薔薇の似合う人生とは

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「分割・裁断・隔別する所作」みたいなことを言ってください

ヘンなライブに行ってきた。話を聞いて欲しい。

 

8/27 小林私 東阪ワンマンライブ「分割・裁断・隔別する所作」

前書き

前回のブログで予告していた通り、小林私という男のワンマンに行ってきた。

otkssjm.hatenablog.com

※観光話が続くので本編まで飛んでください

3年ぶりに県を飛び出し、第二の故郷(大袈裟)・有楽町に降り立つ。

8/27の公演は実質3公演目のため、後述するが準備しなければいけないことを準備して臨んだ。絶対に負けられない戦いがそこにはある。

まずは銀座にある馴染みのホテルにチェックイン。曲がり角はローソンが教えてくれる。3年ぶりだが足取りに迷いはない。地図も見ない。行き帰りで2回曲がる道を間違えた。

まずは事前の物販だ。会場はサンリオワールド*1がある西銀座デパートの向かいだ。あの日会場にいた客の中で一番サンリオワールドに行った回数が多いんじゃないかと思っている。秒で向かい、秒で買い物を済ませる。タイムスケジュールが完璧だったせいでほとんど人がおらず、気まずさに逃げ出した。

少し前まで雨が降っていたこともあり、案外涼しかった。日比谷まで行ってみよう。

帝国劇場。ちょうど好きだった宝塚OGがミュージカルをやっていたので劇場のポスターを写真に収めた。東京で会うのは3年ぶりだ。あの時はギャングだったが今は綺麗な女性になっていた。

東京宝塚劇場日比谷シャンテ。キャトルレーヴには知らない作品のグッズが並んでいて寂しさを感じた。時がずっと止まっている。

エモに浸り銀座に戻る。案外涼しい、撤回。あと足がクソ痛い。ライブが着席で良かった。

ローソンに寄ってアイスを買おう。銀座のローソン、ハーゲンダッツクーリッシュの二択?!セルフレジ、バーコード全然読めねえ。

ホテルでクーリッシュを吸い込み、グッズのTシャツに着替える。どう考えても日比谷で歩きすぎた。ライブ前に一勝負あるし、早めに会場に戻る。

ほぼ開場と同時に着いたのだが、エレベーターに乗らないといけないため入場列ができていた。どこかの7階まで階段を上らされるライブハウスとは大違いだぜ。

今まではアイコンと文字列でしか認識できなかった小林のリスナー。そこにはリアルなヒトたちがいて不思議な感覚だった。

入場前にはアンケートが置いてある。これこそが勝負だ。ザワつきの中秒で書き上げる。対戦よろしくお願いします。

本編

小林私はギター一本弾き語りのアーティストだ。でもステージにはバンドセットがある。

そう、ワンマンと言いつつお友達をゲストとして呼んでいるのだ。この日はレトロリロンというバンド。

まずはレトロリロンが4曲披露する。Vo&Agの涼音さんが「立ってもいいんじゃない!?」と言ってくれた。本当は小林のライブも立ちたかったので、めちゃくちゃ嬉しかった。

手拍子(一瞬小林も参加)、お手振り、そしてジャンプと貧弱な小林リスナーにも優しく煽ってくれる。うたのおにいさんみたいだった。すごい気を遣われていた。

予習はしていったが、新曲まではチェックしきれていなかった。ヘッドライナーの出だしベースがバッキバキだし、軽快なキーボードもいいし、全編ドラムが良すぎて頭を振った。1曲?のためにシンベ持ってきてくれたのもすごかった。あと涼音さんマジで歌うめえ~~。

小林リスペクト?の長いお辞儀で締め。ここから小林私のワンマンが始まる。

 

