願のメジャーアルバムも楽しみだ……

 

ということで導入から1000字超え。ここからオリジナル曲、ギター、配信などについて話す。

オリジナル曲

私が好きな曲。何よりもまず短調であること。ハッピーでない歌詞、もうどうしようもなく暗くたっていい。早口で言葉が詰まっている。ファンクか歌謡曲の要素が含まれる。せっかちすぎてなかなかバラードを聴けない。チルエモとかいらんねん、うるせー方がいい。

年々好きな曲、というより苦手な曲が増えていくのが目下の悩みである。

そこにバスっとハマってきたのが小林私のオリジナル曲だ。

まずは音源化されているものに限って、できればアルバムの中から数曲絞って語れるといい。絞れるだろうか。

「健康を患う」

まず、タイトルの「健康を患う」という言葉のセンスが良すぎないか??

ちなみに小林私の音楽は基本アコギ一本の弾き語りスタイルだが、アルバムではゴリゴリのアレンジが入っている。

YouTubeにアップされている弾き語りとCDを反復横跳びして楽しめる。あとサブスクで聴くよりCDを買っておいた方がいいと思う。時々消えたり音源が変わったりするので。

 

HEALTHY

このアルバムは単純に「HEALTHY聴きてえ~~~」という衝動で買った。

私は酒も煙草も嗜まないし冷蔵庫も綺麗だけど、健康的な生活とは程遠い。

2番以降の歌詞が怖いほど自分に刺さる。

中でも好きな一節は「死にたさとか生きたさとか"兎角この世"をプロパガンダして」だ。本当はTwitterのbioに写経したい。キモいからやんないけど。

"生きたさ"より"死にたさ"の方が先に来ている。これ、なんとなく逆の方が"死にたそう"に感じるんだよな。

死にたくもあるけど、現実的に死ぬのは難しいというかそれはそれで面倒で。

結局生きづらい世の中で生きなきゃならないから、クソだりい"この世"にグチグチ言って"不出来と不得意と不安ばかり"の歌を好んでいる……アタシや!!

と勝手に共感させてもらってるが本当の解釈は知らん。

この曲には「健康的な生活をのぞんでみたのは良いけれど~」から始まるフレーズが2箇所あるが、冷蔵庫の食材が腐ってたり冷凍庫のアイスが霜だらけになってたり、冷蔵庫内の環境がよろしくないことが描かれている。

健康的でない生活の描写なんていくらでもあるのに、どちらも冷蔵庫という小っちゃい空間の中で表現しているのが良い。しかもドアを開けるまで中身のヤバさは分からないし。

冷蔵庫って人の健康に対する意識を直に表わすアイテムだなと思って。「健康を患う」というアルバムタイトルにふさわしい1曲である。

ちなみにアレンジバージョンのHEALTHYを始めて聴いた時は、シャンシャンシャンシャン!!ドッコドッコドッコドッコ!!というドラムにびっくりしてオクターブ下のちいかわみたいな声が出た。

「健康を患う」はドラムのアレンジが好きだな。

 

共犯

歌詞カード1行目→「大丈夫 君はもう大丈夫 僕がそばにいる」

歌詞カード3行目→「な ん て 歌 の こ と な ん て 信 じ る な」

ほ~~んまそれ、曲を聴く前から最高すぎて手を叩いて喜んでしまった。

逆張りオタク、小林私。かくいう私もゴリゴリの逆張りオタクである。

私はありきたりなラブソング、特に"永遠の愛を誓うよ"系の曲は「Sexy Summerに雪が降る/Sexy Zone」しか認めていない。愛に永遠なんてないし。

2番の「ずっとそばにいるとか そんな言葉なんか無責任じゃないのか」という歌詞も、本当にそうなんだよ。無責任じゃないのか、の歌い方が好き。

恋人にも「ずっと好き」とは言わなかったし、さらに好きなアーティストやらなにやらにも「ずっと応援してます」とは言わないようにしている。

"ずっと"なんていずれ嘘になる。独り映画館でラ・ラ・ランドを6回観たキモ・オタクの私が言うんだから間違いないだろ。

もう逆張り関係なくキレ始めたので一旦落ち着く。

結局この曲って"そういう歌や言葉が嫌いな俺らって正義だよな~"っていうんじゃなくて、「羨ましい本心が恥ずかしくてこんな歌を歌う」という批判も入ってて。小林をカッコいいと思う俺らも共犯者として批判される。

羨ましいのか…貧しいのか…そうか……

ただ、過去のインタビューを読んでいると共犯を褒めたたえる音楽関係者が多く、音楽に関わる人もそういう歌のことをしゃらくせえと思ってるのかな…という気持ちになる。

 

「包装」

こちらは小林私本来のスタイルをそのまま収録したアコースティックアルバムとなっている。

こいつの何がすごいかと言うと、おそらく短調の曲のみが集められているのだ。マイナー狂歓喜

前作も圧倒的短調だったが、全曲短調というアルバムは珍しい。

もし他にも存在するのなら教えて欲しい。もともと短調多めのアーティストもアルバムの枚数が増えるほど偏りがなくなっていく傾向にあるからだ。

 

残飾

控えめに言って一番好きですね。残飾ばかり聴いているせいで次のアルバムに手を出すまで数か月かかってしまった。

何故好きかというと、どうしようもなく暗いからである。HEALTHYと比べるとガチで"死にそう"だ。死にそうだから好きというのもどうかと思うが。

「幸せがそこにあったとしても 手を出したら壊れてしまいそう それこそ死ねなくなってしまうの」

結果そこから"僕"がどうしたかは分からない。飾りで首を吊るのだけはやめてくれ。

1番とはガラッと変わった2B「rrr冷静なんてなァーーい…」からの流れが良すぎる。ずっと2番の話をしているが、小林私は2番以降150%を超える力でぶん殴ってくる。

指弾き部分のギターもめちゃくちゃカッコいいのだが、難しいからかライブではあまり披露されないらしい。罠。「生で残飾聴けるまで死ねないな~~」と掲げておくか。

ところで、YouTube概要欄の通りこいつを素直にラブソングとして受け取っていいのだろうか。

後のインタビューでは「胸を張ってラブソングと言えるのは日暮れ~くらい」と言っている。「スープが冷めても」「飛日」はラブソングのように取られがちだがそうではないとも答えている。

残飾こそ対象はどうとでも取れそうだし、ラブソングであろうがなかろうが好きなものは好きである。

ただこれが実体験だったらちょっと辛いなと思う。

 

アニメ漫画研究部の姫は俺のことが好きなんじゃないか

自分の大学にオタクが全然いなくて、友達のいる他大の漫研に入っていた私。

姫扱いまでされることはなかった*2が……もう察してくれ。

猫のニーハイを履いていたら危うく死んでいた。恐ろしい曲だよ。

まあ姫も男も女も関係なく、オタクは「左しか向いてない王子様を描いて」で苦しもうな。

なんとなく一人称"俺"に注目されがちだが、よく見ると"僕"の方が出現頻度が低い。タイトルも"俺"だし。

オス強めの時に"俺"が出てくるのかと思いきや、ベースは"俺"で姫と対峙してピュア童貞くんにされた時に"僕"が出てくるのかな。ナイト・フライト。

全然関係ないが、オタサーの姫がアラサーくらいになった時の末路が気になるんだよな。

左しか向いてない王子様はうたプリからジャニーズに変わって、もうあまり興味もないのにマッチングアプリの会話が最終的にガンダムトークになってしまうことに嘆いていたりして。

なんの話?

