薔薇の似合う人生とは

俺たちの生き様 まぁ~るでPicture

2021年現場総括

「寒いね~~」「早いね~~」とSixTONESのANN形式でご挨拶させていただきます。

晦日!ということで今年のライブまとめを。

このご時世遠征はできませんでしたが、4公演・初○○尽くしの思い出深い1年であったと思います。

配信ライブを除く、いわゆる"現場"体験を、ライブ全体のレポというよりは自身の体験談として記しておきます。

 

5/9 SixTONES 「on eST」 宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ 昼公演

初!ジャニーズのコンサート!!

ということで導入が少々長くなります。

元々は2月に開催される予定だったコンサート…が延期になり、先に3月のSexy Zoneに復活当選するも延期…と延期合戦を繰り返した結果、SixTONESが初参戦に。

実はアリーナ規模のライブに参加するのも初めてだったんですよ。

アリーナでけえ!収容人数減らしてるはずなのに人ごっちゃごちゃ!

地元民でもアクセス悪い!マジで周りに何もない!

「グランディ(セキスイのこと)行くのめんどいし、どうせ米粒くらいにしか見えないんでしょ」とアリーナに対する偏見もバリバリ。なんならグランディのせいでジャニオタになることを拒んでた節もある。

しかし、実際に引いた席はメインステージほぼ最前のアリーナ。いや、宝塚のSS席だわ!!

さすがにバックステージは見えないけど、花道や外周も等しく近くてホールコンでもなかなか経験のない双眼鏡いらず席。脳がバグる。

しかも年明けの配信ライブを先に見ていた私は悟るのだ。下手側は"田中樹スペシャル神席"であると……

 

開演時間を迎えると、爆音のビートが響く。地震…!?

「Dance All Night」のイントロが流れ、姿を見せるSixTONES。う、歌ってる~~~

未だにDANのイントロを聴くとじんわりくる。こうやって思い出の曲が増えていくんだなあ。

まあ正直席の関係かバックサウンドがデカすぎて肝心の歌聴こえづらかったんだけど(歌がウリのグループなのに!)、そんなことどうでもいいのです。

途中でうちわをしまうくらい狂ったようにペンラを振る。乗るしかねえんだ、このグルーヴに。

純粋に最初から最後まで"音楽"が楽しかった。

じゅり担なのでじゅりの歌レポをさせていただくと、まあ音を外さない。かつ語尾にアレンジを加えてたり、生歌ならではの楽しみを与えてくれる。

ところがどっこい、彼の本領はラップなのである。音源が物足りなくなるくらいのブチ切れラップ。あっちい~~~

そんなじゅりが「RAM-PAM-PAM」でラップの入りをトチって恥ずかしそうにしてたのを見て愛おしさを感じた。

また最初に"田中樹スペシャル神席"の話をしたが、とにかく立ち位置下手側の時間が長かったのだ。

一番恩恵を受けたのはジェシーとのユニット曲である「EXTRA VIP」。

ド真ん前でじゅりがソファに鎮座している。王。

「へえ~~そこもフェイク入れてるんだあ」と、細かいところまで見られるのが嬉しい。

…じゅりの話で埋まってしまいそうだが、もうライブ円盤が発売済みのため自分の中で整理がついてしまっているのである。

もう!円盤見て!!

www.youtube.com

炎と爆発含め、熱くてデカくて近いライブでした。

そういえば北斗からの指差しファンサの流れ弾が直撃し、視界のカメラがギュインと揺れて、うちわでファンサを求める心理を少し理解できた気がする。

 

7/11 Sexy Zone Anniversary Tour 2021 SZ10TH 宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ 昼公演

個別に記事を書いていたはずが、思い入れが強すぎて頓挫したライブ。

 

さて、SixTONESでバグ席を引いたアリーナ初心者は今回どうなってしまうのか。天井席を引いてギャップにがっかりしてしまうんじゃないか。

アリーナ最後列。バックステージと花道の角っこ。

メインステージやセンターステージは埋もれてあまり見えないが、花道とバックステージは最前である。

近くにメンバーが来れば体感はSixTONESより近い。宝塚のSS席で銀橋をスターが通った時くらいの近さだわ。 

あんまり俺を狂わせるのはやめろ……!

 

「LET’S MUSIC」で幕を開けるライブは、3曲連続怒涛のブチ上げCHOKKAKUアレンジファンク…!お衣装も合わせて景気良すぎZone。

開幕即手持ちのファンクを全突っ込みしてくるアイドルヤバくない?セトリ考えた人頭のネジ吹っ飛んでてサイコー!

「NOT FOUND」では目の前のバクステに全員集合。近い。Sexy Zoneは、いる。

他にも「ぶつかっちゃうよ」「CANDY」「RUN」と思い入れの強い曲でバクステに来てくれたことが嬉しかった。

花道を通る中島健人の横顔に早くも大量の汗が流れていて、「ああ、これが私の好きな健やか健人だ…」と棒立ちになった。私が好きな人、開始3曲くらいで頭皮からジャージャー汗流してる人。

「Slow Jam」~「タイムトラベル」はパフォーマンス・演出共にトップクラスの出来だと言える。

変態的に凝った装飾の貴族お衣装。

そして照明装置。SZ10TH照明大賞。どうにかしてウチに設置したい。

天井から降りてくる使徒ヘッドスパワイヤーを雰囲気だけでもチェックして欲しい。

www.youtube.com

更に注目したいのは歌唱力。

今回の席は非常に音が良く聴こえた。ファルセット・フェイク・ハモりがせめぎ合うこのゾーンはひたすらSexy Zoneの歌唱力に圧倒される。

タイムトラベル終わりの暗転と同時に響いた健人の「ヘイ!!」もライブの成功を物語っていた。

MCではファンサうちわの話に。

聡「それってルール違反じゃないの?」風磨「脱法うちわ」となかなか鋭く切り込むジャニオタ2人。

最終的には「頑張って作ってくれるのは嬉しいよね(汗」みたいな話に落ち着いていたので、何かセンスが良いものを思いついたら用意してみようかなあ…と思いつつ今回はバッグから公式うちわを出すことすらしなかった物臭野郎である。

MC後は各ソロ曲を全員でカバー。

「Why?」のサビは風磨地声で行けちゃうんだなあとか、ラジオで「さざ波H」をいじってた勝利に該当パートが割り当てられててオモロかったり。

マリウスソロの「all this time」、どうカバーするんだろうと思っていたら2番の日本語詞から。結局マリのソロで一番泣くんよ。オレンジのペンラも温かくて、マリのメンカラがオレンジで本当に良かったと思う。

アンコ後ラストは「Twilight Sunset」。10周年コンサートの締めがデビュー曲でもなく、ここ数年を象徴するリード曲でもなく、隠れ名曲のカップリングなのだ。名曲すぎてもはや隠れていないかもしれないが

しかし「今すぐこの瞬間を閉じ込めてよどうか」と歌われるこの曲を最後に持ってくることができるSexy Zone、年月を重ねて大人になったんだなと感じる。

「ペンライトを置いてクラップしよう」というメンバーの計らいもより一層一体感を生んでいた。

本当に幸せな瞬間だった。

映像の中でSexyおじいちゃん(?)が「君らしくいればいいんだよ」と子供たちに語る場面があった。

一貫して「君らしく」というテーマがあるのは、Sexy Zoneの強みだと思う。

ただ今現在のグループ仕事の少なさに不満がないとは言えない。

オーラス配信で風磨が咆えた「10周年だぞ!笑え!!」という言葉を忘れないようにしたい。

 

10/28 Creepy Nuts ONE MAN TOUR 「Case」 仙台サンプラザホール

ハロプロのコンサートでアホみたいに通ったサンプラザ。

そこではファミリー席(3階最前の着席指定席)を選んでいたが今回はいかに…

3階最前!!アタシはサンプラザでこのエリアにしか座れないんか?!

唯一のホールコンなのに一番距離遠くてウケる。しかも"死ぬのが怖くなければ立てる"くらいの席なので大人しく座りました。

ステージ構成はスクリーンもなく、本当に"タンテとマイクロフォン"のみ。

でも照明がバッチバチにキマってて、ステージなんかシンプルでいいんだよとねじ伏せられる。照明厨歓喜

セトリも過去曲含めめちゃくちゃ良かったです。

「紙様」はお札変わるまで死ぬほどやった方がいい。「土産話」書いたのにまだ「助演男優賞」やるんだ!でもやっぱサイコー!