登場・MC

レトロリロンの前だったかも?スタッフさんがセッティングしている所を後ろで手を組み、ちょろちょろ着いて回っていた。

もう小林劇場が始まっている。小規模の演劇を見ている気分だった。

念願の初小林私。でも「小林私実在した;;;;」じゃなくて「おっ小林いるや~ん」だった。きっと生配信の見過ぎだ。久しぶりに友達に会った感覚と近い。

シールド挿し林。ちなみに写真・動画撮影OKのライブは初めてで困惑した。

まず「こちらを見るな。目を伏せろ。」みたいなことを言われた気がする。小林私は人と目を合わせるのが苦手だ。歌唱中も客が視界に入らないよう目を瞑る。"人と目を合わせるとパフォーマンスが低下する"めちゃくちゃ分かる。

逆に涼音さんとは100回目が合ったよ。席が真ん中より後ろで凹んでたけど、いうて1桁列だし全然肉眼でいけた。

なんだかもじもじしながら「ヴァンパイアサバイバーズ面白い…」と喋りだす。そういえばライブ前にTwitter(現X)で呟いていた。漫画?

「なんのキャラ使ってる?」「ぶき、なにが好き?」と問いかけてくる。どうやらゲームらしい。

MCは録ってないので全て"だいたいこんな感じ"だ。ライブBD付アルバムを買ってこの先は君の目で確かめてくれ!でも「武器」の発音が平仮名だったのは確かだ。

とにかくヴァンパイアサバイバーズの話をしてくれた。イメルダというキャラを使用しているらしい。

ゲームシステムについても教えてくれたが全く分からなかった。本人も「全然面白くなさそうな説明…」とボヤいていた。「狂乱の森」という「沈黙の森」みたいなフレーズを連呼していた。

そしてギターを弾くにはチューニングが重要だ。…チューナーが見つからない。アプリをポヨンポヨン言わせながらチューニングする小林の姿は録画しておくべきだった。

すごい、まだ1曲目に到達していない。そろそろ書くこともなくなってきただろう。

ギターはカポ2にセッティングされていた。この時点で「線・辺・点か?」と期待していた。歌い始める前にコードを弾いた。「線・辺・点のコードだ!」

 

1.線・辺・点

「線・辺・点だーー!!!」

赤い照明にジャカジャカ、イントロのリフが映える。

収録が入ることは分かっていたが、特に好きな曲の特に好きな歌詞の部分だけ録画しようと決めていた。

線・辺・点1番、急いでカメラを起動する。最新アルバム「象形に裁つ」でも一番好きな楽曲だ。

ちょっとアルバムの話をする。アルバムを出すにつれて、小林の音域が高い方にシフトしていっている気がする。

昔の曲はAメロが低すぎて全く歌えなかったりしたけど、「象形に裁つ」はほぼ原キーでいける気がする。線・辺・点についてはサビ高え~と思っている。いずれ小林に地声最高音で負けるんじゃないか。そしたら女やめますワ。

 

MC

ここか一個前くらいで爪が少し伸びていることから、刃牙の話を始めた。

刃牙の何かを調べようとするも良い検索ワードが浮かばない小林。

小林がスマホをいじった瞬間、キタキタキタとばかりに一斉にカメラを上げるオタクの図が面白かった。

私もギターを持ってる写真はこの一枚しかない。

 

2.並列

ライブで絶対聴きたかった曲2連続でうれし~~。

歌い出し少しタメてたのがめちゃくちゃカッコよかった。(並列だったよね?)

とにかく良すぎて私も弾きたいので早くコード教えてください。

 

3.HEALTHY

MC挟まず!カポ3コンビ!

照明が赤と緑でキモくて良かった。補色。目下Ⅱ含め暗い曲は照明が不穏で良かったな。

こちらも前回のブログで取り上げた歌詞は収めねば、と2番からラストまで録画しました。

 

MC

レコ発だけどアルバムの曲やりません。新曲!