 

サラダとタコメーター

ボーナストラックです。CDを買おう。

今まで触れてこなかったが、小林私は韻をガチガチに踏んで言葉遊びを入れ込む特級日本語オタクである。

その力を惜しみなくブチ込んだのがこの1曲だ。サラダとタコメーターの意味は2サビ頭参照。

ギチギチに早口で詰め込まれた歌詞は、文字で読んでも気持ちいいし声に出しても気持ちいい。

個人的には「メタと認めて求め掃き溜めて」のマ行とタ行の応酬、LackザックズックDuckTotあたりのリズム感、「盲心と」「脳震盪」の韻が好きだ。

さらに引用というか元ネタも幅広い。童話コーナーなんかは分かりやすいが、散りばめられた哲学ネタには倫理の教科書を捨てなきゃよかったと思ったり。

ひろゆきの部分はイラっとくるし、1サビ時すら流行りのチークと同様→#ファインダー越しの世界→プラトン洞窟の比喩はキレッキレの悪口で最高である。

こんな感じで言葉で遊びまくっているがきちんと意味も通っている。らしい。難しい。

「全部説明していいならしたいけど言っちゃうとダサい」とは言いつつ、配信でポロポロ話してるのを集めたらけっこう教えてくれていると思う。

これって俺らが"無知蒙昧"だからか…初見で洞窟の比喩に気付いたリスナーカッコよすぎ。

 

「光を投げていた」

ガチで鍵盤のアレンジが良すぎのアルバム。

 

冬、頬の綻び、浮遊する祈り

インストだけ聴いたら「雪見だいふくっておいしいねえ~~」なんて歌詞でも良さそうなくらいポップ。だが、ちゃんと歌詞は暗い。*3

「進まないJR、奮わない計画 俺は間違えないから」

「他の誰でもやれることを出来ずに息するのはこれきりにしたいよ」

わ…

「このままずっとこうしてどうしようもないまま生きていくことが 嫌ではないのがたまらないほど恐ろしいんだ」

わァ……ぁ…

HEALTHYで言っていた"不出来と不得意と不安ばかり"の歌ってまさにこれじゃん…

ここの部分がまたHEALTHYの"そこまで悪くはないけど足りないような気がする"思考と並べられて良い。

暗い曲が多いけど"絶望"というよりは、ただただ"停滞"してる様が描かれているのが小林私っぽい。

美しく奏でられるアコーディオンも悲しく聞こえてきます。

「リブレス」といい、"暮らし"と"クラシック"が掛かってる曲が好き。

 

日暮れは窓辺に

これぞラブソングである。ソーシャルゲームアイドルマスターシャイニーカラーズ」に登場する「樋口円香」というキャラクターに向けた、プレイヤー小林私のラブソングである。

私は非常に真面目なオタクであるので、シャニマスをきちんとプレイするまでこれと浅倉の曲は聴かないようにしていた。

シャニマス、ほ~~んとすこ♥♥♥

ゲームのシステム、カード名、コミュの内容等オタクポイントをしっかり押さえている。

樋口円香といえばプロデューサーに対して当たりが強く、「ミスター・オールドタイプ」やら独特な言い回しをかましてくるところが生意気で愛おしい。

だから歌詞に"ミスター"が入っていたらいいな、なんて思っていたら「Mrs.シニカル」と返ってきて小林私良すぎ良すぎとなってしまった。

私事だが、ルカPSSRのためにずっと取っておいた無償ジュエルで爆死した時に「無償の愛じゃ足らないならいくらでも払うから」が胸にグサグサ刺さった。ガシャの描写が切実すぎる。

あと本当にアレンジがシャレてて、特にホーンセクション。

宝塚のショーで使って欲しいんだよな。中詰のちょっと前かな?次期トップコンビ候補が若手男役娘役いっぱい引き連れて踊ってるシーンで演奏されてるよね?劇場で見たし。

 

歌唱・ギターなど

ここまでは楽曲の、特に歌詞に焦点を当ててきた。まだ喋るぞ。

冒頭で少し"がなり"に触れたが、一旦置いておいて音域の話をする。

小林私の歌声は低い。本人は「自分の低い声が受け入れられるのは意外だった」というようなことを語っている。

確かに最近は女性のキーを軽々と出す男性ボーカルがもてはやされていたり、それこそニコ動なんかでは両声類と言われる男性歌い手がいたな…。

男性ボーカル、高い声出したもん勝ち!な風潮について、私は好きじゃない。そしてこれは僻みだ。

私は地声の音域がめちゃくちゃ狭く、声の高さを売りにしてるボーカルには全く届かず、なんならジャニーズの子らと地声最高音は大差ない。そして特別低い音域が出るわけでもない。

カラオケでジャニーズを歌い「そ、そんなにサビでhiAを連発されては困る……」と苦しんでいる。女性の曲はほぼ100%キーを下げる。

だから小林私は堂々と声が低く、カバーも自由自在にキーを下げているのがいいなと思った。

高音は努力次第らしいが、低音は生まれ持ったものらしい。じゃあ声低くて良くないか?しかもファルセットで綺麗にhiC#とか出ているし。充分じゃないか?

そしてこの低音にプラスの要素として加わるのが声質である。

ザラッとした声質。このザラザラががなりへと繋がっていく。がなり方はちょっと特殊で、わりと高音域を持続時間長めにがなっている。

共犯が分かりやすいかな。「目の前の箴ヴォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"オ"↑オ"↑オ↑"オ"↑オ"ン…」(この間6秒ほど)

いったいどうやったら…咳き込んだり声が裏返ったりしないのか…

がなり・巻き舌・発音のクセは小林私のパンチとなって楽曲に強さを与える。しかし、がなっているだけが小林私か?

がなっていない時の小林私は少し鼻にかかったような声で、気怠そうに穏やかな波みたいな歌い方をする。正直めちゃくちゃ売れ線の歌唱だと思う。

そこらへんのギャップがちょっぴり違和感をかもしだし、結果とてつもなく良い。良いんだ。

 

続いてギターの話。

アコギを弾いている姿を見て気付いたことがある。手がデッッッケエ。

バレーコードを弾くとき、ネックから人差し指飛び出すぎじゃないか?それってほんとに5弦ルート?第一関節のくぼみで6弦ミュートしてる?

フォームの問題もあるかもしれないが、あまりにも恵まれている。「Fコードはすぐ鳴った」羨ましい。

高校の軽音楽部でエレキを始めてからアコギに移行し、あまり音楽的なことは学ばずにやってきているらしい。

しかし、パワーコードでないブリッジミュート*4やスラップを手癖でやっていたり、スケールもなんだか感覚で分かっているし、「かっけえコード進行見つけた!」と思ったらそれが丸サ進行だった話が面白くて好きだ。

ピアノも三本指のティラノサウルス奏法でなんだか弾けている。すんげえセンスの持ち主なんだよな。

そもそも弾き語りというジャンルも今までろくに聴いてこなかったから、こんなに良いものだと思ってなかった。

最近少し複雑になってきたが、小林私が使うコードはシンプルだ。

「HEALTHY」と「線・辺・点」なんかカポ2で全く同じコード。なのに全然違う曲にしか聞こえない。

ストロークパターン・ピックと指弾き・リズム等手癖をこれでもかと引っ張り出し、毎回かっけえ曲をリスナーに聴かせてくれる。

 

アコギ弾き語りってめっちゃオモロい。そう思えたのはちょうど昨年家を買ったおかげでもある。

エレキを買った後に父親からアコギも押し付け貰ったが、当然隣人の自作ラップとピアノとドラムが聞こえるマンション(立派な鉄筋だったのに)では弾く気にならなかった。今は夜中にピックで弾いても多分大丈夫だ。分譲マンションってすげ~。

「エレキって一人で弾いてたら何をやっても練習でしかない」というようなことを小林私が言ってた気がする。バンドを組む気などなく一人でシコシコ「常田大希になるやで~」と弾いてる私。確かにそう。

キーもテンポも自由、いっぱい線を繋がなくていい、なにより軽い。アコギが楽すぎることに気付いてしまった。

8年くらい続けたら小林私になれるかな。もちろんエレキも弾くけどね。

 

生配信・オタク・インプットアウトプット

音楽の話は一通り終わった。ここからは小林私のさらにディープなところに迫っていく。

小林私に"落ちた"きっかけはYouTubeの生配信だと初めに述べた。

「ギターを弾くなど」とタイトルにあった。多分最初はギターを弾いていたところを見たのだと思う。お風呂上りにまたYouTubeを開いたら配信は続いており、ギターは床に捨てられ本人はオタクな話をしていた。

なんだこれ、良すぎる。本当にギターを弾く"など"だ。

小林私の配信は自由だ。弾き語りする。ゲーム実況する。絵を描く。飲み食いする。寝る。インセクトバトラーで遊ぶ。折り紙する。喋る。大喜利。喋る。喋る。

ミュージシャン小林私、正直この喋りがすんげえ。

漫画の話。シャニマスの話。喋り始めたら止まらない。

シャニマスの妄想・考察は全部面白い。突き進む妄想で勝手にキレたり、地獄を見たり。シャニPの彼女になりたい回が大好きだ。

一方シャニマスのカードに描かれる窓の構造が気になってしまい、散々考察した挙句建築学生など"窓の有識者"が集まってしまったのは本当に面白かった。

"オタクくんあるある"話なんかも、自分とリスナーをちくちくしつつ笑いに持っていく。

心の中に男のオタクと女のオタクを持ち合わせているため、女性向けジャンルの話も余裕だ。女オタク小林私、驚くほど理解りすぎている。あんスタミリしら回おすすめ。気になるキャラがほぼ同じで笑った。

小林私とそこそこ年は離れているが、オタクとして開花した時期がそう遠くないため共感できるところは多い。

小林私をオタクの道に突き落とした「ドラゴンクライシス!」もアニメは見ていなかったが、OPの「インモラリスト*5漫研内でプチバズっていた。

男子に「MVのほっちゃんって本当にアクションしてるのかな~~?」と聞いたら「途中でヒールの太さが変わるから」と返ってきて、視点が鋭い…と感服してしまった思い出がある。