「トレンチコートマフィア」~「15才」の内省ゾーンは感情移入しすぎて辛かった。ラストの鳴りやまぬ客席の拍手で救われて欲しいと思う。

その後の「サントラ」は不覚にもウルっときた。

R-指定はラップが上手いのは言わずもがな、生歌もかなりレベルが高いと感じた。音域の広さがエグい。くるくる回りながらパフォーマンスするRのマイクコード捌きは新体操並みに美しかった。

DJ松永は初っ端から爆音ルーティンで場をブチ上げ、特に「かつて天才だった俺たちへ」ラストのスクラッチは田中樹とのFNSでのコラボを思い出して震えた。どうやらかつ天スクラッチはレアらしい。じゅり担としては特別な公演だった。

アンコールはなく「土産話」でラスト。本当に紅白出場を願ったのだが…だが…

そして必ず言及しなくてはいけないのは神MC。

数曲やったら喋る。喋る。及川光博のワンマンどころの話ではない。

クリスピーナッツのサイン転売ヤ―、阿蘇の土着的なノリ、おっさんの地獄サークルモッシュ、マイクで殴りレコードで腹を切り解散。

パワーワードだらけのトークに笑い声を抑えるのが辛くて筋肉痛になった。

なんとなくチケットを取ってみてから1ヶ月で必死に勉強したクリーピー。行って大正解だよ!

唯一惜しかったのは席を立てなかったことかな。合法ジャンプできたら確実にトんでたね。

"また久しぶりとじゃあねぇ"しに来てください。

 

10/30 King Gnu Live Tour 2021 AW ゼビオアリーナ仙台

日付を見てもらうと分かるんですけど、この週木曜クリーピー・土曜ヌーみたいな超過密スケジュールだったんですよね。その直前に自分も講演者として人前に立ってたりワケ分からん。

ヌーの方が最後に決まったスケジュールだったのでどうなるかと思ったけどなんとかなりました。やっぱクリーピーで座ってたのが良かった?

会場は初ゼビオ。バスケの体育館かアイスショーのイメージしかない。

席はアリーナ中央より少し前というところだろうか?相変わらずの今年はアリーナ無双。

スモークが充満してよく分からなかったが、憧れの常田大希から一直線だと気付く。

定番アディダスのシャカシャカトップスに前髪下ろし。グラサンと素顔のええ塩梅。

ちょっと本当にライブ中の記憶が曖昧。今年会った男の中で一番カッコよかった。健人はカッコいいけどチャーミングなので…!

常田モデルのFender弾いてるところを生で見てブッ飛んだ挙句ギターを買った話はまた今度。

セトリは序盤から畳みかけるようなすきすきソングたち。おい!ヌーの演奏生で聴いてるぞ!いいだろ!

「白日」も特別お気に入りの曲ではなかったが、スポットライトを斜め頭上から浴びる井口理の生歌を聴いたら魂が抜けた。今まで見たライブ映像よりもずっとずっと良かったのだ。

「破裂」からは常田くんのギターチェンジ。美しいギターの旋律メインに音数が減ると、井口くんのボーカルが更に際立つ。上手い。上手すぎる。

「The hole」はピアノの機材トラブルもあったが、サビでピアノをなぎ倒す勢いで荒ぶる常田くんのプレイに開いた口が塞がらない。なぎ倒しプレイ三文だったかも?

「泡」(たぶん)はスモークと照明の使い方が秀逸で、今年の照明大賞を贈りたいくらいだ。ところで帰宅してすぐ書いたメモに「Slumberland 照明ハッチポッチ」と残されているがどういうことだろう。

盛大な長尺ドラムソロからの「Flash!!!」からのAメロ入りで常田くんトチり。メンバー同士「どっからやる?」とモメた上でドラムソロから。ミスはどんまいだけどドラム2回聴けてラッキー。

あとはアンコ後に常田くんがお口ぱかーして笑ってたのがスクリーンに抜かれてて可愛かったのと、新曲「BOY」が聴けて良かったなあ、と雑なまとめ。

終演直後に「も…もう一回見ていいか…?」と思うくらい記憶が曖昧なんだよ。照明のメモだけはやたら残ってるんだよ。

今回はアルバムを引っ提げたツアーではなく、まあセトリもここ1年くらい大きく変わったところがないのでまた来年以降が楽しみです。ドドド怒涛の新曲ラッシュ始まってるんで!

そういえば四十肩でもないのにずっと手を頭上まで挙げてノるムーブが苦手すぎるんだけど、皆辛くないの?血液循環してる?

私は己の頭を振るのみ。だから記憶ないのか?

 

おまけ

デジチケの話

今年参加したライブは全てデジタルチケットでの取り扱いだった。

紙チケットしか触ったことのない私、デジチケに対する謎の不信感がヤバい。

また、デジチケにも何パターンか方式があるようだ。

ジャニーズ:ゲートでデジチケを提示し紙チケを発券、その場でしか席が分からない

クリーピー・ヌー:事前の抽選で席は分かるが、完全にデジチケで入場

ジャニーズの"会場に着くまで席が分からない"システムはかなり衝撃であった。

やはり席が近いか遠いかで準備は違ってくる。

今までは席を見て服装やオペラグラス持参の有無を決めていた。

「今日は勝つよ!!!」「今日は気楽に楽しも~」なんてモチベも変わるだろう。

服装はまあそれぞれ楽しめばよいが、正直当日の席も分からないのにファンサうちわを何枚も用意して持ち込むジャニオタの気力には感服した。

"うちわ作るか作らないか"問題は今後の課題になりそうだ。

そして会場で発券される紙チケについて。

表面は白地に無感情で印字されている必要事項。質素&質素。

しかし裏面を見るとそれぞれのライブロゴがきらびやかに印刷されていた。

今見返してもちょっと泣けるくらい。ジャニーズと会った夢がそこにはつまっていたのだ。

もちろん転売や不正を行いやすいというデメリットはあるが、紙チケの魅力は計り知れない。

クリーピーとヌーのライブが終わった後に、チケットがデータ上でしか残らないのはやはり寂しかった。*1

どうにか犯罪を撲滅しつつ紙チケが生き残る術はないだろうか。

 

ウィズコロ時代のライブ

・グループディスタンス

クリーピーはフルキャパでの開催だったが、その他はグループごとに1席空ける方式を取っていた。

全てぼっちで参加したため、そうすると両脇が必ず空く。これがなかなか快適である。

動きが激しいライブこそ隣とぶつからないようにするストレスがなく、少し荷物が多くなっても上手く収めることができるのだ。

良い感じに空間が歪んで、フルで客を入れつつグループディスタンスを取れたらいいのにね。

・フェイスシールド

マスク着用は義務。これは真夏のライブでも特に気にならなかった。もうマスクがないと逆に違和感があるような身体になってしまったのかもしれない。

ジャニーズのコンサートでは"スマイルアップシールド"というフェイスシールドが配布され、着用を推奨された。

最初は「シールド全然付けてない…」「シールド意味ある?笑」なんてレポも見られた。

が、徐々に「シールド付けてない一帯ファンサ無視された」「黒マスクだと反射しない!」「曇り止め必須!」「○○のシールドおすすめ!」とシールド着用をいかに快適に楽しむかにシフトされていったように感じる。

実際自分の周りでは(アリーナだったからか)きちんとシールドを付けているファンがほとんどだった。

ジャニオタの時代に順応する速さ、すごいですよ…!

私はスマイルアップシールドを装着するのにマスクを一旦外す必要があるのが怖かった*2ので、セリアのメガネ型シールドを使ってました。

装着も楽だし、上からの飛沫もガードできるし、何よりシールド付けてること忘れてペンラガンガンぶつけるくらい視界も良くておススメでした。

無発声のライブでシールドを付ける効果の有無について議論する気はないが、推奨されれば喜んで着用するよ。皆で気分良く参加できたほうがいいっしょ?

・無歓声

これも気にならないというか、客としてはそこまで声出すことにこだわりないのかも。

音楽には身体動かしてノればいいし、大体のことは拍手で伝えられる。

「大声で一緒に歌うヤツがいなくていい」という意見も確かに、と笑ってしまった。

ただ、演者側はやっぱり歓声がモチベになるのかな。

歓声煽りかけてやめるとか、「心の中で叫んで!」なんて場面もあったし。

あとMC。トークを武器としないアーティストは無歓声だとなんか滑ってる感じがして心折れてるかもしれない。ヌーはめっちゃビビってた…

MCこそ声出して応援できたらいいのにな、と思った。

無歓声対策は及川光博がめちゃくちゃ上手くやってるのを見て欲しい。

コロナ前の歓声やコールをサンプリングして、タイミング良く執事(ローディー)がボタン押してるから!

実際に会場には行けてないのですが、映像で見る限り通常時のライブにかなり近いものをできていると思います。ミッチーの順応速度もヤバい。2020年のうちに対策してますからね。

 

ということで、今年の振り返りでした。

来年はもっと良き環境でライブできるといいんだけどね、こればかりはなんとも。

そもそもチケット当たるのか・仙台公演はあるのか問題。SixTONESはすでに落選、ミッチーは仙台来るか?

過度に期待はせず、かつ欲望には忠実に。

来たれ2022年。

ウワーッ、紅白とカウコン中継とジャニフェス配信楽しみだなあ~~!