 

4.新曲

のちにタイトル「落日」となる。

配信やラジオでポロポロ聴いていたけど、「象形に裁つ」の曲たちよりも歌詞が初期のものに近い気がします。

「人見知り特有のぎこちなさは瞳を覗き込めば分かるでしょ」

「死にたいくらいじゃないけどずっと息がし辛くて世界が狭い」

YouTube版の方が指弾き多めだった。ラジオで「ピック持ったまま指弾きしない」って言っててライブでもそう見えたけど、動画だと急にピック現れるよね、謎。(残飾とかも)

 

MC

きっとMCなしで始めたかったんだろうが、冒頭から歌詞を忘れてスマホで調べる。まあ冒頭はね、曲始まってないからセーフ。

「ス~…」と言いながらメモかネットか、何で歌詞を確認していたのだろうか。

 

5.スープが冷めても

サビかどこか照明が眩しくてびっくりした。

 

MC~ラジオパート~

架空のCM・交通情報・沈黙の森*2が流れる中、机・イス・光る"ON AIR"が運ばれてくる。

小林私のラジオ(風MC)が始まるぞ!!

ついさっき帝国劇場のついでにニッポン放送本社ビルを拝んできたばかりだ。この記事も「SixTONESオールナイトニッポンサタデースペシャル」でジャニーズが生放送中に作ったアヒージョをなすなかにし食レポする回を聴きながら書いている。また小林もANN呼んでくり~。

小林の身の上話から始まり、入場前に書かされたアンケートが読み上げられる。

小林に伝えたいこと。自由記入欄。自由記入欄に迷路を書きかけたオタクが面白かった。普通にゲームの話をつらつら書いてしまった自分を恥じた。(普通のライブではアンケートに自分語りを書かないし求められないが)

そして"準備"だの"勝負"だの言っていたのはこれだ。

2.「分割・裁断・隔別する所作」みたいなことを言ってください

これは、大喜利だ。ライブタイトルで大喜利をさせられるオタク。

結果、何日か頭を悩ませた大喜利は敗北した。ていうか、ちゃんとした解答は読まれていなかった。

確かにこの大喜利も3公演目だ。私みたいに準備してくる奴も多いだろう。じゃあ準備してきてない奴のを読んだ方が絶対面白い。

他の公演でどんな解答が選ばれていたのかは知らないので、模範解答を教えて欲しい。アンケートコーナー全部面白かったから配信で続きをやって欲しい。

前半が思いつかなくてボツにした「客室乗務ショタ」、もっと頑張った方が良かったかな。

 

大喜利の後はレトロリロンも合流。最初呼んでも出てこなかったので本当に帰ってしまったのかと思った。

このMCの雰囲気に包まれ、「大丈夫かな…」と縮こまるレトロリロンの4人が可愛かった。全然気付いてなかったけど、このMC、ヘンか…。

小林がレトロリロンとのなれそめを話しながら「延期延期、エンドウエンキ……」*3と言い始めた時が一番ヤバかった。終わりのコミュニケーションだ~いすこ。

そんなこんなでCMが再放送され、ラジオセットが撤収される。ここで「沈黙の森」を録画したら両隣の「…フ!」が入っていて良かった。ちいかわの笑い声。

 

6.Slow time lover

ここから2曲はレトロリロンとのコラボだ。ものすごい久しぶりに曲の話をする気が。

小林はギターを置いて歌う。なんか、歌はもちろんだけどノリ方とかも純粋にカッコいいと思ってしまった。

バンドのフロントマンとしてメインボーカルを務める姿も容易に想像できるな。それでも皆弾き語りが好きだけど。

 

7.生活

やっぱレトロリロンとバンドやるなら「「生活」」なんだよな~~。

www.youtube.com

フル尺なので1番2番で主旋律交替。小林と涼音さんのハモり良すぎ良すぎ。あと生活のドラムほんとすこ。

皆で顔合わせながら楽しそうに演奏してるのが良かった。HAPPY。

 

MC

レトロリロンありがとうございました。ということで再び小林ワンマンのターン。

「へへ…また来ちまいました…」みたいな顔しててウケた。

どうやら次週参加する大喜利イベントのコメント動画を録りたいらしい。大喜利に対して本気すぎる。

おもむろにスマホをセットするが「まだいいか」と曲へ。

 

8.遊歩する男

小林のマイブーム遊歩。

 

MC

ここだけ何も覚えてない。

今日のライブのことを「ヴァンパイアサバイバーズのオフ会」って言ってたのどこだっけ。

 

9.飛日

幻のアコースティック飛日だ!!