 

また、小林私の配信を楽しく見られる理由が一つある。"私にとって"リスナーの民度が良いからだ。

某バンドのメンバーに対するファンのリプライがキショすぎて、もう開いていないアカウントがある。つまり"そういうの"が少ないということ。

じゃあ小林のリスナーとは。小林「お前ら」リスナー「小林!やい小林!」

クソみたいにタメ口。しかし圧倒的に"インターネット"を通ってきた奴らが多いので弁えるところは弁えている。荒らしや本当に空気の読めない奴もいるが別にそれはどうでもいい。

雑談タイムは基本的にリスナーのコメントを読みながら進んでいく。小林私とチューニングが合えば私もそこそこコメントを読んでもらっている。あんま目立ちたくないからほどほどでいい。

まあなんだかんだ配信の雰囲気作りは小林私の賢さによるものだと思う。変なコメントは無視。誤字や文章ぐちゃぐちゃのコメントも瞬時に分かりやすく言い換えている。思想の偏ったコメントには注意する。

わりとリスナーの自分語りも容認されていて、新社会人早々お局に弁当貰いローテ組まれニキなんか主役として小林とリスナーからアドバイスを貰っていた。本当に心配したが「春の風物詩だったみたいです」と解決報告があった。春の風物詩ってなんなんだその会社。

小林私はエゴサもするので、時たまオタクに話しかけたりもしている。オタクが上げた弾き語りカバー動画を見てコメントする配信もやっていたようだ。ちょっとこれは怖かった。でも好意的などころか良いアレンジは取り入れようとしていてオモロ。

なんだファンと距離近なのかと思えば、ライブでは客と目を合わせないらしい。知らん奴とは匿名インターネットというくくりでないと交流したくないようだ。

「ファンネームは作らない、できたら辞める」という発言がめちゃくちゃ好きだ。マジでファンネームいらねえ。ファンネームを一緒に作ってからがスタート!みたいな風潮何?

小林私とリスナーの絶妙な距離感が快適なのだ。

 

さて、基本的には小林私のギターとオタク話を楽しみに配信・アーカイブを見ている。

しかし一風変わった姿に心惹かれる回があった。

大阪のホテルから配信。話題は言葉の誤用について。スマホは配信に使っているため、寄せられた誤用についてググることができない。

小林私は「あとでちゃんと調べる。本来の意味と誤用の意味も書いてくれるとありがたい。」と、コメントを読みながらずっと鬼メモしている。

気になったことについてなあなあにせず、調べることを怠らない姿にいいな~~~と思ってしまった。

楽曲の話で"日本語オタク"というワードを出した。小林私は漫画もそうだがそれよりもずっと大量の本を読んできている。とにかく"国語"という教科に分類されるものに造詣が深い。

それは歌詞にも反映され、都々逸や百人一首、短歌等の引用がところどころ見られる。こういう話をポロっとするので曲に関する話題だけは聞き逃したくなく配信を全て追いたくなる。

理系ワイ、インターネットに転がる文ばかり読んで教養がないので怪しいと思ったところをひたすらググるしかない。ただ小林私は平気で量子力学の話もしてくる。いったいどこまで専門分野を広げてくるんだ。もう私が勝てる範囲は「錠剤」と「脳下垂体」しかない。*6

 

こんな感じで鬼のようなインプットを経て素晴らしい楽曲としてアウトプットされていく。のだが、小林私のアウトプットは曲に止まらない。

なんと小林私は美大卒で油画を専攻していた。インディーズとしてCDを出し始めた頃なんか、普通に美大生とシンガーソングライターの二足の草鞋生活だ。

最近も新しいアルバムと個展に出す絵を同時に制作するというむちゃくちゃなことをやっていた。アルバムのジャケット写真に使うためだけにパンも焼いた。

おまけにエッセイ・短編小説等なんでもありの連載も持っている。私はこいつをとても楽しみにしている。添えられているイラストもいい。「汽水域」とか。

結局、私は小林私から生まれる文章・言葉が好きなんだと思う。

小林私の発言が文章になってればなお良いので、過去の音楽雑誌はあらかた取り寄せたし、ネットに上がっているインタビュー記事はおそらく全部読んだ。

この流れで読んで欲しい連載の記事を一本上げておく。

thetv.jp

「笑い話にしたい」「ポップに書く」と言いつつも、内容はインディーズ期間にほぼ無給の時期があったこと・とにかくお金を盗られたor盗られそうになったこと等々ゴタゴタ話が綴られている。

生配信で本人から説明された時も目ん玉飛び出そうになったが、淡々と文章にされると更に重いパンチになる。

「生きていてくれて本当に良かった」なんて感情も湧いたけど、やっぱりこの人の文章が好きだなと思ってしまった。

「私は諸君に対する説明責任がある。」う~ん、好きだ。

ちなみにクレカ不正利用で14万7016円盗られた時に怒りつつもヘラヘラしてたのはこういう背景があったからか…と納得してしまった。

www.youtube.com

冒頭から真顔の「無限列車編始まってまう?」まで、たったの3分で疲労回復・ストレス軽減等の効果があるぞ。お金はちゃんと戻ってきたそう。

 

ナイスセクシー

小林私をもっと前から知っていれば良かったと思うことが多々ある。それは意外と"推し"(めんどくさいのでこの表現で片づけさせてくれ)と共演しているらしかったからだ。

ANNの仕事*7について語る配信で出てきた名前。「内田さん」

私が今年、小林私に加えて激推ししているバンドKroiの内田怜央のことだ。

れおくんと小林の会話聞きてえ~~~絶妙に合わなそう;;

そんなラジオ聞かせろよ…と凹んでいたらもう一つ衝撃が走る。

2021年、NHK「シブヤノオト」という音楽番組で、小林私は愛しのSexy Zoneと共演していた。

それは見ていたのだが…??

記憶がない。当時のツイートを遡っても何故か他局の悪口しか言っていなかった。

整理すると、シブヤノオトはリアタイしていない。その時間帯は他のラジオを聞くからだ。

では録画を見たはず。しかし「夏ハイ」プロモの時期は音楽番組を追うのに疲れており、バンバン早送りしていた。

ちょっと思い出したことがある。誰かが曲終わりに中島健人の持ちネタ「セクシーサンキュー」をブチ込んだ。それに対して暗い画面外から中島健人「ナイスセクシー!!!」という声だけが聞こえる、なんてくだりがTwitterで盛り上がっていたので、そこだけは見た、と思う。

私が尊敬してやまない中島健人とセクシーサンキューを交わした男こそ、小林私だったのだ。そんなことある?

もちろん録画など残っていない。しかも小林私が歌ったのは今となっては幻になってしまった曲「後付」。本当に良くないが、録画を売るよと言われたら買ってしまいそうだ。

オタクをやっているとこんなオモロいことが後から発掘されるんだなあ。気を抜けなくなってしまった。

そしてこんなオモロい仕事たちにも報酬支払われてなかったかもしれないのか…と真顔になってしまう。でも当時の仕事について話す小林私はとても楽しそうだった。

 

逆張りの先に

最後に小林私の好きな所を追加で3つ挙げておく。

1.Twitter for Android

Twitter for Androidほど信用できる言葉はない。

小林私のファンになった時は「Twitter for Androidであれ…Twitter for Androidであれ…」と祈りながら確認した。昨年末にこの表示は見れなくなったらしい。Twitterはもう終わりだ。

ちなみにネットでは若い女Android使ってる奴はヤバいみたいな物言いをされていた。それはそう。

小林のリスナーも「Twitterをダークモードで使ってる奴はオタク」とちくちく言葉を投げてくる。うるせ~~~黒ほどカッコいい色はないだろうが。

2.カズーを吹く

カズーを持ってるだけでも面白いのに、ハーモニカホルダーに無理矢理ブッ刺して使ってるのがいい。

ピューと吹く!ジャガー」に出てくる元そふとくり~むメンバーが使ってる楽器はだいたいオモロい。ヴィブラスラップとか。Kroiのライブで生ヴィブラスラップ聴いた時はめちゃくちゃ興奮したし。

3.ベリーダンスサークルに所属していた

大学3年から突然始めたのが謎で良い。強女すこ。

ベリーダンスって他のジャンルより魅せる以前にできるようになるまでが大変だと思う。ヒップアタックとかめちゃムズそう。

 

ここら辺の属性を"逆張り"とまとめていいのかは分からないが、どこかひねくれているは確かだ。

小林私が逆張り精神と偏屈さを持っていなかったら、おそらく好きにはなっていない。

ここからは自分の話だ。

ふと、何歳までこの逆張りを続けてもいいのだろうかと思う。

「30歳でジャニオタになったら逆にオモロいかな」と逆張り逆張り

結果他にもメジャーなアーティストをたくさん聴けるようになったので良かった。

一方、やはりメジャーを推していることの苦しさみたいなものもあるので、逆にちんちんバスターズとかの曲を聴いたりもしている。

正直メジャーだろうがなんだろうが自分の好みの曲が聴ければなんだっていい。

また、結婚という制度にも逆張りしてしまったため、「32歳で結婚諦めてファミリーマンション買ったらオモロいかな」と一旦退路を断ってみた。

そもそも大してモテるわけでもないし、人と暮らすにはあまりにも神経質すぎるからちょうど良い。でもマンションネタはそこまでウケが良くない気がしてきたのでそこは失敗だった気がする。

広い部屋に独り、テレビに小林私の配信をキャストする。

「「サウナムカつくよな!サウナの悪口皆で言わね?!」」

ゲラゲラ笑いながら「オロポはなんか、なあww」とテレビに向かって囁く。

……大丈夫か?!人もしくは女として終わりかけてないか??