*1:クリーピーはポストカード貰えたし、ヌーも追加料金払えば後日紙チケットが届くようだったが

*2:マスク二重にしてこの問題解決してる人も多かった

「高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー。」/時をかけるCreepy Nuts

さて、今からCreepy Nutsのメジャーデビューシングルについて話をする。

「何を今更…」と思うだろうが、"2021年"に初めてクリーピーのCDを手に取ったことに意味があるのだ。

いんとかふろーとかわからないけど、あたしのハナシ聞いてかないー?

 

 

高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー。」/Creepy Nuts

 

まず収録曲を確認すると、

1. メジャーデビュー指南 

2. "悩む"相談室メジャーデビュー特別編 

3. だがそれでいい

と記載されている。2曲目はおそらくラジオ形式のトークだろうと予想できる。

CDを取り込む。収録時間は…"1時間17分"

お前…メジャーデビュー"シングル"よな…?!

どうやらシングルにトークを1時間以上ギッチギチに詰め込むことでアルバム並みのボリュームを出す、という戦略のようだ。収録時間からトチ狂っている。

 

1. メジャーデビュー指南

www.youtube.com

「おー、久しぶり!」

おー久しぶり。俺な、今度ソニーからメジャーデビューすんねん。

「え!?メジャー?そりゃ大変やなぁ、終わったな、ご愁傷様」

この曲はメジャーデビューを控えるR-指定と、クソみてえなアドバイスかます地元の友人らしき人物との会話から始まる。

ソニーからメジャーデビューすんねん」

開始数秒でレコード会社の名前を明言してくるデビュー曲ある?Sonyもいろいろ言われて大丈夫そ?*1

「メジャー行ってから変わった、昔のほうが良かった」

ああ~~、"昔の方が良かった"はデビューに関わらず言われるよなあ…

なんかアルバム2枚目くらいから違和感を覚え始めて、気付いた頃にはよくあるアーティストと似たような形に整えられて見る影も無いとか、とか。

落語的なRの会話芸だがガチガチに韻も踏んでいて、特に「先天性・前前前世・整形せえ・決定権」の畳み掛けが美しい。

サビ前半はなんだかジャニオタやってる身として深いし、後半は言わずもがなクリスピードーナツならぬ"CreepyNuts"の文字が隠されている。

MVも謎オペラ風、白塗りの松永、そして「キョーヘイナラデキルヨ!!」で死ねるハチャメチャな作品だ。

 

「だがそれでいい」は先にアルバム「クリープ・ショー」で聴いていたため、このシングルはとりあえず1周目終了とした。1時間トークを聴くのにはそれなりに覚悟がいる。

そういやシングルのタイトル、曲名ですらねえな。尖りに尖ったデビュー曲はサイコーでこわかった。

 

2. "悩む"相談室メジャーデビュー特別編

クリーピーの曲をあらかた聴き終わったくらいにこいつの存在を思い出した。

冒頭のトークを聴く限り、本当にラジオ番組をそのままCDにぶちこんだらしい。

「CDにするからあんまり個人名言っちゃダメなんだ!」って笑ってるのウケる。

シングルのタイトルにちなんで「○○デビュー失敗」エピソードがリスナー*2から寄せられ、それに対してRと松永が茶化したり共感したりしながらトークは進んでいく。

が、リスナーのエピソードを全て霞ませるほどの超絶黒歴史、"Rのマイプロフィール(前略プロフィール的なやつ)"がサプライズで晒されるのだ。

ボロボロのRが最後に紹介するのが、この曲である。

 

3. だがそれでいい

www.youtube.com

正直クリーピーのMVは映像が濃すぎて曲が頭に入ってこないことが多い。

このMVも90個の黒歴史がとめどなく流れていき、

「うわ…Rが着てるみたいなファッションの人大学になってもいたわぁ…」

「芋ジャに前髪ピンの松永きゃわ…」

なんてニヤニヤしている間に終わる。

何も知らない人にこのMVを紹介したら"黒歴史が面白い曲"と認識されるだろう。

しかし、先ほどのラジオを聞いた後はどうだろうか。

文化祭ラップ、卒業文集に歌詞…とRの黒歴史の伏線を全てを回収し、「それでいい」と包み込むのだ。

"黒歴史を笑っている"スタンスだったのに、"黒歴史もそれでいい、突き進め"と気付いたら背中を押されている。

現在進行形の黒歴史 お前は間違ってる

間違ってるが、それであってる

だって高校デビュー、大学デビュー

全部失敗したけどメジャーデビュー

なんか…泣けない…?*3

 

 

その後のCreepy NutsのCDにも、"ラジオ盤"としてトークが収録されている。

始まりはだいたいこうだ。(Caseはライブ盤を買ってしまったので未確認)

「ライトなファンが安い方のCD買ったら急にトークが始まる。気持ち悪い!」

確かに"通常盤"だと思って買った音楽CDを再生したらまず男たちが喋りだす様はなかなか異様なものであるかもしれない。

ただ曲フリとして「○○はこういう曲です~」としっかり解説してくれるので、意外と初心者向けな側面もある。

 

2019年「よふかしのうた」OPトークではこんな会話があった。

松永「レンタルとかで2021年くらいにこれ聴いた人いるかもしれません (中略) "王"のCDを再生している、そういうこと」

R「あと2年で"王"になる…ってコト!?俺ら」

ドキリとした。まさに"レンタルで2021年にこのCDを聴いている"人間だからだ。

また2021年のクリーピーはテレビに引っ張りだこ。林修にインタビューされ、関ジャムで特集を組まれ。だいぶ"王"。

松永がオリンピックの閉会式に出演。かなり"王"。

アルバム「Case」も発売後にタイアップが増えていくというパターンで、気付けば1曲を除いてタイアップ曲で固められている"王"っぷり。

木村拓哉への楽曲提供も驚くほど"王"だった。

 

2020年「かつて天才だった俺たちへ」EDトークではブックオフでCDを買った人に対して「あなたの時間軸の私たちはライブできてますか?」と問いかけている。

「ライブがつまらない」「特に必要ない」「ライブなんてやるアーティスト今いねえよ」なんて未来が訪れる可能性を憂いている。

 

クリーピーの二人はラジオ盤のトークのことを"記録""タイムカプセル"と喩えていた。

実際にクリーピートークはCDとして記録され、時を越えている。

また、ヒップホップという音楽自体も"己の今"を投影したものであり、Rやクリーピーの現状が日々変遷していることを表している。

時をかけるCreepy NutsのCDをまた数年、数十年後に聴いたらきっと面白いことになるだろう。

私のブログも「イタイな」「黒歴史じゃん」と思う時があるだろうが、「だがそれでいい」と面白く"時をかけて"くれることを願う。

 

 

そしてこのブログがアップされる数日後、私は"王"のライブに参加することが決まっている。

まだ2021年。無歓声だが少しずつ以前のような形でライブができるようになってきている。

ライブにはまだまだ価値がある。"王"の二人を目の当たりにするのが楽しみでしかたない。

Mステには余裕の出演。紅白も本当に射程圏内に入ってきた。

「土産話」のような歌詞が書けるようになった。

 

あ~あ、「俺らまだのびしろしかないわ」

 

*1:SixTONESKing GnuCreepy NutsSony所属のアーティストに続々手を出す阿婆擦れ。Sony信者誕生。

*2:今も毎週のように名前を聞くリスナーたち(いわゆるハガキ職人)のメールが2017年のCDに収録されている。本当にラジオが好きで、その流れでSixTONESのANNも聴いてくれてると思うと胸熱。

*3:ただメジャーデビューも権利関係でごたついて延期しているというオチがついている

凡庸なラブストーリーが丁度いい/SixTONES「マスカラ」

うっかりKing Gnuを聴いてしまいあまりのヤバさにジャニオタやめかねんと思って逃げたら後ろから常田大希にSixTONES 5枚目のシングル「マスカラ」を突き付けられた私、ようやく発売日を迎える。

 

マスカラ前哨戦ブログ↓

otkssjm.hatenablog.com

 

マスカラ 

www.youtube.com

 

CDが届いたらまずはクレジットを見ようじゃないの。

作詞作曲:常田大希

編曲:常田大希

ギター:常田大希

オルガン、クラビネットシンセサイザー:江﨑文武

ベース:新井和輝

All other Instruments by Daiki Tsuneta

あかん…強すぎる……常田ファミリーまで集合しとる………*1

 

そんな常田先生の美しいアコギから始まるマスカラ。勝ち確の旋律。

続くAメロはジェシーがクセを全開にしてやって来る。

「ぼんよオウなラブストオウリィがちょオウどオウいいィ…」

堂本剛感が滲み出ている*2が、注目したいのは"アイドル"が「凡庸なラブストーリーが丁度いい」と歌っているところだ。

「終わりがあるのなら始まらなきゃよかった」なんて雲行きの怪しいカップルが「凡庸なラブストーリーが丁度いい」と嘆いている。

一般的に"凡庸なラブストーリー"を歌う"アイドル"にこの歌詞を初っ端からぶつけてきた常田くんはやっぱ常人じゃないし、それに食らいつくSixTONESも強い。

 

馴染みの景色を喰らえど味がしない…さらに落ちていくBメロ。

ここでも常田くんとSONYSixTONESに挑戦状をぶつけてくる。

高音域の地声を武器とする京本大我に、ギリギリの低音パートを与えるのだ。

安易に井口理のような超高音パートを作ることもできたはずなのに、しない。常田くんのこだわりよな…

対する京本も「クドくというか、ねちっこく歌いました」と自分なりのアプローチを見出している。

ちなみに「忘れたままで」の裏で鳴っているアコギがめちゃくちゃ切なくて良いです。

 

サビに入り、ラストに初めて「マスカラ剝がれたまま」とタイトルが登場する。

マスカラ…剥がれる…?