最初の音数少ないギターがしびい。

ドライブの曲だからか、翌日4時起きで撮り鉄&乗り鉄する京成スカイライナー*4のことを考えていた。

 

MC

コメント動画録ります!

 

10.目下Ⅱ

目下Ⅱ、他の会場でもやってたかと思ったら違った。やった~~。

ほんとに突然動画録り始めたのにけっこうええ感じのアングルで録れててすごい。

照明が一番良い。

 

11.biscuit

MCなし!何かギターの技術を盗んで帰ろうと思ったけど、「MC挟まずにやった曲全部カポ3だったな…」くらいしか考えられなかった。

「光を投げれば」「冬、頬の綻び、浮遊する祈り」あたりをやらなかったおかげで案外レコ発セトリになっている。

軽快なリズムで突っ走っていくのに、「暖かな日が溜まり二酸化炭素混ざるあの居間の居心地の悪さを貴方にどう伝えようか」で一気に空気が"終わり"になるの大好き。

家族って良くないですからね。

 

MC

歌いそうで歌わない。「歌えばいいんでしょ?!!」とお母さんヒス構文を決める。ヒス構文で沸く会場。

「ライブしたくない…家でテトリスしてたい…」みたいなことをずっとゴニョゴニョ言っていた。

だよね、私も働かないで逆転裁判してえ~~。御剣、お前は敵なのか味方なのか?!(令和に逆裁を始める女。今2の最終話。)

ゴニョゴニョの終盤に「カスのMOROHAみたいだな…」と言っていて、笑いすぎて記憶が飛んだ。

 

12.花も咲かない束の間に

カスのMOROHAを引きずる。

照明が温かいオレンジで良かった。照明の色って小林が決めてるんだろうか。

 

MC

アンコールとか、本当にないから。

 

13.サラダとタコメーター

Bメロのギターに合わせて光る赤い照明がクソカッコよかった!!…とここで歌詞忘れ、中断。これが噂の歌詞忘れ中断スマホ確認か……

しかも後半同じタイミングで再び中断。「今日は大きなミスなかったんだけどな~」

確かに、ペットボトルが置いてある小テーブルにぶつかる→ペットボトルを落とす→キャップを飛ばすなど小テーブル周り以外のアクシデントはほとんどなかった。

小テーブルで何かある度に自分含め女性客が「アァ…」と声を漏らしていた。こうやっておばさん心が育っていくのだな。

「惹句に忠実を~」のブリッジミュートの箇所、"静"が強くなってるアレンジが良かった。

 

MC

気を付けて帰れ、という主旨の話をダラダラと。万引きはダメだとか、転ばないで、俺はよく転ぶとか。

気付いたら小林が捌けて閉幕。

 

なんだかお腹がいっぱいになるライブだった。食欲などないが一応帰りにコンビニ寄るか。さっきのローソン以外にコンビニないかな。

…銀座、真ん中らへんにコンビニがない。渋々セルフレジの調子が悪いローソンでおにぎりを買う。セルフレジの調子が悪い。店員にキレられた。

もうあのローソンにはいかん…とホテルに帰る。自動ドアが私を感知しない。お前も調子悪いのか。

気を付けて帰れと言われたのに、こんな30分の間にトラブルに巻き込まれることがあるんだな。もう銀座には泊まらん…。

 