 

小林私とは本当に悪口の波長が合う。友達(少ない)や職場の人とも充分悪口を言っているが、彼女らには嫌われたくないので言えないこともある。

ただ、ここで自分と小林私を同類にしてはいけない。小林私は友人に恵まれているし、ちゃんと恋人もいる。

「付き合いたいほど好きな人がいるってすごいな…」と当たり前のことに凹んだ夜もある。「共犯」の時に述べた持論の通り、恋愛に何も期待できなくなっている。

まあ、でも、逆張りでも、拗らせオタクのままでもいいか、と思い始めている。今は。

"清く正しい"人間でいようと頑張っていた時期もあったけど、無理してもしんどいだけだしな。

現状、ゴリゴリ仕事して自立した生活をして。誰にも迷惑かけてないはずだし、性格が終わってるからなんだというのだ。医療職は本当に性格が歪むぞ!

それに逆張り逆張り逆張り…を延々と続けることができるため、長期的に見ればマジョリティとマイノリティどっちにも属せる奴だ。

ただマジョリティにいても根の逆張り精神は消えないので、周りとはだいたい合わない。これがジャニオタの苦しみだ。

まあ、でも、一人でもいいか。

小林私みたいに一人の部屋からいろいろやってみようと思う。すでにブログ・ラジオ・音楽・絵…無駄に手を広げているが本当にやりたいことだけ適当にやる。

別にバズるどころか反応もなくていい。ラジオなんて私が自分で聞いて笑っている。

仕事以外のほんの少しの時間を"豊かに"したい。

 

 

ここ数年ずっと守ってきた「職業柄遠征しない」という誓いをついに破る。

小林私のワンマンのために東京に行く。小林のライブが一番感染症と縁が遠そうだ。

この前小林私のラジオ*8で、お台場とゆりかもめの悪口メールを読まれた。

ゆりかもめは酔うからお台場のZeppは困るな~~という内容に、「お台場のZeppは考えときます」と答えてくれた。

結果、会場は有楽町だ。東京で一番詳しい場所。仙台から目を瞑ってでも行けそうだ。

もちろんメールの時点でライブの会場は決まっていたのだろうが、見事な伏線回収。

開演までAndroidでダークモードのTwitterを見ています。

誰も目を合わせないで下さい。

 

 

*1:マジでマジで異邦人が好き。私は母親のことが本当に好きでないが、その理由の一つに"カラオケで異邦人を歌う人種の悪口を延々言う"というのがある。

*2:うちの漫研は女子の方が力を持っており、姫タイプはおらず何年かおきに暴君タイプの"女帝"が現れていた。そして女装男子が異常に多い。私も男子のすね毛を剃ったりブラジャー買うのを手伝ったりしていた。

*3:曲調ポップで悲しい歌詞は初期の及川光博が得意としている。名アルバム「噓とロマン」はずっと他者との相互不理解を歌っている。ガンダムと一緒。

*4:マジで何?この話題になると必ず「ブリッジミュートって言って~」ってパワーコードを弾いてくれるが、それはできるんだよ。どこの弦までミュートしてどこの弦まで弾いてどうストロークに取り入れてるんだ。

*5:作詞作曲清竜人。その後小林私も「どうなったっていいぜ」で清竜人にプロデュースされる運命。

*6:「風邪」という曲。何故「ベッドに突き刺さる"脳下垂体"」を選んだのだろうか。「風邪」「錠剤」「脳下垂体」を無理矢理こじつける。まず「かまずに飲み込んだ錠剤」は食前服用可なので風邪薬ではないだろう。としたら下垂体機能低下により風邪等ストレスが加わる場合はヒドロコルチゾンの増量が必要→錠剤とはコートリル錠ではないか。いや、ないな。

*7:2021年オールナイトニッポン0 LIVE in smash.

*8:なんとまあ、先日ラジオの生電話企画で直接お話をすることができた。逆張りシャニマスの話をできて嬉しかったが、もっと爪痕を残せたのではないかと未だに反省会をしている。素直に喜べよ。

止めなきゃ日々Confusion/Kroiライブレポとか

私が初めてKroiというバンドを聴いたのは今年の3月くらいだろうか。

Twitterを見ていると、King GnuのファンはどうやらKroiというバンドも好きな人が多いように感じた。

そんな中「Custard」という曲のファンアートが目に入った。そして曲を聴いた。

www.youtube.com

攻撃的なほどのラップからボーカル。超絶ファンキー。そして演奏が上手すぎる。

ブラックミュージックが土台にあるミクスチャーバンドということで、"ポストKing Gnu"として紹介されることも多いKroi。*1

この曲がじわじわ刺さり続け、フジロックの配信を覗き、ライブまで足を運んだ。

 

9/23 Kroi LiveTour2022「BROADCAST」/仙台Rensa

今回のライブはだいぶ勇気を出して申し込んだ。オールスタンディング形式のライブハウスは初体験だからだ。

しかも仙台Rensaはビルの7階にあり、整理番号順に階段に並ぶ。つまりエレベーター・エスカレーターを使わず階段を上っていくのだ。

病院実習でエレベーターを使わせて貰えなかった時のことを思い出す。今回はダッシュする必要はないが。

会場に入って自分のスペースを選ぶ。一応感染対策としてバミリがあった。

フジロックの配信はどちらかというとリズム隊側に注目していたので、今回はキーボード側に立ってみた。何故か本能的にキーボードの千葉大樹を見なくてはいけないと思った。

 

「Drippin' Desert」でライブの幕が開く。

正直予習不足で行ったので、この曲のこのギターが良いとかMCの前後とか細かい所は覚えていないことを先に言っておく。純粋に楽しすぎたし。

「Funky GUNSLINGER」のイントロでは馬の嘶き、ギターの後にヴィブラスラップカァ~~~~ッと鳴り響く。

ギターボーカル内田怜央が歌いながらボンゴを叩くという斬新なスタイルなのは知っていたが、まさかヴィブラスラップまで持ってくるとは思わなかった。激アツ。

「Pixie」のイントロも面白い。アフリカの原住民に囲まれているような雰囲気をリセットするのは千葉さんのくしゃみだ。めちゃくちゃな文章を書いているが本当にそう。

そろそろイントロ以外の話をしないと怒られるかもしれない。「Juden」は本当に大好きな曲でブチ上がりすぎて吐きそうになった。

「エビバデファンキー」と歌う曲にハズレがあるワケがない。バカデカなシンセもクセになる。ギターもベースもドラムも非常にファンキー。

ただ「エビバデファンキー」と歌ってるわりに、他の歌詞は不気味さを感じる。"最近の人は憂鬱を摂取して充電している"というテーマも好きだ。

 

確か「Juden」の後くらいにも仮MCが入ったと思うが(疲れてしまうらしい。かわいい。)、Kroiはぬるっと話し始める。本MCでは千葉さんが「ここはMCです。」と教えてくれるくらいだ。

本人たちはゆるいMCに観客が驚かないか心配していた。フジロックの配信で「トンボかわいい~~」なんて会話を世に放ったくせに。*2

「Kroi初めての人!」「宮城の人!」と呼ばれ思いっきり腕を上げた。「新規獲得♪」と嬉しそうな怜央くんの笑顔が焼き付いている。

思えば初心者点呼で手を上げるのは久しぶりかもしれない。そもそもマメに初心者を確認するのは及川ミッチーくらいで、その初心者ベイベーになれるのも人生で一回きりなのだから。

なんと今回のライブにはアフタヌーンティー制度があった。各地の銘菓がタワーになり、お茶の入ったポットも用意されている。

地元民でもよく分からないお菓子を食べたギター長谷部悠生が「栗が入ってらあ!」と叫ぶ。千葉さんが確認したところ栗は入っていないようだ。

とにかく千葉さんと悠生くんがずっと飲み食いしている。上手側を選んで本当に良かった。

もうこの段階で千葉さんにだいぶメロっていたので、曲始まりが千葉さんのまんじゅう飲み込み待ちになっても最高としか思えなかった。

KroiのMCはゆるければゆるいほど良い。演奏とMCの緩急がたまらないのだ。

 