「マスカラが落ちる」「マスカラが滲む」という言い回しの方がしっくりくるのではないかと、一発目は違和感があった。

どうやらスペイン語でマスカラは"仮面"という意味を持つらしく、そうするとサビ前半の「素直になれるかな」「完璧なフリはもうやめて」とうまく繋がる。

そもそも泣いてるのはマスカラをつけている=女性なのか?

直接性別を表している歌詞は「貴女」「僕ら」の二箇所のみで、全て男性視点である。

まあ常田くんは女性視点と男性視点を複雑に混ぜることが得意なので、どっちとも取れると言うことで。

 

飛んでCメロの京本と田中樹の"スーパーきょもじゅりタイム"である。

歌とラップの中間のようなパートで、エッジの効いた歌声がカッコいい。

複雑にハモりあっているがCD音源は控えめなので、先程リンクを貼ったライブバージョンくらい強めでもよかった。二人のハモりはなんぼあってもええ。

死ぬほどカッコいいパートだが、Bメロ「喰らえど味がしない、満たされない」の集大成として「ありきたりな毎日に 足りて足りて足りない僕ら」と歌詞は救いようのない残酷さである。

 

落ちサビはアコギ→ハーモニクス音から盛り上がるエレキと、バックサウンドがガンガンテンションを上げていく。*3

極めつけは「"あの頃の二人のまま"」とヌー特有のオクターブハモり*4、そして転調。一気にラスサビまで駆け上がる。

最後はAメロに戻り、森本慎太郎からジェシーまで一人ずつ歌い継いでいき「マスカラ」の幕は閉じるのだ。

 

……あえて最後まで2番に触れずにいたのにお気付きだろうか。

CDを買うことでしか聴く権利を与えられない2番。これがとんでもない。

音程・リズム全てをひっくり返してくる2A・2B。メロディーラインがエグエグのエグい。

特に2Aのファルセットが輝くジェシーパート、2Bに足されたハモりが良い。

「無意味な仕草さえ~」「悲しみの雨を~(これはラスサビと同じ)」と秀逸なフレーズもある。

「常田くん…やったな…」とドッキリにかけられる感じ、ぜひフルを聴いて味わってほしい。

 

 

最初にマスカラを聴いた時は、King Gnuだったら「傘」っぽいし、ジャニーズとしてはキンキっぽいな(おそらく京ジェのせい)、と思った。

しかし未公開だった2番を含めたフルサイズを聴き終わった今、そんな印象はもう消え去っていた。

独特な譜割りやメロ、ワードセンス、音作りは、やはり常田節全開である。

ただKing Gnuの楽曲で1番と2番でメロを思い切り変えたり、オクターブ以外のハモりを多用している印象は薄い。

そしてこの曲は"グループで歌うこと"を前提にして作られている。

他ならないSixTONES常田大希の曲なのである。

 

 

 

す…すきぴ……

 

*1:新井先生がベース弾いてくれることを知ったときはマジで白目剥いた

*2:ジェシーは剛くんを超絶リスペクトしています

*3:常田曲のインスト聞けるの超貴重!初回盤A収録!!インストだけでも飯食える!!!

*4:髙地優吾と松村北斗のシンメが担当していて大変エモい

King Gnuがこわくて聴けない

"CDレンタル5枚1100円"

なんともありがたいサービスである。

 

更なるジャニーズの知識を深めるために私はTSUTAYAにいた。

ジャニーズWESTやNEWSのCDをカゴに突っ込んでいるが、どうも5枚に届かない。

そこでKing Gnuのアルバム「CEREMONY」を手に取ったのが始まりである。

正直King Gnuのことは「白日」がなんかすごいことになってるくらいしか知らなかった*1が、聴けばきっとハマってしまうだろうな、と常々思っていた。

 

「いや、CEREMONYヤバくない?変態的な音作りじゃね?」

King Gnuはもちろんのこと、作詞作曲も担当している常田大希の才能がヤバすぎる。

なんだか"今まで愛してきた音楽"が全てひっくり返されるんじゃないかと怖くなって、即アルバムを通しで聴くことをやめた。

それが5/23のことである。

 

来る6/7

www.sixtones.jp

常田大希がジャニーズ、それも愛してやまないSixTONESに楽曲提供。

常田くんとSixTONESはヤバいて。最強と最強でビッグバン起きてまう。

「アブない香りがするから近づかんとこ…」と思ってた男が、たったの2週間で背後までガンダッシュしてくるんですよ。こんなことある?

もはや私はヌーの群れの中に取り残されたヤングシンバ。

ムファサーー!!!

 

マイ・フェイバリット・ヌー

とりあえず好きな曲を5曲選んだから、伝えたい想いは溢れているのに伝え方がわからなくて今でも言葉を探しているジャニオタの語りを聞いてくれよ。

Teenager Forever

www.youtube.com

爽やかなアコギと井口理のアツいハイトーンボイスから始まる一曲。

T! T! T! T! Teenager Forever!!!

なんかかわいいコーラスが乱入してきたけどどちたの~~~

テンションブチ上がりでつまらねえ人生の中に煌めきを探しに行かずにはいられない。

自分がティーンだった頃を思い出してセンチになってたら、最後にギターが超絶バカになる。サイコー!!

MVで100万円を受け取った井口くんの表情が味わい深いですね。

 

www.youtube.com

出たよ、私の好物、ポップな曲調なのに中身がどうしようもない失恋ソング!

湿度100パー。Sexy Zoneに歌ってほしい。

井口くんの「"運命でしょ?"」

常田くんの「運命なんてハナから信じきれやしないよな」

ツインボーカルの対立に打ちのめされる。

特にAメロの毎日心身を擦り減らし生きてる感がヤバい。

「ガラス片を避けながら 直行直帰寝落ちる毎日さ」なんて、私の生活覗き見してます?

怖いのにポップだから聴いちゃう。好き。

 

Slumberland

www.youtube.com

常田くんメインボーカルの拡声器曲。常田大希の拡声器担。

皮肉っぽくてガチガチに韻踏んでる歌詞に痺れる。

"Wake up people in Tokyo Daydream"

ヌーのコーラスはかわいい。確信。からの…

Open your eyes, open eyes wide. Rock'n roller sing only 'bout love and life.」

ヒエーー、普段英語詞をあまり使わないからこそ映えるパートに土下座。

ライブで常田くんが「マイクチェック1、2 1、2」言ってて、もうそれはSixTONESの「S.I.X」なのよ…

イケメン優しい部屋余りマッチョアイドル*2(後述)がちらつくんだよ…

 

The hole

www.youtube.com

BIG LOVE...(MVはまた違った印象だけど)

ライブのピアノアレンジが良き。

 

Vinyl

www.youtube.com

お前さん…本当に井口か……?!

まずイントロから強い。ドラムが最初からクライマックス。

井口くんの地声多めボーカル、特に後半の巻き舌連発と転調からの「あ""ーーーーーっばれまわれよッ!」が最高にスカッとする。

あとラスサビ後のベースがヤバヤバのヤバでエロです。

どうでもいいけど家で音楽聴いてる時のスタイルがMVの井口歩きと完全に一致している。ジャニーズのコンサートではこのノリが出ないように気をつけている。

 

King Gnu総評-King Gnuとジャニーズ

YouTubeで聴けるものから5曲選んだけどSorrows・Bedtownも好きだし、アルバムはSympaが一番好きかな…

ライブBDも見たよ…もう演奏技術がエグい。

勢喜先生のパワフルなドラム…

えっ?新井先生、ウッドベースも弾かれるんですか…?

……

 

こいつ、めちゃくちゃKing Gnu聴いてるよ!

なんなら今ジャニーズより聴いてるよ!!

 

マッチングアプリの私のプロフィール文より。

短調かつ、ハードか、ファンクか、歌謡曲っぽい曲が好きです。」この文が男にウケると思っているのか?

