常田大希のオーラを浴びて気付いたらギター買ってた話
なぁんか気付いたら部屋にギターが立ってたんですよね…なんでだろ…
DAIKI TSUNETA SWINGER
事の発端はFenderから常田大希モデルのギターが発売されたことによる。
ええ~~常田くんが使ってるギター普通に欲しくね?
…と言っても、もちろん経験は無く。
中学時代に選択音楽の授業で数十分アコギを触った結果、「なんだこの意味分かんねえ楽器は」と早々に投げ出したことを鮮明に覚えている。
その後も何度か「よく分かんねえし絶対弾けないけどギター欲しいな~」と思う機会はあったけれども、「この人みたいにギターが弾いてみたい」と明確なイメージを持ったのは初めてだった。
また常田大希のこのギターに対するコメントがあまりにもロックだった。
Fenderのサイトでは4つのプレイを推奨している。
小洒落たカッティングしたり、ギャンギャンに歪ませたり、ぶん投げたり、部屋に飾ったり。この子は何をどうしてもかっこいいでしょう
更にインスタでは"ぶん投げる"というワードに、"客席に"と補足されていた。
常田くんはどうしてもこのギターを客席にブン投げてもらいたいらしい。何か執念を感じた。
インタビューの方も「誕生日が15日だから15万円にする!」となかなかぶっ飛んでて愛おしいので是非読んで欲しい。
かなりこのインタビューに心を動かされたが、全くの初心者が、プロが使用する、15万のギター(冷静に考えると超良心的なお値段である)を買うかっていったらそんな度胸ないんだよな。あと個人的に色の濃いギターが欲しかった
なんて数日後に私は生常田にデロデロにされるのだ。
Daiki Tsuneta Swingerしびーーー
目前に聳え立つ常田大希は「俺をカッコいいと思ったならギターを買え」と脳内に直接圧をかけてきた。絶対そう。
本当にギターが欲しくて眠れなかった。ずっとスマホでギターについて調べて動画を見漁った。
しかし仙台公演の2日後くらいだろうか、Daiki Tsuneta Swingerはどこのサイトからも姿を消した。完売である。
どうする?どーすんの?俺?!
爆速ギター選び
まだ常田大希とのオソロを諦められない私。
・お手頃のアコギ
→ガチガチの鉄筋コンクリートマンションなのに隣人のドラムと鍵盤とラップが聞こえる部屋なので生音デカいのは却下
・マスカラ弾いてくれた時のアコスタ
→たっっっけ
オソロは早急に諦めいろいろ考えた結果、
Fenderはマスト、女だしショートスケールがいいかなあ→ムスタングは色がポップすぎ→ジャガーじゃね?
という思考に。
ムスタング・ジャガー派常田くんインタビューの影響を少なからず受けているだろうが、自分でも「ストラト・テレキャスってキャラじゃねんだよな~」とひねくれマインド全開になっていた。
しかし、「Fender ジャガー」とググれば検索候補に「欠点」と表示され、知恵袋では「デフォルトのジャガーなんて使えたもんじゃない」と罵られている始末。
確かに日本の音楽番組でジャガーを見ることはあまりないし、YouTubeの弾いてみた動画でもジャガー使いはほぼいないように感じる。*1
それでもジャガーを選ぶのだ。きっとこれは運命。
ひねくれギター未経験女、生常田を浴びた10日後にジャガーを家に招き入れる。
Squier by Fender Classic Vibe '70s Jaguar
鬼しびーーーーーーーーー
・ファーストインパクト
め~ちゃくちゃ顔が良いギターですね。メカメカしさがサイコー!
サンバーストとも迷ったけど黒にして良かったと思います。
今なら平沢唯がギー太を抱いて眠る気持ちが分かる。恋。
ギターが届いて一番に驚いたことはその重さである。
即体重計に乗った。その重さ3.8Kg。
エレキとしては標準的らしいが、「ショートスケールのくせによ…」と恐れおののいた。未だに右太ももが切断されそうになる。
・Squierってどうよ?