「熱海」もとてもキャッチーな曲だ。関将典のベースが唸る。

「サンシャインたけなわ」*3というキラーフレーズは今年の流行語大賞にしてもいい。

「帰路」もサビの「案外 進歩だってあるのさ」や「解体新書」「ヴォイニッチ」というワードが耳に残る。

Kroiは怜央くんの英語的?な発音と複雑なリリック・単語の切り方がグルーヴを生み出している一方、一発で正確な歌詞を聴き取るのは難しい。

だからこそ、すっと聴き取れた歌詞は脳に貼りついて離れない。

「shift command」はもしかしたら潜在的に聴かされていた可能性が高い一曲だ。

SixTONESオールナイトニッポン松村北斗がこの曲をリクエストで流したことがあったらしい。

ジャニーズの有料ブログにてKing Gnuのライブレポを、はてなブログかのごとき熱量で書き上げた彼。選曲が解かりすぎている。Tempalayとかも好きなんだろうか。

 

「Not Forever」あたりのチルめゾーン(多分)では悠生くんが、アコスタソニックという常田大希も使用しているギターに持ち替えていた。

今一番欲しいギターをここでも持ち出され、気絶しそうになった。狂おしいほど綺麗な音を出すギターなのだ。

「WATAGUMO」は切ない歌詞がKroiでもトップクラスに好きな曲だ。サビの上ハモの浮遊感もいい。

しかし、ラストで明らかに怜央くんではない誰かの歌声が聞こえる。

朗々と歌い上げる声の主はドラム益田英知。ドラムがこんなに歌も上手くていいのか。

どうやら#ワタグモバトルという企画で益田さんと悠生くんが対決しているらしい。大きい会場では脚本演出がついて俳優・ダンサーも参加したとのこと。思わず宇宙猫顔になってしまう。

真面目にふざけるKroiらしさが見える。

 

鉄板の過去曲「Fire Brain」で燃え、フジロックで泣いた「Shincha」の替え歌も仙台Ver.で聴くことができた。

アンコールは「selva」「Monster Play」

各会場のセトリを見ていると、アンコールのバリエーションが多い。しかもアンコールは大体その日のノリで決めているそう。ノリであのクオリティの演奏ができるんだからすごい。

仙台にはセルバという商業施設がある。もしそれで「selva」が選ばれたのなら、隣県出身の千葉さんの仕業かもしれない。

 

終演後は関さんがセトリを客席にあげたり、千葉さんがアフタヌーンティーのお菓子を遠投したりしていた。千葉さんはとてもいい肩をしている。

そんなこんなで初のKroiちゃん体験は幕を閉じた。

階段を上ったこと、開演前に何故か踵を上げるストレッチをしてしまったことを差し引いても、私の脚は確実にKroiの熱量でブチ壊された。頭も振ったため首もおかしくした。

ライブの身体の痛みが一週間近く続いたのはKroiのせいか歳か。とにかく楽しいライブだった。

レポの精度がイントロで力尽きていることから、すぐ記憶を失っていることが分かる。

今後はもっと記憶を保持したいが、きっと無理だろう。ブチ踊っているのだから。

 

KroiのYouTubeとか

アーティストのYouTubeで公開されるものと言えばまずはMVだろう。

KroiのMVはいい意味で不気味な雰囲気が面白い。

曲も含めて一番好きなのが「Balmy Life」だ。

www.youtube.com

ミッドサマー……

私は千葉さんのトークボックスパートが死ぬほど好きである。ラスサビの一番高音のところが良すぎる。生で聴きたい。

ちなみに"Risk教"の設定は他のMVとも繋がっている。益田さんの立場逆転しとるぞ…

 

他にもライブ動画はもちろん、楽曲に関する長尺のトークやバラエティ動画も上がっている。

自分でも気持ち悪いと思うほど再生した動画がこれだ。

www.youtube.com

ツッコミ不在で突き進んでく姿にSexy Zoneみを感じる。代わりに脚注で全部ツッコんでおいた。*4

Kroiの公式からではないが、職業柄この動画もグサグサ刺さった。

www.youtube.com

"人生に欠かせないアイテム"、映画のグッズ…サングラス…形見の指輪……コレステロールの薬…

ロスバスタチンとエゼチミブがドーーン!!!

ジェネリックのメーカーまで丸見えだよう…千葉さんだけ"欠かせない"の意味合いが違うよう…

しばらくロスバを触る度に千葉さんのことを思い出してニヤついていた。

おまけに彼女にワキの匂いを指摘されたことまで教えてくれるので本当にサービス精神旺盛である。

 

「VI/NYL」という雑誌にKroiが特集された時に、「音楽は音を聴けば分かる。だからKroiのラブリーな人物像を伝える。」という趣旨の前書きがあった。

Kroi、見た目の第一印象はけっこう怖い。髪型・髪色は全員奇抜だし、タトゥーもバンバン入っているメンバーがいる。

私もライブに行く前はできるだけ音楽以外の予習はしないで行こうと決めていたので、YouTubeSNSに触れてから「Kroiってラブリーなんだ!」という衝撃を食らった。

 

メインで作詞作曲をしている緑髪がトレードマークの怜央くん。大抵の楽器を扱えるので、プリプロの段階でほぼ全部音を入れてくるらしい。

怜央・悠生のコンビは23歳。若者の才能が怖い。

益田さんと関さんはKroiの中でもトップクラスの強面だが、曲の話をさせると特に実直に語ってくれるのがこの二人だ。

益田さんはおもしろ担当BIG BABYもできるし、関さんはインスタでのファンからの質問回答が真摯&紳士で泣ける。

悠生くんもグッズ大臣などおもしろと親しみやすさを提供することを任されている。スプリングリバーブ

あと単純にギターのプレイがとても勉強になるので、穴が開くほど観察させていただいた。

最後に千葉さん。今年は短期間で二人の目元バキバキ秀才キーボードにハマってしまう年だった。*5

"バンドにおけるキーボードの必要性"をこれでもかと理解させられた。

鍵盤・編曲・デザイン関係となんでもできちゃうところに多才フェチはやられてしまう。

ちなみに千葉さんは"YouTuber"という言葉が生まれる前、高校生から動画投稿を続けていた。

今新たにそのメンツで動画をアップしているのでおすすめをしておく。

youtu.be

食玩・百均系が強い。一見ゆるいが、千葉さん含め三人とも"知"を感じさせる喋りをしてくる。ベン図で話をする人は大抵面白い。

「ジャにのちゃんねる」の二宮くんと風磨の会話が好きな人は、きっと喉一を好きになる。

 

 

ガチガチの実力を魅せる音楽性、ゆるさとラブリーさを魅せる人間性

なんてKroiは魅力的なバンドなんだ。

またライブに行きたい、なんて考えていたが、年末もラジオ局主催のライブで会うし来年のワンマンライブもチケットを持っている。

来年も7階の階段を駆け上がって彼らと踊るのだ。



*1:ハマりかけているところにジャニーズへの楽曲提供がある、といういつだかヌーで見た展開と同じである。キンプリの曲は試聴しかしていないがとてもとてもKroi。羨ましい。

*2:その後カメラにアップで抜かれたトンボが精悍すぎて笑い死ぬかと思った。

*3:そのようなホテルがあるのではなく、単に宴もたけなわ的な意味だという。会社のパーティーで司会をした時に、台本に「宴もたけなわ~」と書いてあって興奮したのを思い出した。

*4:ルックルックこんにちは/れおくんのリアルなお母さん含め皆演技が上手すぎる/関さんと千葉さんの訛りはネイティブなのだろうか/冷蔵庫のマグネット/ワンテンポ遅れた「21」の指を出すタイミングがジワる/益田さんの「これ、彫師に入れてもらった!」「春日が折ったやつ」が最大瞬間風速/「醤油ないの、この家」でゲラゲラ笑ってたけどうちも醤油ない/「だあと!」と「ゆうくん小っちゃい頃からそれ好きもんね」のコンボやばい/タオルに関してはもう値段全部間違ってる/椅子

*5:もう一人は言わずもがな本髙克樹。間宮祥太朗を代表する元気なツリ眉にパッチリ三白眼骨格しっかりの求心顔がマイトレンドらしい。

マイ・ハイライト・オブ・セクシーゾーンをうけて/「戻れない」とは?