そういえば会場から出る時、最後列に、レンタル図々しいデブ・おこめたべおさんがいた。他にも目撃情報があったので幻ではなかったようだ。

なんだろう、昔嗣永桃子芸能活動最後のチェキ会のために新宿に行った際、ももち結びをしている有名オタクのおじさんが鏡でももち結びをチェックしているのを見た時と同じ興奮があった。

東京ってすげえな。おこめさんと帰宅トラブル、幸と不幸プラマイゼロか。

 

ライブって喋れば喋るほどいい

最初のレトロリロンパートも含め、公演時間は約2時間半だった。

さて、大して覚えていないのに全てのMCについて言及したのには意味がある。

ライブ前に衝撃のツイートを見た。

MC、8回"しか"ない…?!3曲駆け抜けたことに驚いているということは、普段2曲までしか連続でやらないということだ。喋る喋ると聞いていたがいったい俺は何を体験してくるのか。

今回MCと打った回数、11回。ひれ伏すしかない。

でも、別に「もっと歌えよ!」とか思わなかった。何ならあと30分喋って3時間公演にしてもらっても良かった。だって楽しかったし。

私、歌ももちろん聴くけど、話を聴きたくてライブに行ってるところあるな?

ジャニーズのライブでもそうだ。SixTONESは特によく喋る。MCの長さにスタッフがブチ切れると会場の照明が消えたりご飯が生米になる。

今年の宮城公演も40分近く喋っていった。内容も「ずんだシェイクってうめえよな~~!!!」「シェイクって少し咀嚼するから俺は飲むって言いたくないな」からの、「飲む」「食べる」論争がメインだった。味噌汁は飲む。豚汁は?*5

クッッソ雑談である。雑談すぎて良い。本人らも歌とトークの比重をひっくり返してもいいと思っているようだ。

そして今回の小林スタイルに近いのが及川光博のワンマンショー*6だ。30分近いMCが2回、他に小MCが数回。その内の1MCがアンケートをランダムで引き、回答する「愛と哲学の小部屋」コーナー。ガチの人生相談に発展することもしばしば。おそらく20年近くこのスタイルを続けている。最近行ってないから分からんけど。

元々演者が喋りすぎるライブに足を運んでいるのだ。だから小林が途中でラジオを始めようと何も思わない。

今は説法より雑談を聴きたい精神状態だ。だからもっと皆雑談してよ。喋れば喋るほどいいんだから。

これは振り付けがないと頭・首・足(+ペンラ)でリズムを取りすぎてしまう自分のライブノリにも原因がある。MC中は休める!(長いMCするところは大体座らせてくれるしね)

曲とMCの緩急、大事。ずっと頭振ってると酔うんで。

 

そう、今回の小林のライブは円盤収録日だった。ライブでも舞台でも、収録日参戦の悩みがある。それはMC・アドリブが収録に備えて大人しくなることだ。

特に過激な発言や、よそ様の権利に関わることには慎重になるだろう。

今回の小林のライブ、どう円盤化するのだろう。

あまりにもヴァンパイアサバイバーズの話が多いので、キングレコードに漫画の話はなるべく控えるよう言われたのかと思ったくらいだがそうではないようだ。ヴァンパイアサバイバーズもOKなのかは分からないが。

とにかく収録があるとは思えない、かなり攻めたMCをしていた。何回も言うが面白かった。

ノーカットで収録されたらすごいし、逆にMC全カットのダイジェストBDになっていたらそれはそれでウケる。結果を楽しみに待っている。

 

互いに観客がノイズ説

小林私のライブ、歌もギターも最高だった。声量デカい歌唱は良いものだ。ヘンなMC・アクシデント(歌詞忘れ中断スマホ確認のルーティン)も全部見せてくれた。チェンソーマンの話がもっと長ければ完璧なライブだった。