Fenderの弟的ブランド、いわゆる廉価版である。
先ほどジャガーの欠点がどうのこうのみたいな話をしたが、逆にSquierならそこらへんのクセが良くも悪くも改善されていることを期待して購入。
まあ今のところ何の不満もなく使えている。弦落ちもないし、ダダリオの弦*2に交換したら更にチューニングが安定した。
他のエレキを触ったことがないので、ストラト持ったら「え!弾きやす!」ってなるかもだけど。てか「ストラトってキャラじゃない」と言いつつ普通に2本目として欲しい。
お値段はヤマハのアンプ含めた初心者セットと合わせて6万台。
値段のプレッシャーもありつつ、かつ最悪オブジェになっても許せるラインでいいんじゃないんでしょうか。
・マルチエフェクター
年明けに「ZOOM G1X FOUR」買っちった~~
そもそもアンプが重くて練習だるくなる問題があって。別の部屋にアンプを置くなという話だが。
隣から自作ラップが聞こえる部屋じゃゲインも上げられないし、マルチ+ヘッドホンで練習することにしました。
堂々と推しの名前を刻む。
常田風クリーンサウンド、ワウ+とりあえずコーラスとリバーブかけただけで一生音作り沼の迷子。常田サウンドって何だっけ?助けろ
エフェクター5つのうち1つが必ずワウで埋まってしまうのがムズイ。でもワウないと死ぬんで。今年はワウペダル踏む女になる。
ちなみに下に「薬効別服薬指導マニュアル」を敷くと丁度いい高さの足台になります。
・練習の成果
ギターを買って半年弱というところでしょうか?
わりと真面目にクロマチックとか5分間トレーニング曲とか基礎練してると思います。
教則本もTab譜見るのにはいいけど、YouTubeで動画に合わせて練習する方が手軽で分かりやすい。
あとは目的が「ヌーのギター弾きたい」なので、そこに特化した基礎練を選ぶようにしてます。ちまちまローコードのコードチェンジ反復してる場合じゃないなと思い始めた。
そういえば左利きゆえ、常田くんの高速ストローク・カッティング見てると右手に絶望しか感じない。
マルチのドラムマシン(メトロノームよりテンションが上がっていい)のテンポを上げながらヒィヒィやっております。
曲は「Sorrows」のイントロを一番弾いてるかな?「マスカラ」のコード進行も良すぎてずっと弾いていられる。弾いてる≠弾けるだからね?
最終目標はやっぱり「Vinyl」!!
と言っても仕事ある日は全くギター触れないし、週に4~5時間くらいしか練習してないんだけどね。それでも成果は感じるからギターオモロい!
7 MEN 侍
突然謎にスペースの入った単語が出てきました。
7 MEN 侍とは、今となっては珍しいバンド主体のジャニーズJr.グループである。Jr.でどこかグループを推せと言われたらセブンメン一択。
そのメンバーの中でも特に音楽的に異彩を放つのはベース担当の矢花黎。
現役音大生で6弦ベース*3の使い手。
平沢進になりたい。ファッションはカート・コバーンを意識しているらしい。
もうすでに良い意味でヤバい奴の香りがプンプン。
もちろん他の楽器もプレイでき、分身して一人バンドを組む動画もアップしている。
ジャニオタ的に一番驚いたのは、淡々と使用エフェクターについて13分語る動画だ。*4
また、この動画にはジャニオタ向け有料ブログでの超長文解説がセットになっていた。
正直、アイドルのオタクに向けてとしてはニッチなコンテンツだと思う。
が、ちょうどヌーにハマりたてだった私にはグサグサにブッ刺さった。
この男がいなければ、バンドを聴いてもバンドの音作り・機材にまで興味を持たなかったかもしれない。ギターを買ってマルチエフェクターも揃えるまでいかなかったかもしれない。
これからも矢花は矢花を貫いて面白い音楽コンテンツを届けて欲しい。
思えば、"バンド"という形態のアーティストにハマるのはヌーが初めてだ。
バンプやアジカン、ラッドを通る青春時代を過ごさないで三十路に突入してしまった。
もちろんこの歳で新しい楽器をゼロから始めることに抵抗があったが、「ギターを弾かない人生よりギターを弾く人生を選んで損はないだろう」と勢いで購入ボタンをクリックした。
実際にギターを弾くことで音楽の聴き方見方は大きく変わったように思える。
「ルート音が半音ずつ上がってる!」とか「佐藤勝利の親指ミュート、めっちゃ指届いてていいな」とかまた面倒くさいオタクになった気がするが。
直行直帰で寝落ちる仕事人間のプライベートに新たな潤いをくれた常田大希と矢花に感謝の念を。
なぁんか気付いたらもう一本ギターがいたんですよね…なんでだろ…