アプリは置いといて、ヌーはこれ全部やってるのよ。なんなら一曲にこのくらいの要素全部詰め込んでくるのよ。

及川光博(特に初期)の尖ったロックやファンクが好き。音数多くてアップテンポの治安悪い短調ジャニーズソングが好き。複雑な転調やメロが好き。でも古き良き歌謡曲も好き。

「"今まで愛してきた音楽"がひっくり返されそうで怖い」なんて言ったけど、"今まで愛してきた音楽"の要素全部持ってるから好きなんだよね。

まず、圧倒的短調長調ですら短調に聞こえる。マイナー狂発狂。

そしてえげつない楽曲の振り幅。ブンブン振り回されて遠心力で飛べる。

数多の作詞作曲編曲家によって作られるジャニーズ楽曲、今年で音楽活動25周年を迎えた及川光博。それはそれは振り幅のある楽曲が揃っている。

が、ヌーは常田先生一人が作詞作曲を行い、それもわりと短期間・それどころか一枚のアルバムの中でも振り幅ブンブンなのである。

その振り幅ブンブンに拍車をかけるのが井口先生と常田先生のツインボーカル

真逆の声質のツインボーカルが存在することで、バンドと言えどアイドルグループの如く豊かな歌声を堪能することができる。オクターブのハモりも効果的。

また、自らのコンセプトを「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と掲げているのも良い。

トーキョーへのこだわりは、東京から発信するポップスをコンセプトにしたSexy Zoneのアルバム「POP×STEP!?」に通ずるところがある。ポプステはシティポップの要素が強かったが

ヌーの歌詞カード*3を開いて驚いたことがある。とにかく日本語詞でびっしりなのだ。

英単語ではなく英文が現れるのは「Sympa」くらいだし、それも必要最低限にしているのだと思う。まさに"JAPAN MADE"

昨今のジャニーズは海外を意識してか、英語詞の分量が多くなってきていると感じる。

なんだか「全編英語詞に挑戦したもん勝ち!」みたいな風潮もそろそろ如何なものかと思ってきた。

もちろん全編英語詞もカッコいいんだ。でも一旦原点回帰してゴリゴリの"JAPAN MADE"で攻めて欲しいという願望を捨てきれない。

 

ちょっと話は逸れたけど結局は「常田くんすげ~~~」という結論に落ち着いてしまうわけで。

もはや常田くんになりたいんだよね。私が男だったら大変なことになってたよ。

そんで前述の「常田くん見てるとイケメン優しい部屋余りマッチョアイドルがちらつく」に繋がるわけです。

 


www.sixtones.jp

行け!SixTONESで一番拡声器持ってそうな田中樹!!

楽器はもうやらなそうだし、唯一作るのはラップ。

でもボーカルとしてのスタイルは結構常田くんに似てません…?

あと見た目治安悪そうだけどイイやつ。大好きな自担です。

そんな田中樹がいるSixTONES。ジャニーズの中で常田くんが楽曲提供するならまあここでしょうね、私は願ってたよ。

SixTONES「マスカラ」、田中曰く「カッコよくないわけがないのよ。上品かつ刺激的な最高級の音楽。」

そう、カッコよくないわけがない。

マスカラ、楽しみにしてマスカラ~!SixTONESかましマスカラ~~!!

 

 

 

7/8

 

www.youtube.com

 

ヒッ……天才……

 

*1:イッテQで披露されたガンバレルーヤの白日物真似に爆笑して本家を見に行ったのがファースト白日という、なんとも最低な出会いである。

*2:自宅リビングをぎっちぎちのジムにして部屋をあえて余らせるのがかっこいいと思っている自称イケメンで優しいマッチョアイドルのこと

*3:私がCDにこだわるのは結局歌詞カードを手に取りたいからなんだよなあ…クレジットは絶対読みたいし、紙質もフォントも全て楽しみたい。

僕らは最強なんだぜ/ジャニーズWEST「サムシング・ニュー」

さてさて、中島健人担・Sexy ZoneSixTONESかけもちオタクのワタクシ、初ジャニーズWESTの記事を書いている。

過去記事によると「ジャニーズWESTは勉強中」とのこと。

otkssjm.hatenablog.com

とりあえず間の出来事はすっ飛ばして、「サムシング・ニュー」のMVを見た話をしよう。

 

www.youtube.com

ジャニーズWEST、CDデビュー7周年を記念する16枚目のシングル『サムシング・ニュー』は、あいみょんが書き下ろした「ウエディング」をテーマにしたジャニーズWESTならではの人生賛歌であり応援歌!

 

「「ジャニーズWEST新曲!作詞作曲はあいみょん!」」

ジャニーズ×あいみょんパワーワード。とんでもねえことが起きたと思い、半分羨望の眼差しでMVの再生ボタンを押した。

最初の感想は「…普通に良い曲だなあ。○○かっこいいなあ。」

あいみょんに食いついた割には、正直あいみょんのことはほとんど知らないに等しい。

また、とにかくマイナー狂の私は長調の曲である時点で少し興味が薄れる。申し訳ない。

それでも何日もかけて、計10回くらい再生した。今思えば何かの執念を感じる。

やっと歌詞が頭に入ってきた。

 

「僕らは最強なんだぜ」

「さァ、進もうよひンめェーーーーーイア!!!」

 

オーーイ!クセ強歌唱で気づかなかったけど、あの重岡大毅に「姫」って呼ばれてるぞ!!

そこからはもう転がり落ちるように、「重岡、恋。サムニュー、神。」しか言えない"姫"になったのだ。

導入が長くなったが、初めてWESTのCDを購入したのでもう少し「サムシング・ニュー」について喋らせてもらいたい。

 

・Aメロ

低音パートからの抜けるような高音パートが気持ち良い。

Bメロもだけどこの高低差を歌いこなすのがTHE・ジャニーズWESTって感じでいいなあ。

とにかくポジティブな新郎。どうやらそのポジティブさに根拠はないらしいが、やっぱ自信持ってる人の方に惹かれるもんなんだよね。

2Aで新婦がマリッジブルー気味になっても引っ張ってってくれるのが良い。ここだけ不安になってる女性側の要素が入ってるの、むちゃくちゃアクセント効いてて良い。良い!

 

・Bメロ

なんと、前方100メートル先に落ちている小さな石ころからも守ってくれるらしい。ここの桐山照史、胃に優しい歌声で好き。

2Bは何と言っても小瀧望「渡すものか!僕の好きな人」というパートが優勝している。CDTVでの歌い方が良すぎた、っていうか小瀧くん全般CDよりライブの方が良すぎてワケ分からんくなった

あとMV「後方~」の中間淳太がイケ散らかしてますね。この淳太を見るためにMV回したと言っても過言ではない。

 

・サビ

WESTが円形で歌うのすごく好きです。

「愛も闇も仕事も」の後半2つが現実味あって…「この背中で戦ってみせるよ」ってフレーズが更にグッとくる。

神山智洋と濵田崇裕の高音、最強なんだぜ。

 

・落ちサビ

ここで重岡さんのソロですよ…。恋に落ちるしかないでしょうよ。

藤井流星とのパフォーマンスもアツい。赤い炎と青い炎のぶつかり合いで火傷する。

 

・ラスト

「うわ~~サイコーのパフォーマンスじゃん…」なんて余韻に浸ってたらまたAメロが始まるんですよ。Mステ見て腰抜かした。

最初に「大興奮を最小限に落ち着かせ」てたのが、ラストは「大興奮で最高潮に幸せです」ってウェディングベールをめくるんですよ。ヒー、エモエモのエモ!*1

あいみょん、いや、あいみょんさん天才じゃん…土下座します…

 

この曲、やはり「姫」というワードが強くて、人によっては「姫(笑)」って思うかもしれない。

でもこの姫、時々不安も見せたりするけど、か弱いプリンセスちゃんではないですよね?

姫に対するジャニーズWESTも、「援護させて」「戦ってみせるよ」「いざ行こうよ」なんて歌詞から「王子様」と言うよりは「騎士」っぽいイメージが強い。

きっと二人はこの先、敵をバッサバッサなぎ倒しながら進んでいくんだろうな、と思いました。*2

「僕らは最強なんだぜ!」

 

 

ちょっと…重岡さんヤバくないですか…?

健人担なので親友・重岡さんのことももちろん大好きだったはずなのですが…けんしげLOVE KISS

MVでギターとピアノ弾いてる重岡さん…

歌番組で熱すぎるパフォーマンスが故、無意識に(きっと)ウィンク連発してくる重岡さん…*3

初回BのLIVE映像でバージンロードにて待ち構える重岡さん…*4

恋がはじまるよーー!!!恋はじの作曲家さん、WESTのトンチキ担当やんけーー!!!

健人くんと重岡さん、ぶっ飛びオモロ人間でむちゃくちゃ活力もらえるところが好きです。パワーじゃなくて"活 力"

まあ、結局歯が多い人が勝つんですよ。歯多めのジャニーズしか勝たん。

とりあえずライブ円盤買います。重岡さん!ジャニーズWEST!よろしく!