どうも、お久しぶりです。

実は4月末から「ジャニオタ、家を買う。」計画を遂行しており、忙しさからアウトプットEDを発症。

無事入居してからはしばらくネットが繋がらず、ガチでパソコンからのアウトプットを封じられておりました。

「ジャニオタ、家を買う。」については別の媒体でいずれまとめるとして、早速本題へ。

 

今回はみこぜさん(@mikozezone)の"マイ・ハイライト・オブ・セクシーゾーン"インタビュー企画に参加させていただきました。

mikozezone.hatenablog.jp

Sexy Zoneの最新アルバム「ザ・ハイライト」にかけて、セクシーゾーン*1に出会ってからハマるまでの経緯をインタビューしていく素敵企画…!

 

参加しようと思った理由はいくつかある。

1.アウトプットED

先ほど述べたように、ここ数か月はアウトプット機能が完全にオフになっていた。

毎週のように不動産屋に会い(そして凡ミスをされる)、平日休みは役所や銀行へ走り、ローンや税金に頭を悩ませ、正直オタ活どころではなかった。

加えて仕事では陽性者と関わる機会がグッと増え、ストレスでリアルにハゲた。

オタ活をしていても感情が動かなくなっているのをじわじわ実感する。怖い。そこで少しでもセクシーゾーンに関する楽しいことをしたくなったのだ。

2.沼落ちブログの再編成

現在は非公開にしているが、元々は「ケンティーかっけ~~ジャニオタなっちゃうかも」という趣旨の短い記事からこのブログは始まっている。

そこから細切れに「沼に落ちるかも」「落ちそう」「落ちた」と記事が続き、現在の楽曲レビュー中心の長文投稿スタイルに落ち着くことになった。

otkssjm.hatenablog.com

otkssjm.hatenablog.com

個人的に沼落ちブログは"完全に落ち切った後、勢いよく長文で書かれたもの"の方が面白いと思っている。なので自分の初期の細切れ記事は納得のいくものではなく、ひっそり非公開にしていた。

そして舞い込んだこの企画。沼落ちブログを再編成する恰好の機会ではないか。

3.単純にインタビューというものを受けてみたかった

普通に生きててインタビューされることってそうそうなくない?!しかも好きなものの話していいんでしょ?

周りにセクシーゾーンのファンはほとんどおらずTwitterも基本ソロ壁打ちになっているので、アツいファンの方とお話できるのも新鮮だった。

ZOOM会議という形式もザ・令和で貴重な経験となった。

 

完成した記事を見るに、伝えたい想いは全部伝えられたと思う。

そしてフラグ回収が上手いw

ケンティーの雄叫びログは漁った当時めちゃくちゃ爆笑した。

さらに今年、インタビュー中にも出てくる"Sexy Zoneがデビューした頃一緒に光GENJIの話をしていた友達"をコンサートに連れていくことができました。

つまり、"Sexy Zone光GENJI"*2を見せることができたということ。

当時狂ったようにガラスの十代を聴いていた二人に、「あんたら10年後くらいにSexy Zone光GENJI見られるよ」と教えてあげたい。

 

悔しかったのは一つ、Sexy Zoneにハマってから、これはもうあとに引けないな、戻れないな、と思った瞬間ってありますか?」という問いの答えが出なかったこと。

聡ちゃんが帰ってきた時や、ANNでBON BON TONIGHTのメールを健人に読まれた時など嬉しかったことは山ほどある。

いわゆる現場は2回しか入ったことがないが、1回は超絶至近距離でセクシーゾーンを拝んでいる。

otkssjm.hatenablog.com

感情の動きのデカさでいうと、ハマった直後に見た健人が鼻にザリガニ挟んで仁王立ちしてる映像とかもかなりグッときた。

基本アイドルに関しては楽曲重視なので、今のところ自分に合っているグループはSexy ZoneSixTONES以外ない。

だが「じゃあ戻れない?」と聞かれると、過去のことを考えてもウーン…と思ってしまう。頭の中で京本さんが「戻れ~~~~~ない~~~~」と歌っていた。

ただリスクヘッジ的な考えを持ち合わせているのも本当で、なんとなくお茶を濁してインタビューを終えた。

 

その後、分散投資した先で文春砲をくらうことになる。犯罪にはあたらないが、けっこうエグいやつ。

リスクヘッジなんて斜に構えていたくせに、まともに食事が摂れなくなった。その週にセクシーゾーンのコンサートがあってギリギリ復活した。*3

ちょっと本気で応援しようかなと思ってアクスタを買って、そのJr.に関するツイートが増え始めたばかりの時点なのに、ファンをやめようとは思わなかった。むしろ「これを機に死ぬ気でアイドルやってくれるなら…」と想いが強くなってしまった。*4

これってまさしく「戻れない」なのでは…?

無自覚ではあるが、沼に落ちた時点で既に「戻れない」ところまできていて、"何か"あった時に気付かされる…というパターンの人間かもしれないと思った。でも流石に犯罪だったら無理かな…

かなりネガティブな角度からの気付きだし、セクシーゾーンにそういうタイプの"何か"が起きるとは考え難い。

じゃあセクシーゾーンでの「戻れない」って…?私はドライなリスクヘッジオタクなのか…?

 

「戻れない」とは?と深く考えさせられた夏だったが、インタビュー記事のラストを飾るみこぜさんの一文に救われる気がする。

健人くんのあの日の涙が、ジャニーズに何も興味のなかった人の心に刺さったという事実は変わらないのだから。

 

*1:カタカナ表記だとクシーが赤に染まることに公式の本気を感じた。セクシーゾーン最高。

*2:昭和レトロがコンセプトで、光GENJI風の衣装を着たセクシーゾーンが、ガラスの十代風にアレンジされたSexyZone(曲)を歌うという特盛演出

*3:アイドルの恋愛には特に興味ないので、熱愛だろうが二股だろうがそこはあまり気にならなかった。総括して仕事なめてんのかな?っていう怒りとあっさり辞めて就職されたらどうしようという不安が強かった。

*4:顔もダンスも高学歴理系特有のめんどくささも欲望に勝てないところも、全てひっくるめてヘンな人だなってところが好きなんだよな~~~はあ…

常田大希のオーラを浴びて気付いたらギター買ってた話

なぁんか気付いたら部屋にギターが立ってたんですよね…なんでだろ…

 

DAIKI TSUNETA SWINGER

事の発端はFenderから常田大希モデルのギターが発売されたことによる。

kinggnu.jp

ええ~~常田くんが使ってるギター普通に欲しくね?

…と言っても、もちろん経験は無く。

中学時代に選択音楽の授業で数十分アコギを触った結果、「なんだこの意味分かんねえ楽器は」と早々に投げ出したことを鮮明に覚えている。

その後も何度か「よく分かんねえし絶対弾けないけどギター欲しいな~」と思う機会はあったけれども、「この人みたいにギターが弾いてみたい」と明確なイメージを持ったのは初めてだった。

 

また常田大希のこのギターに対するコメントがあまりにもロックだった。

Fenderのサイトでは4つのプレイを推奨している。

小洒落たカッティングしたり、ギャンギャンに歪ませたり、ぶん投げたり、部屋に飾ったり。この子は何をどうしてもかっこいいでしょう

更にインスタでは"ぶん投げる"というワードに、"客席に"と補足されていた。

常田くんはどうしてもこのギターを客席にブン投げてもらいたいらしい。何か執念を感じた。

インタビューの方も「誕生日が15日だから15万円にする!」となかなかぶっ飛んでて愛おしいので是非読んで欲しい。

fendernews.jp

かなりこのインタビューに心を動かされたが、全くの初心者が、プロが使用する、15万のギター(冷静に考えると超良心的なお値段である)を買うかっていったらそんな度胸ないんだよな。あと個人的に色の濃いギターが欲しかった

なんて数日後に私は生常田にデロデロにされるのだ。

otkssjm.hatenablog.com

Daiki Tsuneta Swingerしびーーー

目前に聳え立つ常田大希は「俺をカッコいいと思ったならギターを買え」と脳内に直接圧をかけてきた。絶対そう。

本当にギターが欲しくて眠れなかった。ずっとスマホでギターについて調べて動画を見漁った。

しかし仙台公演の2日後くらいだろうか、Daiki Tsuneta Swingerはどこのサイトからも姿を消した。完売である。

どうする?どーすんの?俺?!

 

爆速ギター選び

まだ常田大希とのオソロを諦められない私。

・お手頃のアコギ

→ガチガチの鉄筋コンクリートマンションなのに隣人のドラムと鍵盤とラップが聞こえる部屋なので生音デカいのは却下

・マスカラ弾いてくれた時のアコスタ

→たっっっけ

オソロは早急に諦めいろいろ考えた結果、

Fenderはマスト、女だしショートスケールがいいかなあ→ムスタングは色がポップすぎ→ジャガーじゃね?