しかし、終演後から謎のモヤモヤがあった。京成スカイライナーの中でも、帰りの新幹線でも考えた。成田で買ったJALカップ麺を食べながら家でも考えた。

気付いてしまった。原因は全て自分にある。

まず、普段のライブでもそうなのだが、より他の観客が気になってしょうがなかった。

開演前から近くの二人組の会話に脳内で全ツッコミしていた。ぼっちあるある。観客がスマホをいじる姿も目に入ってしまい、漫画かTwitter(ライトモード。オタクはダークモードじゃろがい。)の二択なんだなとかしみじみ考えてしまった。

開演後も開演後で"オタクはどこで撮影するのか"を統計してしまう。人間観察癖の暴走。

これは"着席"というスタイルも影響していそうだ。私が着席で観るものと言えば宝塚、でなくともミュージカルしかない。

劇団員が数十人いて、ステージから橋がせり出してきたと思えば盆が回り民家に変わる。このライブではそんなことは起きない。見るべきものは小林私とギターのみ。

座るとどうしても視野が広がってしまう(立てば頭を振って視覚情報が減る)。もはや照明レポになっているのもそういうことである。

着席指定も小林の気遣いなので、いずれ慣れるのかもしれないが、あまりの集中力のなさに自分でドン引きした。

また、私の周りだけかもしれないが異常に発声を避ける雰囲気があった。

極力笑い声は抑え、うっかり大きい笑い声を出してしまって口を塞いでいる人もいた。

ここ、絶対に笑ってはいけないライブ会場?!大阪はまた雰囲気違っただろうな。

既視感がある、ここだけ2021年のライブなのだ。有観客ライブが再開して間もなく、少しでも声を出すことが許されない雰囲気のライブ。2022年は笑い声くらいは許されていた。

MCで縮こまるレトロリロンも、2021年MCの静けさにビビるKing Gnuと一緒に見えた。

自由奔放な小林に対して、ネットではタメ口のクセに何故か慎ましい小林のリスナー。

いうて私は無歓声ライブは好きだった。会場ごと歓声を比べられたり、アンコール待ちの歓声で揉めたりする今年の雰囲気にはうんざりしている。演者からの「歓声頼むよ」の圧もちょっと苦しい。

そういう意味では小林のライブは居心地が良い。そもそもアンコールないし。何も強要されない。でも、好きなだけ笑いて~~。

つまりだ、一人で他人に気を遣わず観たいのだ。でも小林と私の一対一ライブもヘンだ。絶対気まずい。

小林にとって観客の目線はノイズになる。私にとっても周りの観客がノイズになる。

???…家で見られればいいのでは?でもそれって、YouTubeの配信じゃね?*7

あまりライブ会場という場所にこだわらなくてもいいみたいだな…行けたら行くくらいのスタンスが丁度いいのか…ライブ好きなんだけどな…撮った動画も毎日噛みしめながら大切に見てるんだけどな…。

小林私との関わりは、インターネットでまた会いましょう、が一番適切なのかもしれない。

 

 

*1:世界最大のサンリオショップ。何を買うでもなくポムポムプリンの扱いをチェックする。

*2:デルトラ・クエスト

*3:元ネタ「あんれあんれのエンドウアンレ、只今参上いたしやしたでござんす、ヒュルルールルー」

*4:外装・内装までSexy Zone中島健人でラッピングされたケンティースカイライナーのこと

*5:汁だから飲むでいいだろ、と思ったけど豚汁は食べるな。個人的にカロリーが高ければ精神的には食べるに分類している。スタバも余裕で私の1食分のカロリーを超えてくるから食べるだ。だからスタバ行かない。

*6:レトロリロンの4曲を含めれば曲数も公演時間も大体同じくらいなのでソロのお喋り歌手ってこうなりがち?だから小林が2時間半に対して曲数が少なすぎるということはないような。でもミッチーはワンマンといいつつ、バンド・コーラス・ダンサー・執事と喋る人10人以上いるからね。

*7:ギター弾かないし顔も出ないけど、なんだかんだTwitchの配信がコメント込みで一番好きかもしれない。大抵インターネット老人会になるし。どんだけ小林の話を聴きたいんだよ。