 

*1:サムニューは重岡ソロの印象が強いけど、ここと「渡すものか!」を勝ち取った小瀧くんもなかなか強い…

*2:同じようなことをジャニWEBで淳太さんが言ってくれてメロった

*3:ブーケキャッチしてカメラどアップの絶叫しておきながら、霜降せいやとモゴモゴ会話しメンバーに「シャイなんです、彼」とフォローされるMステ岡さんオモロ…さっきまでふざけてたでしょうよ

*4:メイキングでは終始ふざけててスタッフ困らせてるのオモロ。一人だけ尋常じゃなく歌詞カード散らかしてるのヘキに刺さる。

Us against the music/Sexy Zone「LET'S MUSIC」

Sexy Zone、20枚目のシングル「LET'S MUSIC」が発売したぞーー!!!

10周年イヤー!この音に群がれ!!

 

LET'S MUSIC

こちら、北山宏光(Kis-My-Ft2)・佐藤勝利(Sexy Zone)がW主演を務めるドラマ「でっけぇ風呂場で待ってます」の主題歌となっております。

"聴く人誰もが歌って踊りたくなるパーティー・ファンク"

……A面にファンク!!!!! 

麒麟の子」~「NOT FOUND」まで、皮肉っぽかったり応援歌だったり泥臭かったりメッセージ性の強い曲が続いた流れを断切った、純粋に楽しめる曲。

ファンクということは…クレジットにあの方の名前があるんじゃないでしょうか。

ブラスアレンジ:CHOKKAKU先生~~!

Sexy Zone「ROCK THA TOWN」「Celebration!」、King&Prince「Funk it up」とジャニーズのファンキーソングに欠かせないCHOKKAKU先生…君がいなきゃ何も始まらな~い

バチバチのブラスアレンジをありがとうございます!

 

さて、まずはイントロから。

ふまけんのフェイクがウルセー!終始ふまけんのフェイクがウルセー!

ふまけんのフェイクがうるさい曲にハズレなしです。ガチ。

 

Bメロ。ふまけん。

最高音のhiA、この二人は余裕で地声でいけちゃうんですけど、あえてのファルセットがニクい。

歌詞が公開されるまで「ちょっとだけスーパーマンデー」だと思ってて、ドラマの放送日が月曜なのを表してるのかと思ったら違った。そもそも日跨いでるから火曜だし!

でも「このままハダカでDancing」は風呂意識でしょ?

 

Cメロはファンキーパイセン「ROCK THA TOWN」より多めに音楽ジャンルを羅列しております。

これは語感で選んだのか、法則性があるのか…

ダブステップやトラップなんて詳しく分からないのですが、ライネクがバズった時に目にしたUKガラージや2ステップとお友達みたいな感じらしいです(すごいあやふや)。

 

「Let's go~~~~~!」で散々盛り上がった先のサビ。

「この音に群がれ」「Us against the music」なんてフレーズが強くていい。

音楽と対峙するSexy Zoneと私たち。

ここでさっきの音楽ジャンル羅列が効いてくる。ジャンル問わずサイコーの音楽を作るからお前らついて来いよ。

まあ最初からずっとSexy Zoneの音楽はサイコーなんだけど。もっと高みへ「Us against the music」。

 

2番を越えてDメロのラスト。

「Take your hand, One more time, ひとりじゃないよ」"ひとり"が平仮名なのいいなあ…

"ああ、これこそSexy Zoneの曲だ"とじんわりくる。ただのアゲアゲパリピ曲じゃないんだな。

"会えない"状況が続いて寂しい日々を過ごしている私たち。

「音楽で繋がっているからひとりじゃないよ、みんな楽しもう!LET'S MUSIC!」

 

MV

www.youtube.com

Aメロ「Open door」、2サビ「鮮やかに広がれ」を意識したようなセットからスタート。

ふまけん背中合わせ、ジャケット忘れ勝利にスタイリスト健聡。

音楽番組でのパフォーマンスを見ると、ここまできちんと振付になっているのが面白い。

ライネクと同じ振付師さんだけど、こっちはだいぶコミカル。

は~健人くんのダンス好…いやいやいや、顔良顔良顔良顔良なMVだな!一時停止!

健人くんのプラチナフロントな髪型と赤スーツ金インナーの組み合わせが強すぎる。*1

赤部屋でも白バックでもビジュアルが爆発。

抜かれる「TONIGHT」の文字、「ひとりじゃないよォ~ん」で腕ガンガンしてる健人、腕グルグル…サイコーーじゃんねぇ…

ラストにおまけ的なNG集がついてるのがまたコミカルでいいんだけど、3月のふまけん*2を感じましたね。

メイキングもスタッフにクラップを求めるティやセット破壊しつつも驚異の体幹で乗り切るティなど盛りだくさん。

ダンスよりも扉を開けてハケる方に苦戦してるのがどんくさSexy Zoneらしくてかわいい。引き戸や!

曲をさらに"楽しく"引き立たせるMVをよろしく !

カップリング

オシャンなSexyソング「Body 2 Body」(初回A)、疲労回復効果抜群・寄り添い型Sexy Zone「Day Off」(初回B)、全編英語詞「Fever」(通常盤)と今回もバリエーション豊かなカップリングが揃っております。

 

イチオシは通常盤収録の「Money Money」。正直この記事のメインにしたいくらいヤバい。

最初に歌詞カードを読んだ瞬間に「ハロプロ…!?」と稲妻が走った。「」内は絶対セリフ調だと思った。

再生してみれば今までにないほどのコッテコテEDM。キタキタキターー!!!

こいつだけ発売日前に解禁しなかった理由が分かるよ。全部話題持っていきかねないもん。

・Aメロ

冒頭聡ちゃんの「ンMy love」がもう良い。

メロディーラインをブチ破る健人くんパートも天才。アイドルの天才。

2Aも合わせて4人全員違うニュアンス出してるところを聴いて欲しい。

・Bメロ

「欲しいものは手に入れる主義」「願い事は叶うお決まり」

超超超Sexy Zoneって感じ!Sexy Zoneの願いは叶うんだよ当たり前だろ。

・サビ

怒涛の「Money」連呼。歌詞カードだけでも1曲通して45回「Money」言うてる。

後半の高音張り上げも気持ちいい。

所詮この世は全てMoney。振り向いてくれない君honey。こんなんじゃ足りない?まだまだ足りない?僕にはもうMoneyしかないのに。

まさに歪な愛。

・Cメロ

「」はセリフではなく普通にメロディー。これ、"honey"のセリフですよね…?

・ラスサビ

「もう君以外何もいらない」僕覚醒。

「この世界には愛が足りない」ああ、一瞬で世界まで話が広がってしまった。

MoneyよりHoney

 

メロディーも歌詞もトンチキ風味なんですけど、最終的に"真理"に辿り着いちゃってるんですよね。

これを歌えるSexy Zone最高なんだよな…

世界にウケるオシャンな曲もいいけど、こういう特濃ソングもファンは求めてるってことを忘れないでいて欲しいよ。

特典映像

「でっけぇ風呂場で背中を流すのは誰だっ?! 春のスポーツ王決定戦!」

初回B恒例のバラエティ企画。

Sexy Zoneがスポーツをしてゲームとして成り立つのか?」

期待を裏切らないグダグダがサイコーに面白い。

ゼッケンの発注ミスもナイスアシスト。

しかし、最終戦の後半は予想を超えた熱い展開になるので乞うご期待。

あんな手に汗握る闘いになると誰が想像できたか?メンバーの目つきの鋭さがヤバい。

罰ゲームはちゃんとでっけぇ風呂に入ります。何故かメンバーが墓石に?

Sexy Zoneの貴重なバラエティを見逃すな!

「RIGHT NEXT TO YOU」とSZ10TH

記事の前半でちょこちょこ出てきたライネクとは…?

www.youtube.com

www.youtube.com

3月頭にリリースされたベストアルバム「SZ10TH」のリード曲である。

10周年の集大成として、今まで続けてきた全編英語詞の曲をついにリード曲に。

そして全員で揃えた高難易度のダンス…!

これが音楽好きやダンサーなど各方面にウケた。「Sexy Zoneヤバくない…?」

「そおなんすよ~ヤバいんすよ~」と調子に乗りたいところだが、正直ファンもライネクの攻め方には驚かされた。

心地の良いサウンドに耳を傾けていると、ラップパートから突然"治安の悪い"Sexy Zoneが現れるのだ。

虎柄のシャツを纏った中島健人が落書きだらけのバスルームに腰掛け、真っ赤なハイヒールをこちらへ投げつけてくる。助けてくれ~

そんな中流れてくる歌詞は「I'm Right next to you=君のそばにいるよ」、とド直球のラブソング。

一生かけてもいい。時間いくらかけてもいい。僕は君にとって一番いい人って見せるために

このフレーズ、腕に彫ったろか?!