という思考に。

ムスタングジャガー派常田くんインタビューの影響を少なからず受けているだろうが、自分でも「ストラトテレキャスってキャラじゃねんだよな~」とひねくれマインド全開になっていた。

しかし、「Fender ジャガー」とググれば検索候補に「欠点」と表示され、知恵袋では「デフォルトのジャガーなんて使えたもんじゃない」と罵られている始末。

確かに日本の音楽番組でジャガーを見ることはあまりないし、YouTubeの弾いてみた動画でもジャガー使いはほぼいないように感じる。*1

それでもジャガーを選ぶのだ。きっとこれは運命。

ひねくれギター未経験女、生常田を浴びた10日後にジャガーを家に招き入れる。

 

Squier by Fender Classic Vibe '70s Jaguar

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鬼しびーーーーーーーーー

 

・ファーストインパク

め~ちゃくちゃ顔が良いギターですね。メカメカしさがサイコー!

サンバーストとも迷ったけど黒にして良かったと思います。

今なら平沢唯がギー太を抱いて眠る気持ちが分かる。恋。

ギターが届いて一番に驚いたことはその重さである。

即体重計に乗った。その重さ3.8Kg。

エレキとしては標準的らしいが、「ショートスケールのくせによ…」と恐れおののいた。未だに右太ももが切断されそうになる。

 

・Squierってどうよ?

こやつ、FenderのようでFenderじゃなくて。

Fenderの弟的ブランド、いわゆる廉価版である。

先ほどジャガーの欠点がどうのこうのみたいな話をしたが、逆にSquierならそこらへんのクセが良くも悪くも改善されていることを期待して購入。

まあ今のところ何の不満もなく使えている。弦落ちもないし、ダダリオの弦*2に交換したら更にチューニングが安定した。

他のエレキを触ったことがないので、ストラト持ったら「え!弾きやす!」ってなるかもだけど。てか「ストラトってキャラじゃない」と言いつつ普通に2本目として欲しい。

お値段はヤマハのアンプ含めた初心者セットと合わせて6万台。

値段のプレッシャーもありつつ、かつ最悪オブジェになっても許せるラインでいいんじゃないんでしょうか。

 

・マルチエフェクター

年明けに「ZOOM G1X FOUR」買っちった~~

そもそもアンプが重くて練習だるくなる問題があって。別の部屋にアンプを置くなという話だが。

隣から自作ラップが聞こえる部屋じゃゲインも上げられないし、マルチ+ヘッドホンで練習することにしました。

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堂々と推しの名前を刻む。

常田風クリーンサウンド、ワウ+とりあえずコーラスとリバーブかけただけで一生音作り沼の迷子。常田サウンドって何だっけ?助けろ

エフェクター5つのうち1つが必ずワウで埋まってしまうのがムズイ。でもワウないと死ぬんで。今年はワウペダル踏む女になる。

ちなみに下に「薬効別服薬指導マニュアル」を敷くと丁度いい高さの足台になります。

 

・練習の成果

ギターを買って半年弱というところでしょうか?

わりと真面目にクロマチックとか5分間トレーニング曲とか基礎練してると思います。

教則本もTab譜見るのにはいいけど、YouTubeで動画に合わせて練習する方が手軽で分かりやすい。

あとは目的が「ヌーのギター弾きたい」なので、そこに特化した基礎練を選ぶようにしてます。ちまちまローコードのコードチェンジ反復してる場合じゃないなと思い始めた。

そういえば左利きゆえ、常田くんの高速ストローク・カッティング見てると右手に絶望しか感じない。

マルチのドラムマシン(メトロノームよりテンションが上がっていい)のテンポを上げながらヒィヒィやっております。

曲は「Sorrows」のイントロを一番弾いてるかな?「マスカラ」のコード進行も良すぎてずっと弾いていられる。弾いてる≠弾けるだからね?

最終目標はやっぱり「Vinyl」!!

と言っても仕事ある日は全くギター触れないし、週に4~5時間くらいしか練習してないんだけどね。それでも成果は感じるからギターオモロい!

 

7 MEN 侍

突然謎にスペースの入った単語が出てきました。

7 MEN 侍とは、今となっては珍しいバンド主体のジャニーズJr.グループである。Jr.でどこかグループを推せと言われたらセブンメン一択。

そのメンバーの中でも特に音楽的に異彩を放つのはベース担当の矢花黎

現役音大生で6弦ベース*3の使い手。

平沢進になりたい。ファッションはカート・コバーンを意識しているらしい。

もうすでに良い意味でヤバい奴の香りがプンプン。

もちろん他の楽器もプレイでき、分身して一人バンドを組む動画もアップしている。

ジャニオタ的に一番驚いたのは、淡々と使用エフェクターについて13分語る動画だ。*4

j-island.net

また、この動画にはジャニオタ向け有料ブログでの超長文解説がセットになっていた。

正直、アイドルのオタクに向けてとしてはニッチなコンテンツだと思う。

が、ちょうどヌーにハマりたてだった私にはグサグサにブッ刺さった。

この男がいなければ、バンドを聴いてもバンドの音作り・機材にまで興味を持たなかったかもしれない。ギターを買ってマルチエフェクターも揃えるまでいかなかったかもしれない。

これからも矢花は矢花を貫いて面白い音楽コンテンツを届けて欲しい。

 

 

思えば、"バンド"という形態のアーティストにハマるのはヌーが初めてだ。

バンプアジカン、ラッドを通る青春時代を過ごさないで三十路に突入してしまった。

もちろんこの歳で新しい楽器をゼロから始めることに抵抗があったが、「ギターを弾かない人生よりギターを弾く人生を選んで損はないだろう」と勢いで購入ボタンをクリックした。

実際にギターを弾くことで音楽の聴き方見方は大きく変わったように思える。

「ルート音が半音ずつ上がってる!」とか「佐藤勝利の親指ミュート、めっちゃ指届いてていいな」とかまた面倒くさいオタクになった気がするが。

直行直帰で寝落ちる仕事人間のプライベートに新たな潤いをくれた常田大希と矢花に感謝の念を。

 

なぁんか気付いたらもう一本ギターがいたんですよね…なんでだろ…

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*1:直近だとくっきー!が2月にジャガー買ったよ動画をアップしている。しびい。これをきっかけにくっきーのギター関連動画を全部見たが、意地でもPOISONを弾いてくれるところが良い。

*2:Regular Lightでちょうど良さそう。ガンガンギギン、ギンガマン的な音がする。

*3:普通のベースは4弦。新井先生が使ってるのは5弦。

*4:いかにもアイドルらしい動画をアップするJr.が多いのでひと際目立つ。ちなみにセブンメンのメンバーには黙々と魚を捌く姿をアップする早稲田理系院生もいる。好き。

We're just gonna dance, dance, dance in the rain/SixTONES「CITY」

今年も初っ端からサイコーのアルバム出ちゃいました。

SixTONESの2ndアルバム、「CITY」レビューです。

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今回のアルバムは楽曲毎にイメージする時間帯が設定され、各形態で曲順のスタート位置が異なる仕様。

まあシンプルに朝スタートの初回盤Aの曲順で紹介させていただきます。

ボーナストラックについても脚注で触れてくぜ!

 

 

[Interlude -Sunrise-]

アラーム音から始まる朝……ディズニーの英語アナウンス?!

 

8am

ベース音(クレジットがギターになっているのでこの表現にしました)がブンブン響くシンプルな構成が爽やかな朝に相応しい。

「AM7:30, Wake up」/Strawberry Breakfast

「We wake up at 10:30am」/Coffee&Cream

SixTONES、主に田中樹、起床時間を教えてくれがち。恋人との朝だから樹が選ばれるんやろな…

 

僕が僕じゃないみたいだ

この曲でハモりのバリエーションがまた増えたと思います。

リアレンジで更に堪能して。

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Ordinary Hero

街の雑踏SEが"Ordinary"感を強調するイントロ。

「Work so hard day and night 十分カッコいいじゃない」

未だかつてない、社会人にブッ刺さりフレーズが沁みる……

もちろん学生も主婦も、頑張ってる人皆を肯定している。

現実的かつ寄り添い型SixTONES

 

Your Best Day

むーむーむー、ぐーぐーぐー。

今年もエイブルのCMを狂ったように見る季節が来ましたね。

SixTONESが打ち出す"アイドルソング"がラブソングではなく元気ソングなところ、解釈が一致してとても良い。

"暗いニュースばかりだけど今日は良いこと起こりそう!"

 

[Interlude -Sunset-]

King Gnu「Vinyl」のイントロが始まったかと思うくらいのサイレンが響く。

ハイ!たったの4曲で朝~昼は終わりです!!

一気に治安の悪い雰囲気が漂う。SixTONESの夜はまだまだこれから。

 

Fast Lane

80'sサウンドイカす1曲。*1

道交法なんて知らねえ、フルスロットルドライブソングでギャンギャン。

「We ain't got the time for the haters」と前作から続くhaters向けの歌詞もあり。

SixTONESに治安の悪さを求めがちなオタクはRosyのMVで再集結しような。

 

Good Times

一旦ゴスペル調で落ち着いて!