ダンスプラクティス動画も見て欲しい。

まずSexy Zoneがダンプラをアップしただけでも衝撃である。こんなに踊れるなんて知らなかったのだが……

カメラもたまらず定点ではなくグルグル回ってしまう。

健人くん・健聡ペアのダンスが好きな私はもう何回視聴したか分からない。

好きなポイントは星の数ほどあるが、一つ挙げるとすれば"突き刺さってくる健人"だ。

彼は2回ほど画面に突き刺さってくる。彼の熱量は確実に画面をブチ破っている。

ライネクは歌もダンスも彼らにとって大きな挑戦だったに違いない。

海外進出を視野に入れレーベル移籍したSexy Zone。10周年イヤーにまた一つ殻をブチ破ってきたのだ。

 

 

本当はSZ10THについても個別に語りたかったのだが、いかんせんリリース間隔が短すぎた。

この3月にベストアルバム、シングル、さらには10周年記念ツアーも幕を開けた。

せっかくライネクがバズったのだから、正直もっとゆっくり宣伝に力を入れてからシングルに繋げてもよかったのではないかと思う。

ライネクを取り上げてくれた人たちはレツミュも聴いてくれただろうか。

もっと聴いて欲しいんだよなあ。Sexy Zoneの音楽。

ファンがピーピー言ったところでサブスクが解禁されるわけでもないし、少なくとも私ができるのはSexy Zoneの音楽を楽しんでるところを見せつけ続けることなのかなあ。

ということで、大好きな自担のクソデカボイスを見習って「Sexy Zoneの音楽ってすげえ~~カッケエ~~~」ってしつこく叫び続けるね。

Sexy Zone!LET'S MUSIC!!!!!

 

*1:映画の撮影により黒髪サラストティになって物足りなくなるかと思いきや、今度はグラサンで個性出してくる健人好きだよ…

*2:FC向けのバースデー動画でパアンッと菊池の胸を鷲掴みする中島のこと。春に現れる悪ガキ二人。

雨垂れ石を穿て/SixTONES「1ST」

やっと!SixTONESの音楽について話しますよ!!

※先日行われた配信ライブ「on eST」の内容についても触れています

 

夏に田中樹に落ちたブログを書いて以来、あえて大きく触れてこなかったSixTONES

 

otkssjm.hatenablog.com

 

初のフルアルバム「1ST」がとんでもねえ!狂ったように聴いてる!

とにかくSixTONESがやりたい音楽を突き詰めまくった珠玉の作品である。

ジャニオタ、非ジャニオタ、年齢性別問わず聴いてくれよ!!

www.youtube.com

 

 「1ST」全形態共通

ST

デビューから1年経つSixTONESの集大成であるリード曲。

SixTONESと言えば英詞が特徴だが、こちらは日本語でガツンと殴ってくる"メッセージ性の強い"ロックになっている。

「完璧だなんて間違ったって思うな 弱さのない世界は強さとは無縁だ」

「最果てだなんて簡単に割り切るな 空が青い理由もまだ知らないままだ」

更なる飛躍を目指すSixTONESを表すような歌詞。

Sexy Zoneにとっての「RUN」に相当するアンセムになり得るだろう。

生歌での京本大我の鬼気迫る上ハモから強い光を感じた。

 

シングルA面~STの歌詞は、深読みすれば全てSixTONESのことを表しているように思える。

また、Jr.時代の曲も含め歌詞にグループ名である「SixTONES」が登場する確率も高い。

"俺らSixTONES" "これがSixTONES"

彼らが武器にしてきた"歌"で存在証明をしているのかもしれない。

難解なメロディー・歌詞に加えて強いストリングス。

深夜アニメのタイアップとして満点。私もサンホラやアリプロを通ってきたオタクだからさ…

特に「疲れた迷い子のシンパシー」とか「途切れぬ車列へのアイロニーとか厨二感溢れるパートに痺れる。オタクだから。

サビの「夜を駆けるか 夜明けに賭けるか」という文字の並びもシャレていて良い。

Special Order

エキゾチックなEDM!今作で一番好き!

とにかく音も歌詞も"強さ"がこれでもかと前面に出ている。

生死はかかっているし、「Haters, come on!と煽り、「邪魔するヤツbang bang bang」

極めつけに京本大我が魅せる高音の「nobody stop…wow…」が強すぎて気絶不可避。

やっぱ"強い"曲が好きなんだよな…田中樹の"反骨精神"担なので…。

歌詞の強さを助長するマシンガンのようなビートもアツい。

SixTONESつえぇ~~~~~~

 

以前はEDMに苦手意識があったが、ジャニオタになって克服した感がある。

最近はジャニーズWEST*1の「YSSB」とかもよく聞いている。サイコー!

ついにはインド系EDMにまで手を出した。

www.youtube.com

ジャニーズを経由して最終的にインドに辿り着く。インドは偉大。

NEW ERA

NAVIGATORとは対称的に、夕方アニメのタイアップとして相応しい王道ロック…

と思うだろう。曲の構成が大胆でジャンルもごちゃまぜ。

アニメOP→ショート→フルとあまりにも印象が異なり、オタクも「曲が違う…」と腰を抜かした。

1サビが終わり突然スーパー田中樹タイムのラップが始まったらアニメだけで曲を覚えたキッズもびっくりだろうよ。

みんな森本慎太郎「のののののー♪」が好き。

Curtain Call

ここまで特濃な曲が続いてきた流れをクールダウンさせる、どこか寂しげなギター。

オーイ!私の大好きな失恋ソングだぞ!!

特に2Aのジェシーパートは延々と聴いていられるほど良い。

極言すると「はァなれてった二つの生きッかッた~~」の発音・表現力だけで飯食える。ハーフのジェシーが歌う日本語大好き。

「これでいいんだ」「もうおしまい」なんて悲しみで終わらず、最後に朝日が希望を与えてくれる。

Dance All Night

しんみりしたところからパーティーへ直行。

エフェクトバリバリなボイスで全編英語詞を歌いあげる。自然とノれるような語感の良さにパリピにならざるを得ない。

「And dance all night」「Let’s keep on dancing through the night」のメロディーの上がり方も気持ち良い。

S.I.X

「「騒げパーリィピーポーメイッサムノ~~イズ!!」」

これ以上フロア盛り上げてどうする!?

クラップを煽る歌詞もあり、ライブ行きてぇ~~~~~~

Special Order・Dance All Night・S.I.XはどれもキーがF#m。で合ってる?

F#m三兄弟激推しです。

ところでここら辺の曲、京本大我があえてクセを抑えてる感じがしませんか?

もちろん表現の振り幅はあるものの、わりと一貫した歌い方をしてきた京本。

「きょもがきょもじゃないみたいだ」現象、ライブパンフで語っていた挑戦*2なのかな。

Coffee & Cream

ここでまた音数が減り、ピアノと甘ったるい田中樹の声が響く。

ライブで歌詞に合わせて目擦ったり唇トントンするじゅりかわいかったなあ!!!

ゆったりまったりな朝を過ごすラブソング…「You can take ya clothes off」

なあ、「チルしよう」が意味深に聞こえてきたぞ。

Imitation Rain

もう多くは語るまい。YOSHIKI先生プロデュースの大切な大切なデビュー曲。

紅白歌合戦で雷鳴と共に現れたSixTONESを見て泣きそうになった。

STの締めは「雨垂れ石を穿て」というラップ詞だが、雨に打たれてデビューした彼らに相応しく粋である。

Lifetime

デビュー曲から壮大なバラードへの流れ。"エンドロールのようにしたかった"

死ぬ間際や葬式で流したい*3と思うほど尊い曲。

SixTONESがこんな寄り添い型の曲を出してくるとは思わなかった。

SixTONESに一生ついていってもいいですか…?

 

原石盤収録

Jr.時代のオリジナル曲を再録。当時のことは詳しくないので少しあっさりめに。

この星のHIKARI

この星らびゅ~~~~~~(初っ端からあっさり行く気がない)

SixTONES初のオリジナル曲です。

リズムの取り方、ブラスアレンジ、全てがキラッキラのTHEジャニーズソング。

堂島孝平好きな人、この星絶対好き!!

「こんな素敵な人に出会える奇跡はもう無いって分かっているんだ」

 

ライブもLifetime→アンコールこの星で泣いた。

メンバーがわちゃわちゃしてる中、北斗が一人で座っている隣にじゅりが座りに行くじゃないですか。

昨年のライブ「TrackONE -IMPACT-」で北斗を円陣に引っ張り込むこーちと重なって大変エモかったです。

そんなほくじゅりのことを考えていると京本坊ちゃんがすごいスピードで駈けて行く。どうしてだろうYeah

BE CRAZY

こちらも初のオリジナル曲。

ロックなEDMでラップもあり、今後のSixTONESの方向性を示しているような曲。

"Laugh" In the LIFE

「もうHappy-Glad-Lucky-Loveのフルコ~~ス!!」

多幸感溢れまくり。

きょものパートがキラッキラで、聴くとあの笑顔が浮かんでくる。オタクもニッコリ。

Rollin’

バンドサウンドがかっちょいい。

ハロオタ卒の人間だからジェシーと北斗のがなりが大好き。ライブでがなりまくってると少し心配しちゃうけど!

そしてじゅりの声がサイコーにザラッザラでクセになる。

RAM-PAM-PAM

サビでパンツを見せる振り付けで話題。だけどパンツを見せるだけじゃねえんだよな~!

ワイルド・セクシー路線を突き詰めたJr.とは思えないクオリティの楽曲。

ブンブン頭振っちゃうからパフォーマンスが見れなくて困ってる。

 

音色盤収録

メンバー二人ずつによるユニット曲。それぞれMVも用意されています。

EXTRA VIP

メインボーカルの一人であるジェシーとラップを武器にする田中樹

この二人だからこそできる、"SixTONESらしさ"を全面に出したイケイケHIPHOP

「just watch all of the girls drop」はぁ~~つえぇ~~~

Special OrderでHatersを煽ってた二人、ユニット曲でもゴリゴリなので「Haters are gone」しちゃいました。

MVもライブ演出もソファがサイコーにイケてる。語彙力が死。

My Hometown

髙地優吾森本慎太郎のteamヨコハマが贈るサーフソング。

メンバーの中でもジャニーズ度が高い歌声の二人が織り成す爽やかさと愛らしさ。

MVにはこーちの趣味であるバイク・二人の私物楽器など、好きなものが詰め込まれていてこちらも笑顔になれる。レトロな画質になるところもエモい。

「ありがとう いつでも 僕に戻れる場所」

何気にウクレレ・ギター・ストリングスと生演奏が新曲の中で一番豪華である。そもそもクレジットを見る限りST以外は生音なし?

ってあなた

高音の京本大我と低音の松村北斗

主旋律とハモの切り替わり。ラスサビに一瞬あるユニゾンを境とした入れ替わりは特に鳥肌である。

色々と音楽的に語りたいこともあるが、とにかくMVを見て欲しい。もはや映画なんだ。

www.youtube.com

年上女性に翻弄される二人。画面は二分割で平行世界のようだ。

女性に縋る京本と怒りや呆れで受身になる松村。

舞台作品で活躍する京本と映像作品で活躍する松村。

どこまでも正反対な二人が表現されている。MVだけに挿入されている台詞にも注目。

 

通常盤収録

うやむや

www.youtube.com

Mad Love

重低音響くセクシーな楽曲。こちらも全編英語詞。

冒頭の超低音ラップ、サビ前の切羽詰まったような声、らぱぱんの巻き舌、いろんなじゅりを堪能できるよ。

 

うやむやとMad Love。この2曲はSixTONESの顔を見せずに披露されたものである。

「うやむや」はアルバム発売後までも徹底的に"うやむや"にされたままでライブでも歌われなかった。しかし、突然ボカロ動画のようなアニメーションを用いたMVがアップされたのだった。

「Mad Love」はライブの1曲目。ただこの曲でSixTONESは直接姿を現すことなく、1曲丸々シルエットだけの演出で魅せた。

あえてアイドルとしてのヴィジュアルを表に見せず勝負した2曲を通常盤に収録する戦略が面白い。

Telephone 1ST ver.

みんな大好きTelephone~~!

カップリングどころか、A面含めてもシングルで一番好きな曲である。

ダイヤル音やベルなどのSEとアグレッシブなギターが加わりパワーアップ。

ギターソロからの「Call me girl…」はサイコーに滾る。

 

総括

私が「1ST」狂いになった理由 

正直「1ST」を手に取るまで、ここまでSixTONESの音楽に狂うとは思っていなかった。

それはいわゆる"トレンド"に疎いからである。

平成生まれだけど音楽の好みが昭和より。昨年の音楽界で一番悲しかった出来事は筒美京平先生の訃報。

SixTONESのファンになったのもきっかけは楽曲の良さだが、2nd・3rdのカップリングは「あ~これがトレンドってやつね」と他の曲ほど再生することはなかった。

じゃあ「1ST」はトレンドに逆行しているのか?いやいや、めちゃくちゃ攻めている。

結局は「SixTONESがそれぞれのこだわりを詰めこんで作ったアルバム」だからハマったのだと思う。

メンバーが作詞・作曲を手掛けているわけではない。ので、数十曲のデモから曲を選ぶ。まあ、分かる。

そこから展開・転調・BPM・歌割り…と意見を出していく。え?!そんなに意見汲んで貰えるの??

デビュー1年目のアイドルグループがここまで自分たちの楽曲制作に関わることってあるんだろうか。

それもわりと音楽の好みが異なる奴らがバチバチに意見出して生み出したアルバム。「全曲A面みたい」と彼らは語る。

 彼らの言う通り、本当に"捨て曲"がない。

「せっかちすぎてバラードをなかなか聴けない」と散々言ってきたように、試聴時点ではF#m三兄弟のようなアゲアゲイケイケ曲が楽しみでしかたなかった。

が、最終的にはCurtain Call・Lifetime・ってあなたのようなバラードが刺さっていたりする。

SixTONES、朝の戦闘態勢にある私にバラード聞かせてるのはすごいことだぞ。

 

ここまで楽曲そのものや制作過程にスポットを当ててきたが、やはり「SixTONES 6人の歌声」あってこそこのアルバムが輝くのだと思う。

リリースを重ねるたび新しいことに挑戦していく彼らの進化を耳で感じることができる。

特にジェシー京本大我のボーカルは、アーティストとして誇れる存在である。

とにかく「1ST」を聴くのが楽しくてたまらない。曲順通り*4もいいし、シャッフルもいい。

Sexy Zoneが今年ベスト盤しか出さないなら、もう今年一の名盤は暫定「1ST」です。

余談:ジャニーズらしさって?

プラスの意味で「ジャニーズっぽくない」と取り上げられがちなSixTONES

私はこの持ち上げ方あんまり好きじゃないかも。

たぶんSixTONESの曲は「特に理由はないけどジャニーズ嫌い・興味ない」と思う人でも聞きやすい。キメ台詞もトンチキもないし。

ただジャンルとしてはロックもEDMもHIPHOPも全編英語詞も普通に他のジャニーズでも歌われているじゃない?SixTONESは偏ってるだけ。

逆に「王道!ジャニーズらしい曲!」ってなんだろう。ブラスやストリングスが華やかでキラキラ?純粋なラブソング?

そうなるとSixTONESにはJr.時代に初めて貰った「この星のHIKARI」くらいしかない。

私はジャニーズソングの豪華なブラスが好きなんだけど、SixTONESは本当にブラスの出現率が低い。今音源化されてる中では2曲?

あとはSixTONESって圧倒的に短調の曲が多いイメージ。私マイナー狂だからそんな感じする!*5

ということでSixTONESSexy Zone・King&Princeの最新アルバムを長調短調仕分けしてみた。ヤマハのコードトラッカー調べ。

Sexy Zone「POP×STEP!?」 長調9曲・短調11曲

King&Prince「L&」 長調11曲・短調6曲

SixTONES「1ST」 長調7曲・短調14曲

王道感の強いキンプリと真逆の結果である。これは面白い。

Sexy Zoneはバランス型。もっと短調が多いイメージだったけどリペも半々だった。

ここら辺のバランスが「ジャニーズらしさ」に影響してんのかな~なんて。

そもそもこの3グループくらいしか履修してないのに「ジャニーズらしさ」について語るのは浅はかすぎない?

 

話は戻って、「ジャニーズっぽくなくてSixTONESいいよ!」という褒め言葉。

これをあんまりファンが使いすぎると危ないかなって。本人らの首を絞めかねない。

SixTONESらしさ」は尊重されていくべきだろうけど、「○○らしさ」にとらわれずいろいろなことに挑戦してもらいたい。

次のシングルである「僕が僕じゃないみたいだ」も今までとは違った曲。ラップもダンスもない。ブラスがいる!

きっとSixTONESはなんでもできるし、これからの方向性を決めるのも彼ら自身。

ファンはついて行くだけ。自戒の念を込めて「○○らしさ」の話をしてみました。

この先SixTONESが見せてくれる"世界"を楽しみにしています。 

 

*1:最近勉強してる。「愛の奴隷」が一番好き。

*2:―「この曲に京本大我いたっけ?」っていうぐらい、全部の曲を別々の声質で試したいな

*3:葬式で流したいもう一曲は及川光博「Don't forget me」

*4:やりたいことを詰め込んだ結果ごった煮かと思うが、曲順も上手い流れができている。短調長調を挟むタイミングとか。

*5:ハロプロも圧倒的に短調が多いそうです。娘。は7割近いとか。星部ショウが言ってた。