語尾「ai」でずっと韻踏んでるサビが気持ち良い。

低めの狭い音域を行ったり来たりしてるせいか、2番入りの田中樹パートmid2Fがめちゃくちゃ高く聴こえる不思議。*2

 

[Interlude -Night-]

オシャーな演奏にグラスの音…

これが常田大希のギターに繋がるの、全世界が泣いちまう。

 

マスカラ

Love 常田大希……

 

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Rosy

実際のBPMより速く聴こえるほどの言葉数の多さ、Aメロ・Bメロ・サビで全て転調、激しく入れ替わる歌割り。

前作でバズった「うやむや」を継承するようなジャニーズ産ボカロック。

「ドドド」「ミミミ」*3から始まった時はどうなるかと思ったが、なかなか中毒性ありません?

ラストのワウワウギターに常田みを感じながらMVでも見てくれよ。

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スタジオでのダンスシーン、オープンカーでのドライブシーン、私服風のCITYシーン。

3シチュエーション!今までのリード曲MVの中で一番豪華で好き!!

細フレーム眼鏡で終始クールに決める美の化身京本大我、サイコな笑みを浮かべる松村北斗。ヘキに刺さらんオタクいないだろうが。

極めつけは、ゴールドをジャラジャラ身に着けてハンドルを握りいっぱいの歯を見せつけてくる田中樹である。マジで治安どうなってんだよ。ソロムービーはひたすら顔が良かった。

ところでFNS歌謡祭での初披露パフォーマンスを見た方は「あれ、あそこのサイコーな振り映ってなくない?」と思われるだろう。

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へい、お待ち。

ハイジャンプにハイキック。SixTONESのスタイルの良さが際立つ振り。自担のダンスが上手く見える…!

なんとまあ、BTS「Butter」も担当されたGANMIさんが振り付けしてくださいました。普通にヤバ……

また歌詞と振りから想像がつくかと思われるが、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」日本語吹替版主題歌なのである。更にヤバ…

歌番組で黒の細身スーツという大正解お衣装もたくさん堪能できたし、Rosyのパフォエンリピです。

 

フィギュア

身内でボカロ調やってたら本物のボカロPくじらさんが参戦してくる奇跡。

音色は明るくポップなエールソングなんだけど、若者の葛藤あるいは"アイドルの宿命"がエグいくらい描かれている。

樹ラップ前半の大人の理不尽な言い分とか、エグいところ引用したら歌詞全部になっちゃうんだよ。

「裏切らないものを僕らずっと探して生きている」

「ショーウィンドウに並ぶ僕ら 代替不可であれよフィギュア」

これを"アイドル"に歌わせるの、ファンとしてグサグサ刺さる。特に「ショーウィンドウ~」はSixTONESの中でもアイドル性の高い声を持つ髙地優吾と森本慎太郎が担当しており、よりインパクトが強い。

そんな中ジェシーが歌いあげる「たおやかに番を待つ~」というパート。

ジェシーの歌声は救いと希望。「CITY」の中で一番好きなソロパートは?と問われれば、「フィギュア」のジェシー全てと"宝塚おとめ"のような回答をするだろう。

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一人だけ16ビートを刻む田中樹、リズムの申し子。

 

[Interlude -Midnight-]

公式でクラブに参上するの、サイコーすぎて手叩いて喜んじゃった!!

 

Odds

イケ散らかしディスコチューン。ディスコチューンしか勝たん。

The odds are against meらしいけど絶対イケると思ってるやろ!

この恋は本気なのか、ゲーム感覚なのか…ヒューー

早く田中樹に拡声器を渡してやってくれ。「One kiss is all it takes!!!」って怒鳴り散らしてんのツボ。

 

WHIP THAT

2021年発表SixTONES「Special Order」・ジャニーズWEST「PUSH」の流れを継承するジャニーズEDM。

ってか作編曲に坂室賢一さんがいてビビったよね。坂室さんと言えばジャニーズの王道POPやバラードみたいなイメージあるじゃん。

むちゃくちゃ振り切ったEDMでフロアブチ上げ。デッデンデッデンデーレレッのメロが好きすぎる。

ラジオで「Party Rock Anthem」を流しがちなSixTONES、自前のParty Rock Anthemを手に入れたのオモロ。

 

Everlasting

「Uh, Till the end of time」

開始一行で分かります。最初と最後をジェシーの「the end」で飾る、"死ぬまで寄り添いソング"です。cf.「Lifetime」

ここであの「THE FIRST TAKE」の話を。

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ジャニーズから初参戦。もはや説明不要。感じて下さい。

 

総括

まずは前作「1ST」との比較を。

・Interlude仕事しすぎ

今回のアルバムで実装された時間帯の概念とInterlude。

インストが挿入されなくても成立するっちゃあするのだが、これが思った以上に効果的な仕上がりになっていた。

Interludeと次曲がもはや一体化してもいいくらい。マスカラとかマスカラとか。

あとは"SixTONESクラブに行く"を音で表現しCDとして世に放たれたという事実がチョベリグ

・曲が短い

これは明らかに曲の尺が短くなっています。

ほぼほぼ3分台。2分台の曲なんてSixTONES全体でも今までなかったはず。

サブスクの台頭によるトレンドに影響されているのでしょう。サブスクで聴けないけどなーー!

・生楽器が増えた

これも明らか。嬉し~~ EDM系が減ったからか予算が増えたのか。

何と言っても京本大我×田中樹「With The Flow」では京本が演奏するギターが収録されている。

京本大我と常田大希のギターが収録されているアルバム、シンプルに宝。

レコーディングされた自分のギターを初めて聴いて「デビューって何個もあるんだなあ」と語る京本の目は輝いていた。

・ライブ感、自由度が高い

特にジェシーに顕著だが、2サビ・ラスサビにかけてがなってみたり歌番組やライブ並のアレンジが見られる。原曲を少し崩したような原曲と言えばいいだろうか。

フェイクとなると京本大我もギャンギャンに攻めてくる。*4

この自由度の高さが聴き飽きない・聴けば聴くほど発見があるアルバムにしているのだろう。

また、クラップが入っている曲もかなり多い。歓声を出せない分コンサートでクラップしましょうという、メンバーとファンのインタラクティブな関係を構築している。

 

70~90年代サウンドにボカロ調。時代もジャンルも突き抜けて、更に多様な音楽を打ち出した「CITY」。

音楽と人」インタビューで「名盤が生まれましたね。」と言うライターに田中樹はこう返した。

でも感覚としては、すでにあった引き出しを開けたような感じで、新しいタンスを買ったわけではないんですよ。

曲の"引き出し"の話から"新しいタンス"というワードが出てきて、それを"買ったわけではない"と表現するセンスが面白い。

「CITY」の新しさは、今までの延長線上から自ら切り開いてきたものであり、余所からポンと受け取ったものではないということだろうか。

やはり6人の"音楽へのこだわり"が色濃く見えるアルバムだ。

 

今回のコンセプトである"街"。

一日の曲配分から見るに、やはりSixTONES=夜のイメージなのだろう。

夜に相応しいギラついた楽曲を求めるファンも多い。私もどちらかというと一緒にギャンギャンしたい。

が、「CITY」では"どこかのだれかに寄り添う"楽曲が増えた。

結局のところ、パブリックイメージよりSixTONESはずっと優しいのである。

音楽で高みを目指す6人は、ファンを置いてけぼりにしないのだ。

 

 

さて、2022年最高のスタートを切ったSixTONES

この記事を書いていて、また彼らの歌を生で聴きたいと思った。

でもチケットはないし、そもそも今のご時世で順調にツアーが進むのか。どうかみんな健やかに…

今は既存の曲、そしてまた生まれる曲を家で楽しむのみ。

やりたい曲をやる。かっこいい曲をやる。これが一番すね。

じゃないと楽しくないじゃないですか。

ドキュメンタリー番組での田中樹の発言である。樹の言葉好きすぎワロタ

楽しみながら作ったやつらの曲を楽しみながら聴く、ただそれだけ。

 

*1:ジェシー×森本慎太郎「LOUDER」も80~90年代サウンドとのこと。ダンスがカッコよすぎる色彩バキバキMVも含め、ユニット曲で一番好き。

*2:初回A「Papercut」も田中樹の高音が特徴的。限界ギリの高音はマブダチの菊池風磨くんみがあると思います。まあこの曲は終始松村北斗が無双してるんだけど。女に弄ばれてるSixTONESヤバみ。

*3:2番は普通に始まるしドドドミミミとは何だったのか。確かにドドドはドだけどミはミ♭になっちゃうしそもそもミミミもドなんだよ(分かりづらい)。

*4:通常盤「Dawn」の重厚感、京ジェフェイク合戦は至高。ラスボス。